全ては社長の趣味から始まった 三重県の製薬会社内にある「BANKYOフィギュア博物館」がすごい

大人のおもちゃ箱や〜。

» 2016年09月18日 17時00分 公開
[三本樹聖ねとらぼ]

 製薬会社・万協製薬(三重県多気町)の工場内に2014年にオープンした「BANKYOフィギュア博物館」。ここには同社社長であり館長の松浦信男さんが趣味で集めたグッズ約3万点が展示されています。

 コレクションはアニメ、美少女、特撮、アメコミ、ミリタリーなど多岐にわたりますが、これらは約20年かけて1人で収集したそうです。今夏、同館を訪れる機会があったので現地の様子をレポートします。

フィギュア館 BANKYOフィギュア博物館入口 神々しい。

 受付を済ませ中に入ると、いきなり背丈より高い 黄金の鉄人28号が迎えてくれます。その前にはなぜかビリケンさんと……お賽せん箱!?

 右側には鉄腕アトム、壁には訪れた著名人のサインがずらりと並びます。左側には金属で作られた3メートルほどのゴジラが! 隣には等身大のウルトラマンやガメラがいるのですが小さく見えます。その奥にはエヴァンゲリオン初号機、宇宙戦艦ヤマトの森雪さんなどが鎮座していて、入口から圧倒されます。

フィギュア館 俳優、漫画家、監督など著名人のサインが壁一面に。仮面ライダー1号の あの人のサインも!

フィギュア館フィギュア館 ゴジラは鉄筋や鉄板などで作られていて3メートル弱。エヴァ初号機も等身大で迫力があります

 棚にさり気なく置かれている額には、おそ松くんなど見覚えのある鉛筆描きのようなものが。よく見るとアルファベットと数字やメモのようなものが書かれていたので確認してみると……原画! 思わぬところにお宝が潜んでいます。

フィギュア館 あきれ顔のチョロ松でしょうか

フィギュア館 作画監督の佐々木かづひろさんのサイン入り

フィギュア館 棚にさり気なく超合金が置かれているので、見つけ出すのも楽しみの1つ

フィギュア館フィギュア館 驚くほどの数のミニチュアが棚にところ狭しと並べられている。ヒーローに狙われてゴジラは高い所へ逃げたようだ

フィギュア館 後光が……!?

フィギュア館 「突撃! イエッサー!」 ミリタリーモノも多数

 今では珍しい超合金から、特撮、映画の等身大フィギュアがずらり。一体どうやって手に入れてるのか尋ねてみたところ、「どうしても欲しいものが店にない時は、制作会社に頼んで作ってもらう」という衝撃の回答が。ちなみに、同館の奥はコスプレ衣装と撮影場が用意されていて、大人から子どもまで楽しめる仕様になっています。

フィギュア館フィギュア館 この仮面ライダーは2メートル以上、マジンガーZ各シリーズも等身大とデカイ!

フィギュア館フィギュア館 ガンダムと赤ザクが横並び。実は仲良しか……!

フィギュア館 「紹介しろよ!」とスパイダーマンがにらんでいる気がしなくもない

 松浦さんはもともと神戸在住。昔から趣味でフィギュアを集めていました。しかし、阪神大震災で自宅や工場など全て失ってしまい、コレクションもゼロに。1996年に多気町へ本格移住し、一段落してからフィギュア収集を再び始めました。すると、いつの間にか増えてしまい自宅に置ききれない状態に。

 仕方ないので自宅横に倉庫を建ててさらに収集していたところ、見たい人が来るように。やがて見学者の増加と、倉庫が手狭になったタイミングで新工場を造ることになり、「工場の空きスペースを利用して みんなに見てもらえる博物館ができた」とのこと。今でも収集心は衰えてないと言います。

フィギュア館 お待たせしました美少女コーナー

フィギュア館 ヤバイ、紹介しきれない……!

フィギュア館 この列だけで美少女ものがこんなに。棚の上にはまだ開封されていない箱があり、暇ができれば順次並べていくとのことなので、まだまだ増えそうだ

フィギュア館フィギュア館 コスプレ衣装と撮影スタジオも完備されている。

 ちなみに、松浦さんは地元で「おたコス」(次回開催は11月6日)というコスプレイベントをプロデュースするほど、自他ともに認めるオタク。休みの時は自ら来館者を案内しているので、オタトークを楽しみたい人は館長凸も楽しいかも。

フィギュア館 未開封のプラモデルケースや飛行機の模型などなど、写真で紹介しきれない……だって3万点もあるんだもの

BANKYOフィギュア博物館

開館時間:9時〜18時

所在地:〒519-2179 三重県多気郡多気町仁田725-1 万協製薬株式会社 第三工場内

入館料:税込800円(2歳未満無料、スキンケア商品のおみやげ付き)

休館日:土曜日(館長が休みの時は臨時開館あり、日・祝は開館)


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