ブラック企業もここまできた? “川の中”で行われている就職面接にネット騒然 その正体は

鴨川エクストリーム面接。

» 2016年10月14日 18時12分 公開
[コンタケねとらぼ]

 10月12日7時、京都市の鴨川で撮影されたとんでもない写真がTwitterに投稿され騒然となりました。川の中に机とイスが設置されており、そこで就職面接らしきものが行われているのです。なんだこれやべぇ、ブラック企業もとうとうここまで来たのか。圧迫面接の次は流水面接とは恐ろしい……。



 あまりにも衝撃的な写真だったため、ネット上では「どういう流れでこんな面接が行われることになったんだ」「こんな面接する企業なんてまともじゃない」「寒そう」「人に化けたカワウソかな」「鴨川は人を狂わせる」「どうしてこうなった」「拷問かよ」など、さまざまな声があがりました。


鴨川 面接 就職 京都 とんでもない光景です


鴨川 面接 就職 京都 どういう状況だ


鴨川 面接 就職 京都 川の真ん中です


鴨川 面接 就職 京都 恐ろしい

 一体何がどうなって、こんな面接が行われることになったのでしょうか。この面接の当事者であるYosYosYさん(@umisaaan)に話を聞くことができました。

 まず、これは本当の面接ではなく、写真の撮影のために行われたものだったそうです。よかった、鴨川でエクストリーム流水面接を実行した頭のおかしい企業は存在しなかったんだ……。

 映っているのは京都造形芸術大学の学生で、毎年大学で配布している「就活手帳」に使う写真の撮影をしていました。写真には、“周りに流されず就活をしよう”というテーマが込められています。就活をしていくなかで、周りの意見に流されて本当にしたいことや本当の自分が流されてしまわないようにというメッセージを込め、川という流れ続けている環境の中で面接している構図で撮影をしました。

 この就活手帳は、大学のキャリアデザインセンターから発行されているもの。数年前からCHIMASKIというデザイン会社が協力して作成するようになり、同社を通じて間接的に学生がアイデアを出したり、撮影に関わったりしています。撮影機材はほとんどがCHIMASKIから借りたもので、大学から借りたものや、個人で用意したものも一部あるそう。



 撮影メンバーは全部で6人で、内2人はモデルとして声をかけた学生。カメラマンはCHIMASKIの人間、あとの3人は共に制作や撮影を行うデザインチームとして活動しているメンバーです。写真のアイデアは、デザインチームで話し合って決まりました。当日は朝の5時から準備を始め、撮影時間は6時半〜7時半の1時間程度。


鴨川 面接 就職 京都 机とイスだけを置いた所


鴨川 面接 就職 京都 入場

 橋の上で撮影している人がいることには気がついていたそうですが、注目されることは承知のうえだったので特に意識はしていなかったそう。第三者の撮影した写真がネット上で話題になったことについては、「みんながこの写真を見て、プラスでもマイナスでも興味を引ける写真が撮れた、ということはとてもうれしく思っています! ただここまで話題になるとは思っていなかったのでSNSの速さと怖さを再確認しました」と語りました。

 また、写真自体はもともとメイキング映像をネットにあげる予定はあったそうですが、紙面で使おうとしているもの以外はそこまで気にしていなかったとのこと。本来なら、ここまで多くの人の目に触れることなく終わるはずの光景だったのかもしれません。


 何とも衝撃的な光景ですが、事情が分かると面白い風刺写真ですね。インパクトのある1枚が撮れたのではないでしょうか。

画像提供:YosYosYさん(@umisaaan

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/07/news024.jpg 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  2. /nl/articles/2412/07/news039.jpg コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  3. /nl/articles/2412/05/news178.jpg イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  4. /nl/articles/2412/07/news020.jpg “ひっつき虫”を簡単に取るには…… 身近なアイテムでスッキリするライフハックに「これでイライラしないで取れる」「今度、やってみます」
  5. /nl/articles/2412/07/news031.jpg マッチョなザクが「ガンプラコンテスト」で大賞受賞 内部に秘密の仕掛けがぎっしり 「誰もが納得の大賞」「これぞオラザク」
  6. /nl/articles/2412/07/news018.jpg 赤い毛糸3玉をどんどん編んでいくと……? 完成した“冬のオシャレアイテム”に「わかりやすくて感謝」「編んでみたい!」
  7. /nl/articles/2410/19/news010.jpg 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  8. /nl/articles/2412/06/news205.jpg 辻希美、長女・希空の幼少期ショット初公開 赤ちゃんの弟を抱っこする、幼いにっこり笑顔がかわいい
  9. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  10. /nl/articles/2412/04/news023.jpg 動物ギライだった父、愛猫の涙が出るほど“けなげなお出迎え”にたまらず…… グッとくる再会シーンに「こんなにされたら愛おしくて…」「鼻の下が3mくらい伸びそうw」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」