「iOS 10」発表 Siriとアプリの連携やメッセージの表現力強化など10の新機能が追加

Appleいわく「史上最大のアップデート」。

» 2016年06月14日 15時04分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 Appleが6月13日(米国時間)、年次開発者会議「WWDC 2016」にてiOSの最新版「iOS 10」を発表しました。YouTubeでも新機能をまとめたショートムービーを公開しています。

動画が取得できませんでした

 iOS 10では10の新機能が追加され、同社は「史上最大のアップデート」と宣言。それでは個々の新機能について解説していきます。

1.通知への応答などロック画面でできることが拡大


ロック画面強化

 ロックを解除しなくとも、より多くの機能を利用できるようになりました。ロック画面はiPhone 6Sから導入された3D Touchに対応。メッセージの通知を長押しすることで入力画面がポップアップし、そのまま返事をすることが可能となっています。



2.Siriがサードパーティー製アプリと連携可能に


Siri

 Siriが開発者に開放され、Siriからサードパーティー製アプリを操作できるようになります。Siriに移動したい旨を伝え、「Lyft」や「Uber」などのアプリを介して配車を注文するといった使い方が可能。



3.キーボードの入力予測がより高度に


Quick Type

 ソフトウェアキーボード「Quick Type」の入力予測が高精度に。「連絡先」に登録された名前を入力するだけで、変換候補に電話番号が出たり、メッセージで現在地を聞かれたときに地図情報を出せたりと、少ない手間で幅広い情報を入力できます。



4.写真アプリの検索性が向上

 「写真」アプリの画像認識機能が向上し、「犬」や「海岸」といったカテゴリをキーワードにしての検索が可能になりました。

 自動でアルバムを作成できるサービス「Memorys」も追加。日時や位置情報を基準に、写真を1つのカテゴリにまとめるもので、タイトル用のスライドショーや動画も自動で生成してくれます。


検索Memorys テーマごとの写真をまとめて閲覧しやすくなった

5.マップアプリもサードパーティー製アプリと連携


予約

 「マップ」アプリも開発者に開放され、サードパーティー製アプリと連携可能に。地図から配車を手配したり、店に予約を入れたりできるようになりました。



6.Apple Musicのデザインがリニューアル

 Apple Musicはシンプルで分かりやすいデザインに刷新。日替わりのプレイリスト機能が追加されます。iOSだけでなく、MacやtvOSにも適用。


Apple Music Apple Musicの新規デザイン

7.ニュースアプリも刷新


ニュース

 「ニュース」アプリもデザインを見やすく変更。必要な情報が探しやすくなったとのこと。速報の通知機能や定期購読オプションも追加されています。



8.「Home」アプリで対応家電を一括で操作可能

 スマートホームのプラットフォーム「HomeKit」対応家電を集中管理できる、新アプリ「Home」が追加。「おやすみ」ボタン1つで、全照明を切るといった使い方ができます。また、玄関のカメラから来客を写したり、ガレージや門の開閉といった操作も可能。


Home アプリ1つでスマート家電を集中管理

9.電話に留守録のテキスト化機能が追加

 電話機能に、留守録の音声をテキスト化する機能が追加。不審な着信があった際は、ロック画面に迷惑電話の可能性を表示する機能も。

10.エフェクトやスタンプ機能でメッセージの表現力が強化

 「メッセージ」アプリに手書き入力やスタンプといった機能が追加。フキダシを拡大したり、祝福の言葉を発信すると風船が飛んだりと、多彩なメッセージ表現が可能になりました。フキダシをなぞって初めて内容が表示される「Invisible Ink」や、入力済みのテキストを絵文字に変換する機能も。


バルーンお祝いスタンプ 豊富な装飾機能で、メッセージがにぎやかに

 開発者版は既に配信中。7月の一般向けβ版配信を経て、今秋に正式版がリリースされます。対応機種は以下の通り。iPhoneは「5」以降、iPadは第4世代以降、iPod touchは第6世代が対応しています。

  • iPhone 5/5c/5s
  • iPhone SE
  • iPhone 6/6 Plus/6s/6s Plus
  • 第6世代iPod touch
  • 第4世代iPad
  • iPad Air
  • iPad Air 2
  • iPad Pro
  • iPad mini 2/3/4

(沓澤真二)


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