うちの猫をInstagramで人気者にしたい……! プロカメラマンが教える簡単「ニャンスタグラム」テクニック公開

「猫と楽しむニャンスタグラムのすすめ」著者の浜村菜月さんに、Instagramにかわいい猫写真を投稿するための5つのテクニックを聞きました。

» 2016年07月23日 20時53分 公開
[イライザねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「うちの猫をもっとかわいく撮影したい。なんならInstagramでスター猫にしたい」――!

 愛猫家なら誰しも思うこと。そんな願望をかなえるための本「猫と楽しむニャンスタグラムのすすめ」が7月22日に発売されました。


ニャンスタグラム


 早速ファッション誌のカメラマンとしても活躍している著者の浜村菜月さん(@machiavelli_y)に、猫をよりかわいく撮影できるテクニックを聞いてきました。


ニャンスタグラム 浜村さんと愛猫のまきゃべりくん


1:いつもと違う視線で撮影する

 猫写真はどんな角度でもかわいいですが、気付けばいつも同じ構図になってしまいがちですよね。まずは少しの工夫でできる構図作りのテクニックをご紹介。

 座ったり寝そべったりしている猫を撮影する際、ゆっくり近づいて上から撮影することが多くなります。どの写真も代わり映えしないなぁと感じたら手元のスマートフォンを逆さに持ってみましょう。すると猫を下から見上げることになるため、いつもと違う写真が出来上がります。


ニャンスタグラム 猫が座っていたり寝転んでいたりする時って大体こんな感じで撮影しますよね

ニャンスタグラム で、こういう感じの写真になリます。これも十分かわいいのですが

ニャンスタグラム スマホを逆さにして撮影すると

ニャンスタグラム こんな感じになります。いわゆるアオリ写真ですね


2:奥行きを意識したボケ感でプロっぽい写真に

 次は「ぼかし」です。スマートフォンを使用した撮影でも、被写体と背景の位置を工夫するだけで、一眼レフカメラ同様にしっかりぼかしが効いた写真になります。とにかく被写体と背景に設置された対象物との距離を遠くすることが大事です。

 背景を本棚とした場合に、この距離で撮影するとこんな感じ。


ニャンスタグラム 本棚の前で撮影しているところ

ニャンスタグラム これでもかわいいですが……

 今度はもっと手前の机に乗せて撮影。するとこんなにボカシができますよ。


ニャンスタグラム 手前の机に載ってもらいました

ニャンスタグラム ちゃんと背景がボケてますね


3:お手製グッズでオリジナリティーを演出

 そのままの姿を撮影してももちろんかわいいけれど、より個性を出すならオリジナルグッズがオススメとのこと。ペットショップでグッズも売っていますが、ちょっとした工夫で簡単にオリジナルグッズが作れるので試してみましょう。

 口ひげをつけてるように見えるオリジナルグッズは、100円ショップで売っていたヒゲのシールをストローにくっつけるだけで完成です。


ニャンスタグラム ヒゲ!

 そして動物撮影の定番グッズであるかぶり物は、ゴムに一手間加えることでズレにくく、よりフィットさせることができます。


ニャンスタグラム かぶりものはやっぱり定番

 ゴムひもを用意したら適度な長さにカットして、つけたい飾りに結び付けていきます。


ニャンスタグラム ゴムひもを適度な長さにカット

ニャンスタグラム 飾りに結び付けます

 ポイントは耳に引っ掛けられるように両サイドに輪を作ること。これがあると、しっかりフィットして猫が動いても落ちにくくなります。


ニャンスタグラム 出来上がり!

 浜村さん宅にはオリジナルグッズや猫を引き付けるためのアイテムがずらり。書籍の撮影では、クリア下敷きに目やイラストを描いて使ったんだとか。


ニャンスタグラム 手作りのグッズがたくさん

ニャンスタグラム 身近なものでも工夫しだいでいろいろ使えます

 その他にも、自宅にあるペンライトを使えばこんな不思議な写真も撮影できます。


ニャンスタグラム あらムーディ

ニャンスタグラム 実はペンライトで照らしていました


4:一番大事なのはタイミング! 後は加工でどうとでもなる

 猫のかわいいしぐさは突然やってきます。今だ!! と思って撮影しても、撮ってみたらダサくなってしまったり……。ですが、浜村さんによると「スマホの良さは後で簡単に写真の編集ができること。まずは撮影する瞬間を大事にしましょう」とのこと。

