振り込め詐欺撃退にはホラ貝の音色!? 警察監修の詐欺撃退グッズに謎音搭載 理由は「ノリ」だった

これで振り込め詐欺も怖くない……!

» 2016年10月18日 18時21分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 長野中央警察署が監修した振り込め詐欺の撃退グッズ「詐欺バスター」1069円(税込)に、「ホラ貝の音色」などユニークな音声が搭載されているとTwitterを中心に話題になっています。


詐欺バスター詐欺バスター 手のひらサイズの「詐欺バスター」を押すとさまざまな音声が(提供:ともぞう@tomozou_69さん)

 話題となっているのはともぞう(@tomozou_69)さんが投稿した動画ツイート。動画では手のひらサイズの「詐欺バスター」に取り付けられた12個のボタンを淡々と押していく様子が収められており、詐欺犯からの電話をうまく回避できる音声が流れていきます。搭載されている音声は以下の通り。

  • 合言葉を言ってください。
  • この電話の内容を全て録音しています。
  • 警察に相談させていただきます。
  • あなたの電話番号と住所を言ってください。
  • お客さんが来ているので電話を切ります。
  • ピンポ〜ン(チャイムの音)人が来たので電話を切ります。
  • ウ〜ウ〜ウ〜(パトカーの音)
  • 私の好きな食べものは何?
  • ジリリリリーン(電話の着信音)
  • 一度家族に相談してからかけ直します。
  • 悪いことはやめて、正しく生きてください。
  • ブワ〜(ホラ貝の音)

 投稿者のともぞうさんによると、「詐欺バスター」は60代後半のお父さんが長野県内の地方銀行を訪れた際に、もらってきたものなのだそうです。

 しかし、気になるのは「ブワ〜」っというホラ貝の音や「悪いことはやめて、正しく生きてください」という犯人にグサーッとささりそうなフレーズ。これらがなぜ収録されたのか、商品を長野中央警察署と共同開発した長水防犯協会連合会の担当者にお話を伺いました。


詐欺バスター 長野中央警察署と商品を共同開発した長水防犯協会連合会(公式サイトより)

「詐欺バスター」誕生の経緯

――「詐欺バスター」はどのような経緯で誕生した商品ですか

担当者:私たち連合会と長野中央警察署は同じ施設の同フロアで仕事をしている関係で、もともと交流があり、防犯などのイベント活動を共同で行っています。そうしたイベントで「ちょっとおかしいな、と思う電話がかかってきても対応できない」という人が多いと知りました。

――ちょっとおかしい電話、というのは具体的にいうと詐欺の電話ですか

担当者:そうです。もし怪しい電話がかかってきたら「とにかく切る」とアドバイスをしているのですが、なかなか切りづらいという人も少なくありませんでした。そうした背景から「うまく喋れなくても、ボタンを押すだけで対応できる商品があると良い」というアイデアが出ました。

――商品は、1個1000円程度と比較的安価ですよね

担当者:実はこだわったポイントが価格でした。防犯グッズですから「安く、手軽に」したいと考えていたんです。最終的に東京のメーカーさんに制作をお願いすることになったのですが、そのメーカーさんがもともと音声ギミックを搭載した商品を作っていたので、そのひながたを応用することで価格をかなり抑えられたのではないかと思います。

――ホラ貝の音色や心に刺さるせりふも話題になっているのですが

担当者:そうなのですか(笑)。あれは……ノリです。遊び心があっても良いのかなと考えて入れてみました。きっかけはどうあれ2015年に発売した商品が、またこうして脚光を浴びることができてうれしく思います。


 売れ行きは順調で量販店で販売されているほか、長水防犯協会連合会の直売でも現在までに400個が売れています。なかには自分のために購入するのではなく、高齢者などへのプレゼントの名目での購入も少なくないそうです。

 さらに自治体や社会福祉協議会などが購入するケースも多いそうで、要望があれば新バージョン発売の可能性もあるかもしれないとのことでした。

(Kikka)

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