撮影スタジオとコラボした「猫カフェ」で、猫たちとの最高のオフショットを撮れる!
普段は猫カフェ。撮影会の申し込みが入ると「猫カフェスタジオ」として貸し切に。
新旧さまざまな観光名所がそろう浅草。その一画にフォトスタジオとコラボした猫カフェ「猫三昧」がある。記念日の撮影だけでなく、家族や友人、カップル、そしてコスプレイヤーたちの撮影会が催されるここは、新しいスタイルの猫カフェだ。猫好きな筆者は、すぐに出かけてみた。
店舗は東京メトロ「浅草」駅から徒歩5分、オレンジロード沿いにあるレンガ造りのビルの2階にある。
ガラス越しに室内がのぞける店内。なんだか、やけにオシャレな雰囲気だ。
さて、どんな猫と会えるのだろうと、ウキウキしながら扉をオープン。すると、広々とした開放的なセンスのいい空間が広がっていた。
美しい店内に見とれていると、背中に視線を感じた。振り向くと、きょとんとしたまなざしでこちらを見ている三毛猫と目が合った。思わず「こんにちは。取材に来ました」とあいさつをした。
さらにその横のテーブルにも、ちょこんと座る愛らしい姿の猫が。この子は遠くを眺めている。
その視線の先にいたのが、こちらの店長である上野大志さん。やはり、ご主人様だけあって、たくさんの猫たちが彼のそばに寄っていく。
「ここは、フォトスタジオとコラボレーションした猫カフェです。ナチュラルテイストの空間で、猫と遊びながら、自然な姿やポージングした姿など、いろんな写真が撮れます。撮影会での申し込みがあると貸し切りになりますが、それ以外の時間は猫カフェとして開いています。食事はありませんが、本格コーヒーとハーブティー(各別途料金)を用意していますよ」と上野さん。
説明を聞いていると猫たちが、足元に絡みついてきた。さらに荷物に前足をかけ、持ち物検査をはじめる猫も! なんとも人懐っこい猫たちだ。その時、上野さんが「あ、お荷物が!」と声を出す。先ほどテーブルにいた子が、筆者のPC付近に座っていた。
この猫たち、どうしてこんなに人に慣れているのだ?
それは、比較的人に慣れた猫を動物保護団体から預かっているからだそう。ここに来た猫たちは里子。つまり、ここは猫たちの里親を探す仲介場所のような役目も兼ねているのだ。運営会社はウェディングやキッズを中心とした撮影とフォトサービスを行っている。上野さんはそこでデザイナーとして活躍していた。ある時、保護団体から猫を引き取ったことをきっかけに、会社にこうした猫カフェをはじめたい意向を伝えたそうだ。念願かなって、約1年半前にオープン。今までに里親の元に行った猫たちは30匹。1カ月に2匹程度は引き取られるという。
カフェにいる猫たちはとても個性が豊かだ。上野さんは、あの子があっちの子を好きで後をずっとつけているとか、その子は一匹狼タイプだとか、いろいろと教えてくれた。さすが店長、我が子のように猫たちのことを熟知している!
さて、この日はコスプレイヤーさんたちの撮影会だった。猫とたわむれるレイヤーさんたちが、ステキな表情をしながらカメラマンに撮られている。
撮影会は店を貸し切ってできるので、猫たちと自由に遊び、自然な表情の写真が撮れると大評判なんだそうだ。
こうした撮影予約がある場合は猫カフェ営業時間が変更になり、その都度、Twitter(@neko3my)にて知らせているそう。猫カフェを楽しみたい人は要チェックだ。
そして、「自宅de猫撮」という新サービスも10月より開始している。これは、個人の家に訪問して、飼っている猫の写真を撮るサービスだそう。
フォトスタジオとコラボした猫カフェ「猫三昧」では、猫たちと十分に楽しめるよう、10人くらいで定員にする。猫好きには、うれしい心配りだ。
洗練された空間で、人懐っこい猫たちと楽しむ時間は至福の時。ただ、猫たちはプロ級のツンデレなうえに自由気ままだ。彼らのベストショットを撮るべく奮闘した筆者だが、思うようないい写真がなかなか取れなかったのが悔やまれる。これで、何度も足を運んでしまいそうだ。
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
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