 では実際にしっくりこない写真をどのようにInstagramで加工するか教えてもらいましょう。


加工前


ニャンスタグラム いろんなものが写りすぎ

 かわいいんだけど、まわりからあふれ出る生活感……。


加工後


ニャンスタグラム

 猫を写真の中心に持ってくるようにトリミング。必要ない要素はカットします。Instagramの補正ツールである「色」項目からハイライトを選んで、実際の猫の目と同じ、グリーンをプラスすることでより猫の目がくっきりと。さらに「チルトシフト」で周辺をボカして、猫の顔に視線を集中させましょう。


加工前


ニャンスタグラム

 やりたいことは分かる。が、伝わりにくい。ってか、遠い!


加工後


ニャンスタグラム

 先ほどと同様、猫が分かりやすく写るようにトリミング。

 Instagramでは猫の投稿が非常に多いので、印象に残らないとどんどん流れていきます。

 大事なのは一番見てもらいたい猫がかわいく、そして分かりやすく写る画像にすることです。そのため、トリミングで猫以外の要素をカットし目に入る情報量を少なくしましょう。その上で、光量、色味を調整して猫がくっきりと目立つように加工していきます。



5:ネコまとめハッシュタグでみんなに見てもらう

 最後はInstagramで愛猫をより多くの人に見てもらうためのハッシュタグです。Instagramでは投稿するカテゴリーに合わせて「#(ハッシュタグ)」を付ける文化がありますが猫のハッシュタグも多数存在しています。ただ、「#cat」などは投稿数も多く、流れていくスピードが早いためあまりオススメではないとのこと。

 浜村さんがオススメしているのは、猫の種類(特徴)のハッシュタグ。マンチカンのまきゃべりの場合は「#マンチカン」「#Munchkin」など付けています。猫好きは種類ごとに熱心なファンもいるため興味を持ってもらいやすくなるとか。次に猫まとめアカウントのハッシュタグも付けてみましょう。「#ふわもこ部」「♯catsofinstagram」「♯meowbox」などのハッシュタグは定期的に投稿された猫をピックアップし、サイトで紹介してくれます。

 まきゃべりの投稿には下記のようなハッシュタグが付いています。


ニャンスタグラム 青文字がハッシュタグ。いろいろ付いてますね

 投稿文に長く書くのが嫌だという人は、コメント欄にハッシュタグを書けば目立ちにくいとのこと。


ニャンスタグラム 投稿文には最低限のハッシュタグだけ書いて、その他のハッシュタグはコメント欄に


一番は「愛猫と一緒に楽しみながら撮影すること」

 最後に、愛猫を撮影する心構えを浜村さんに聞いてみました。

―― ファッション誌のカメラマンとしても活動されていますが、猫を撮影する際に特に気をかけていることはありますか?

浜村さん
 書籍には、まきゃべりの日常の写真や作り込んだ写真など、いろんな写真が載っていますが、どちらかというと私は猫ならではのしぐさや行動を大事にしたいなと思っています。なので、自分のInstagramにはまきゃべりの日常写真を投稿していて、普段はできるだけ「今だ!!」という瞬間を逃さないよう気を付けています。猫のドキュメンタリー写真を撮っている感じに近いかもしれません。

―― 瞬間を逃さないって難しいですよね。

浜村さん
 そうですね。猫は赤ちゃんと同じで思ったように動いてはくれないし、猫のテンションが上がらない時はスタンバイ時間だと思って根気よく待つしかないです。

―― それでもなんとかかわいい写真をタイミングよく撮りたいんです……。

浜村さん
 全て猫様に委ねて受け入れるしかないです(笑)。あとは猫時間をきちんと把握しておくと撮影しやすくなるかもしれません。猫が何時ごろに起きて、ご飯を食べて、遊んで、昼寝をしているのかを観察してみてください。そうすると自然と猫の行動パターンが見えてきます。ちなみに眠いときは結構されるがままに言うことを聞いてくれたりしますよ。


ニャンスタグラム まきゃべりを見つづけているからこそ撮影できる瞬間

―― 最後に愛猫家のみなさんへ練習方法を教えてください。

浜村さん
 猫を観察して撮り続けることで腕は上がっていくと思います! でも、ニャンスタ本を出しておきながら言うのもなんですが、Instagramのフォロー増減で一喜一憂するよりも、愛猫と一緒に楽しみながら撮影することが一番だと思っています!


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」