バイト資格は「逮捕されたい人」 求人広告を装った啓発ポスターが「センスがいい」と評判
「おれは 求人広告を読んでいたと 思ったら いつのまにか八王子市から注意喚起されていた」
アルバイトの募集チラシだと思って読んでみると、いつの間にか市から注意を呼びかけられていた……!? 東京都八王子市が作成した、客引き行為の禁止を啓発するポスターが「センスがいい」「八王子やるねぇ」とネットで注目を集めています。
一番上に大きく「スタッフ大募集!」の文字、下には仕事・資格・給与・休日……と、一見求人広告のようなポスター。よく目を通すと、「仕事/スカウトマン・居酒屋等の客引き」「資格/逮捕されたい人」「休日/なし※市役所からの呼び出しがあります」「応募/ダメ!ゼッタイ!」と、スカウトや客引き行為は法律や条例により禁止されているため、バイトとして働かないよう注意を呼びかける内容になっています。なにこれ巧妙!
Twitterではあるユーザーが「八王子市作成のポスター攻めてて笑う」と写真を投稿したところ、約1万5000回リツートされるなど話題に。「こういう毒と遊びがある広告は好きw」「これ作った職員の人を表彰していいと思います(笑)」と、その訴え方を評価する声が多くあがっていました。
ポスターは八王子市生活安全部防犯課がアイデアを出し作成。11月末から大学コンソーシアム八王子を通して市内の大学に掲示しています。八王子市では2014年6月から条例を改正して客引き・スカウト行為を規制していますが、まだ同様のアルバイトに手を出す大学生が確認されたことから、注意喚起の必要性を感じたそうです。
「大学生にポスターで伝えるためにどうしたらいいか考えた結果、何よりも注目を引くこと、つかみが第一だと考えて、このようなデザインにしました」と、課の担当者。ネットの反響について「従来の市のポスターに比べ斬新なデザインを心がけたので、評価してもらえたのはうれしいです。逮捕されると氏名が公表されるなど、客引き・スカウト行為は将来に影響が出ることもあります。ポスターを通して、こうしたアルバイトで働く方が減ってくれたら」と、実際に抑制につながることを願っていました。
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