ニュース
» 2016年07月14日 09時30分 公開

記念撮影のために牙を抜かれ……スローロリスの過酷な状況、タイの保護団体が語る

保護団体が、野生生物を写真撮影の小道具にする活動は支持しないよう呼びかけています。

[ねとらぼ]

 歯を抜かれたスローロリスが保護された――タイの動物保護団体Wildlife Friends Foundation Thailand(WFFT)がこのような報告を7月初めにWebに掲載しました。その中で、スローロリスの置かれている過酷な状況を明らかにしています。

保護されたBoris(WFFTのWebサイトより)

 同団体で保護されたのはBorisと名付けられたオスのベンガルスローロリス。サムイ島のビーチで発見されて別の野生生物保護団体に引き渡され、WFFTへと来たそうです。そのビーチは観光客が多く、写真撮影の小道具として違法に野生動物を使っている業者もよく訪れているとのこと。Borisもそうした業者のもとにいた可能性が高いようです。

 WFFTの獣医が調べたところ、Borisは牙が抜かれ、手首が折れ、ダニだらけの状態。野生のスローロリスは罠で捕らえられることが多く、ケガはそのためかもしれないと同団体は考えています。また、特に撮影の小道具に使う場合、客にケガをさせないようにスローロリスの牙を抜いたり折ったりすることがよくあるとも。スローロリスは毒を持っており、かまれると重傷を負うこともあるからです。

牙が抜かれている(WFFTのWebサイトより)

 ベンガルスローロリスは密猟や生息地の減少により絶滅のおそれがあるとされています。森林伐採などにより生息地が減っているほか、ペットとして人気があることなどから密猟も行われています。

 Borisは牙がないため野生に戻すことができず、WFFTで世話をすることに。「Borisは木に登り、ちゃんとした食べ物をもらい、仲間と過ごすことができ、観光客や観光客相手の業者に扱われることはもうない」と同団体は語り、このような違法な活動は支持せず、見かけたら同団体や当局に知らせるよう呼びかけています。

 また数日後にはペットとして飼われていたスローロリスの健康状態が悪化し、WFFTへと飼い主が持ち込む出来事もありました。「野生生物は野生のままに。ペットにしないでほしい」(同団体)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
  3. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  4. セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
  5. 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
  6. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  7. 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
  8. 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
  9. 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
  10. 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響