食品スーパー界の松岡修造⁉ 「熱すぎる店内POP」が話題のお店に話を聞いてみた

こんなに思いのこもった店内POPみたことない!

» 2016年08月16日 19時40分 公開
[三本樹聖ねとらぼ]

 さまざまな商品に心を打つ感動的なストーリーを添えて紹介した、「熱すぎる店内POP」を出すスーパーがネットで話題になっています。

おもしろポップ なんて斬新なポップなんだ……!

 例えばある麦茶のPOPには、「麦茶の粒を砕いてしまえば、少ない量でたくさんの麦茶が作れます。でも、それじゃあ麦茶で感動なんて出来ないんだ。時代を超えて、本物を味わって欲しいんだ! 小川のつぶまる 税抜き380円」の書き込み。思いがアツイ……。これを見せられたら「他の麦茶より小川のつぶまる!」となってしまいそうです。


おもしろポップ 生産者の熱いバックボーンを紹介
おもしろポップ あのブッチーが人生を賭けたそうです

 店内にはこのようなPOPがいたるところに設置されています。ニジマスのPOPでは、「大手メーカーの職と安定を投げ打ち 家業を継いだ男の鮮度と執念」という生産者の波乱万丈な人生を紹介。トマトのPOPには、「あのブッチーが人生を賭けたトマト ミスター・浅野・ケッサク こういう名前の品種なんです!ww 名前は変だが驚くほど旨い!!!」と書かれています。あのブッチーがどのブッチーか知らないけど確かに食べてみたくなる紹介だ……!


おもしろポップ 腰のキレ関係あるのか……?

おもしろポップ これ絶対に農家さんうれしい!

おもしろポップ お客に説教しとる!

おもしろポップ そこまで言われると食べてみたい……!

 このお店は、山梨県北杜市にあるこだわりの市場「ひまわり市場」。どういう思いでこうしたユニークなPOPを始めたのか、ひまわり市場の那波(なわ)社長に伺いました。

━━どなたが書いているんですか?

 私です。つくり手の思いを伝えたいんです。精魂込めて作ったものを、ただ「いくらですよ」だけでは寂しいじゃないですか。

━━Twitterなどで話題になっているのはご存じですか?

 私自身はTwitterをやってなくて、スタッフから聞いて驚きました。お客さまが投稿された店内POPのツイートが1万RTを超えていると聞いても「何がすごいの?」という感じだったもので……。スタッフも店の中のいたるところにあるので見慣れてるし、お客さんも「おもしれーことを書くやついるなー」くらいのもので、気に止める人は笑ってくれるけど、そんなに話題になっていたとは……。

━━どうしてこのようなPOPを?

 つくり手が断固たる決意で育てているのを伝えたくて書いています。ニジマスの子なんて大手メーカーの職と安定を捨ててまで家を継ぐ決意でやっている。誰かがその思いを伝えてあげなきゃいかんでしょ。

━━売れ行き変わりましたか?

 こういうPOPを書いたものに関しては、お客さんの目に止まってくれるみたいで、うれしいことにお買い上げ頂いてます。


 スタッフさんにも聞いたところ、社長はお店がスタートした11年前から書いていて、ここ最近エスカレートした(こだわりのものが増えた)そうです。スタッフの皆さんもこのPOPを楽しんでいる様子が伝わってきました。

おもしろポップ 初恋のお相手、頑張ってください!

 那波(なわ)社長の思いのこもったPOPはこれからも続いていくとのこと。近くへ行くことがあれば直接見てみてはいかがでしょう。

こだわりの市場 ひまわり市場

住所:山梨県北杜市大泉町谷戸2008

電話番号: 0551-38-4744

営業時間: 9時30分 〜 20時 (年中無休)


画像提供 ひまわり市場

関連キーワード

Twitter | 人生 | 社長


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news028.jpg 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
  2. /nl/articles/2411/19/news126.jpg 元「おニャン子」内海和子、娘・ゆりあんぬの“胃の粘膜ぶっ壊す”食事に激怒! 有名飲食店に謝罪し「出禁にして」「違う星の人そんな気がしてなりません」
  3. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. /nl/articles/2411/19/news083.jpg 「恐ろしい」 北海道の道路標識 → “見落としたら絶望”のとんでもない表示に衝撃走る 「普通にホラーでは?」
  5. /nl/articles/2411/18/news019.jpg 優しそうな“おかっぱ頭”の男性→プロがカットしたら…… “別人級の仕上がり”が470万再生「えっ!? って声出た」「EXILEみたい」
  6. /nl/articles/2411/19/news114.jpg 平愛梨、“夫・長友佑都選手”に眠れなくてLINE送信→“まさかの返信”に「なんやねん」「もう寝るしかない」
  7. /nl/articles/2411/18/news025.jpg “無給餌”で育てたメダカが2年後、驚きの姿に→さらに半年後…… 放置しておいたビオトープで起きた“奇跡”に「ロマンを感じる」
  8. /nl/articles/2411/18/news120.jpg 「天才が現れた!」 森永が教える“秋らしい”お菓子の作り方→たこ焼き器を使ったアイデアに「すごいすごい可愛い」
  9. /nl/articles/2411/19/news009.jpg 固い着物をリメイクしてみたら…… 生まれ変わった“まさかのアイテム”に「しゅげー!」「凄い素敵です」
  10. /nl/articles/2411/19/news062.jpg 「上げ底の先」 その名に偽りなし、高専の文化祭に出現した「限界節約ホットドッグ」が本当に限界だった
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた