Googleの「フォトスキャン」アプリで思い出の絵を取り込んでみた → 影や傾きが補正されたきれいな画像に

スマートフォンのカメラで撮った絵や紙焼き写真に、傾き補正や反射などの除去を施しスキャンしたかのような画像に。

» 2016年11月17日 18時34分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 Googleが、スマートフォンのカメラで撮った絵や紙焼き写真を、スキャナーで取り込んだかのように仕上げる「フォトスキャン」アプリを開発しました。既にAndroid版iOS版が配信されています。


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 印刷した写真や子どもが描いた絵などは、案外保管に悩むものです。電子化するにしても、スキャナーを使うにはそれなりの出費と手間が発生しますし、スマホで疑似的にスキャンできるのであればお手軽ですね。というわけで、筆者の息子が幼少期に描いた自画像を素材に、保存を兼ねてアプリを試用してみました。私事混じりでごめんなさい。


素材 筆者が通常のカメラ機能で雑に撮影した素材。これをアプリで取り込んでみる

 取り込む対象をカメラで捉えると、フレーム上に4つのガイドが表示。ファインダー中央の丸をガイドと重ねるよう指示されます。指示通りにするとその都度シャッター音が鳴るので、このとき補正用の画像を撮っていると思われます。


基本の撮影 まずフレーム内に素材を捉えて撮影。筆者の影が入っているのは気にしない

ガイド ファインダーの○が、4つの●にそれぞれ重なるようカメラを移動

撮影終了 4つ全てと重ねたら、右下のサムネイルをタップ

 操作を終えると、計5回の撮影結果をもとにした疑似スキャン画像が表示。影や光源の反射、傾きなどは自動的に補正されています。元画像のどこまでを仕上がりに含めるか、調整することも可能。


仮画像 仮の仕上がり画像が表示。下のアイコンから回転や角の調整が可能

角の調整 「角の調整」では、四隅の点をドラッグすることでスキャン対象がぴったり収まるように調整可能

 最後に「すべて保存」をタップすると、画像はカメラロールへ(iOS版の場合)。Googleフォトアプリへ転送し、編集を加えることもできます。今回は筆者の撮影環境のせいか、やや明るめの仕上がりになりましたが、撮影の工夫次第で実物に近づけられるでしょう。


保存前 左上の「←」をタップし、「すべて保存」で保存

完成 最終的に端末へ保存された画像。撮影中の影などは除去され、傾きも正されて1枚の絵に仕上げられている

 最近はスキャナー搭載の安価なプリンタもありますが、たいていはA4サイズまでの対応。大きな作品まで手軽に残せる点でも有用です。


(沓澤真二)


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