食料雑貨店を「猫がいるから不衛生」と酷評した女性に批難殺到 猫を守る署名運動にまで発展
「ボデガ」と呼ばれる食料雑貨店はネズミが出ると罰せられるため、対策のため猫を飼うことが習慣化していました。
» 2016年10月31日 17時49分 公開
[沓澤真二,ねとらぼ]
ある女性客が海外の飲食店レビューサイト「Yelp」に投稿した、「店に猫がいた。不衛生だ」といった内容のレビューが物議をかもしています(当該レビューは削除済み)。文面だけを見ると指摘は正当に思えますが、女性には批難が殺到。その理由は、「bodega(ボデガ)」と呼ばれる商店の慣習にありました。
ボデガとはニューヨークに多く見られる、ラテン系アメリカ人が経営する食料雑貨店のこと。カウンターでの軽食販売も行っています。女性が最低の「★1個」を付け酷評した店も、その1つでした。
確かに食料品を扱う店に動物がいることを不快に感じる人も多いでしょうし、実際に猫を飼うのは違法であるようです。しかし猫がいなければいないでネズミが発生し、店主は罰せられてしまいます。こうした事情から、ネズミの害があるよりはと、ボデガでは猫を飼うことが習慣化しているそうです。
同店のレビューページには、実情を知る利用者から「猫がいるからこそネズミがいなくて清潔なのだ」と、猫を擁護する投稿が多く寄せられました。そのほとんどが、当該女性への意趣返しのように、最高の「★5個」を付けています。
一連の騒動を受けて、ボデガで猫を飼うことの合法化を目指した署名運動を始める人も出現。執筆時点で4000強の賛同者を集めており、目標の5000人を目前にしています。
(沓澤真二)
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