全ては社長の趣味から始まった 三重県の製薬会社内にある「BANKYOフィギュア博物館」がすごい
大人のおもちゃ箱や〜。
製薬会社・万協製薬(三重県多気町)の工場内に2014年にオープンした「BANKYOフィギュア博物館」。ここには同社社長であり館長の松浦信男さんが趣味で集めたグッズ約3万点が展示されています。
コレクションはアニメ、美少女、特撮、アメコミ、ミリタリーなど多岐にわたりますが、これらは約20年かけて1人で収集したそうです。今夏、同館を訪れる機会があったので現地の様子をレポートします。
受付を済ませ中に入ると、いきなり背丈より高い 黄金の鉄人28号が迎えてくれます。その前にはなぜかビリケンさんと……お賽せん箱!?
右側には鉄腕アトム、壁には訪れた著名人のサインがずらりと並びます。左側には金属で作られた3メートルほどのゴジラが! 隣には等身大のウルトラマンやガメラがいるのですが小さく見えます。その奥にはエヴァンゲリオン初号機、宇宙戦艦ヤマトの森雪さんなどが鎮座していて、入口から圧倒されます。
棚にさり気なく置かれている額には、おそ松くんなど見覚えのある鉛筆描きのようなものが。よく見るとアルファベットと数字やメモのようなものが書かれていたので確認してみると……原画! 思わぬところにお宝が潜んでいます。
今では珍しい超合金から、特撮、映画の等身大フィギュアがずらり。一体どうやって手に入れてるのか尋ねてみたところ、「どうしても欲しいものが店にない時は、制作会社に頼んで作ってもらう」という衝撃の回答が。ちなみに、同館の奥はコスプレ衣装と撮影場が用意されていて、大人から子どもまで楽しめる仕様になっています。
松浦さんはもともと神戸在住。昔から趣味でフィギュアを集めていました。しかし、阪神大震災で自宅や工場など全て失ってしまい、コレクションもゼロに。1996年に多気町へ本格移住し、一段落してからフィギュア収集を再び始めました。すると、いつの間にか増えてしまい自宅に置ききれない状態に。
仕方ないので自宅横に倉庫を建ててさらに収集していたところ、見たい人が来るように。やがて見学者の増加と、倉庫が手狭になったタイミングで新工場を造ることになり、「工場の空きスペースを利用して みんなに見てもらえる博物館ができた」とのこと。今でも収集心は衰えてないと言います。
ちなみに、松浦さんは地元で「おたコス」(次回開催は11月6日)というコスプレイベントをプロデュースするほど、自他ともに認めるオタク。休みの時は自ら来館者を案内しているので、オタトークを楽しみたい人は館長凸も楽しいかも。
BANKYOフィギュア博物館
開館時間:9時〜18時
所在地:〒519-2179 三重県多気郡多気町仁田725-1 万協製薬株式会社 第三工場内
入館料:税込800円(2歳未満無料、スキンケア商品のおみやげ付き)
休館日:土曜日(館長が休みの時は臨時開館あり、日・祝は開館)
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納税すれば約1万円のフィギュアが贈られる。
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