「Dの食卓」PC版がSteamでリリース決定 飯野賢治の名前を世に知らしめた怪作ホラーアドベンチャーゲーム

GOG.comでは既に配信中、価格は5.99ドル。

» 2016年06月03日 16時50分 公開
[Shuji IshimotoAUTOMATON]
AUTOMATON


Dの食卓

 米国のデベロッパーNight Dive Studiosは、飯野賢治氏とWARPのホラーアドベンチャーゲーム「Dの食卓」の海外版に当たる「D: THE GAME」の配信をスタートした。海外のPCゲーム配信プラットフォームGOG.comではすでに5.99ドルで購入可能、またTwitter上ではSteamでの配信も決定していることが明らかにされている。ただしSteam版のリリース時期は未定とのこと。残念ながら日本語は収録されていない。

 GOG.comでは発売日が1996年3月31日だったと表記されていることから、今回の「D: THE GAME」はMS-DOS版を移植したものとなるようだ。Night Dive Studiosは過去のIPを買い取って再販することに定評のあるスタジオで、「TUROCK」や初代「System Shock」のように現代的なビジュアルに対応したバージョンの登場も期待したいところ。



 「Dの食卓」は1995年から3DOとセガサターン、PlayStation向けにリリースされたホラーアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは女性キャラクター「ローラ・ハリス」を操作。病院で殺害事件を起こした院長の父親を止めようとしているうちに、謎の城へと迷いこんでしまった彼女を導くことになる。ジャンルとしては謎解きタイプのアドベンチャーゲームではあるが、セーブなしで2時間以内にクリアするという特異な仕様や、おどろおどろしい父親の精神世界の描写などが話題となった。

 またセガサターンやPlayStationが発売されたばかりの当時は、「クロノトリガー」「聖剣伝説3」「タクティクス・オウガ」などまだまだ2Dドットビジュアルの作品がヒットを飛ばしていた時代だった。そんな頃にフル3DCGの一人称視点で描かれた同作は、国内では画期的だったといえるだろう。また同作で意識された”五感を通じての没入感”は、のちに飯野氏が手がけた「エネミー・ゼロ」にも活かされている。

 なお残念ながら続編である「Dの食卓2」は国内外でドリームキャストのみで販売されているほか、海外版のパブリッシャーがセガであるということもあり、同様にSteamやGOG.comで配信されるかは難しいところだろう。今回配信が開始された初代海外版のパブリッシャーはAcclaim Entertainmentであり、2004年にすでに破産していたため権利の回収が容易だったと考えられる。


関連記事


Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」