VRで仮想家族と食事 南あわじ市が1人の寂しい食卓を解決する力技「VR」(バーチャン・リアリティー)提案

地方の暴走と間違った技術の使い方が合わさり意味が分からない。

» 2017年01月11日 17時55分 公開
[コンタケねとらぼ]

 2016年3月に「あわじ国(こく)」への独立を宣言した南あわじ市が(関連記事)、新たな取り組み「VR」(バーチャン・リアリティー)を公開しました。1人ぼっちで食事を摂る「孤食」の寂しさをVR(バーチャル・リアリティー)で解決するというものなのですが、案の定斜め上な内容です。


あわじ国バーチャン・リアリティー コンセプトムービー


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー バーチャン・リアリティーによる食事中。サイバーパンク感があるな……

 一人暮らし世帯の増加により、「孤食」をする人が増えている現代。VR(バーチャン・リアリティー)はそんな都会暮らしで疲れた人に癒やし空間を提供し、田舎暮らしに興味を持ってもらうための試みです。


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー

 使い方は簡単で、料理を作り(動画内では公式サイトに記載されている“あわじ国料理”を推奨しています)、VR(バーチャン・リアリティー)動画をスマートフォンで再生しながら「ハコスコ」のようなVR(バーチャル・リアリティー)機器で再生するだけ。前が見えなくなりそうですが、ハコスコと目の間の空間からちゃんと料理が見えるとのこと。


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー あわじ国料理を作る


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー スマートフォンでVR(バーチャン・リアリティー)動画を再生する


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー VR(バーチャル・リアリティー)機器にセット


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー 食事をする。いつもよりおいしい!(?)


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー 手元はちゃんと見えます

 肝心のVR(バーチャン・リアリティー)動画はちゃんとVR(バーチャル・リアリティー)に対応した360度動画となっており、田舎のお婆ちゃんを含め家族で食事をしているような気分になれる内容となっています。お婆ちゃんと一緒に食事をすることで、「孤食」の寂しさを感じずに済むという仕組み。


あわじ国バーチャン・リアリティ 朝ごはん篇


あわじ国バーチャン・リアリティ 夜ごはん篇


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー こんな感じの映像が流れます

 「田舎」「お婆ちゃん」「孤食の解決」という牧歌的なテーマを取り扱いながら、その解法はサイバーパンクの極み。「広大な自然に囲まれ豊かな暮らしを送っていると思っていた自分が実は培養液に漬けられた脳みそだった」みたいな、星新一感に溢れています。これがテクノロジーが行き着く先なのか……。

 ちなみに、一見ジョーク的な印象を受けますが、試み事態は至って真面目なもの。1人で食事をしているときでも鏡を見ながら食べた方がおいしく感じるという実験結果もあり、「誰かと一緒に食べている」と感じることが重要なのだそうです。VRでも、同じような効果が期待できるのではないかとしています。


南あわじ市 孤食 あわじ国 VR バーチャン リアリティー 大事なのは雰囲気

 相変わらず地方発の「まずは話題になろうぜ」感に溢れた企画ではありますが、科学的な実験結果と田舎の良さを技術でつなぐという試みはなかなか面白いのではないでしょうか。VR自体まだまだ新しい技術なので、こんな風に「間違っているのではないか」と感じるような斜め上な使い方ができるのも今のうちかもしれません。

 どうせVRなんて人に見られても大丈夫な使い方してる人の方が少ないぐらいでしょうし、ちょっとぐらい踏み外していきましょう!

関連キーワード

VR | 食事 | 料理 | 一人暮らし | 家族 | 癒し


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/16/news024.jpg 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  2. /nl/articles/2504/16/news023.jpg 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  3. /nl/articles/2504/16/news016.jpg たった1輪の“小さな小さなバラ”の刺しゅう→1年後…… 「うわー!」驚きの仕上がりに「根気に脱帽」「尊敬します」
  4. /nl/articles/2504/17/news044.jpg 「盛大に邪魔してきた」 撮影中のカメラマン、偶然とらえた“奇跡の一瞬”が310万表示 「決定的瞬間」「狙っても撮れないって!」
  5. /nl/articles/2504/16/news113.jpg マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
  6. /nl/articles/2504/16/news035.jpg 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. /nl/articles/2504/17/news023.jpg ダイソーのレース糸をまぁるく編んでいくと…… “ぷっくり”かわいい完成品に「挑戦してみます」「アフガン編みステキ」
  8. /nl/articles/2504/11/news157.jpg 47歳で一戸建てを建てた1人暮らし女性、“最高のズボラご飯”をのぞくと…… 「私もこう言う暮らししたいな〜」「憧れます」と340万再生
  9. /nl/articles/2504/17/news033.jpg 1児のママに突如違和感「足の裏が痛い」→敷物をめくったら…… “まさかの原因”に「怖っ」「なぜそこにw」
  10. /nl/articles/2504/17/news071.jpg ←私の部屋 姉妹の部屋→ 550万再生の“目を疑うギャップ”に「どっちも好き」「裏と表って感じww」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  2. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  3. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」
  4. なんとなく捨てにくい紙袋→2カ所切り込みを入れるだけで…… 目からウロコの“活用術”に「これすごくいい!」【海外】
  5. 「見習うことばかり」 80代おばあちゃんの春服&収納術がステキ! 上品かつオシャレで「憧れです」「尊敬します」
  6. ファスナーに直接毛糸を編み付けていくと…… 完成した“便利でかわいいアイテム”が100万再生「天才だ」「これ大好き」【海外】
  7. 「尊厳を踏みにじる行為」 八代亜紀さんの“物議のCD”は「流通会社がすでに流通を中止」 タワレコが回答
  8. 古くなったジーンズは捨てないで! 目からウロコの“アイデア”に大反響「なにこれかわいい!」「こんなの作れるんだ」【海外】
  9. 指先サイズの小さな器に木を植えて、育てたら…… 「芸術だ」「半端ない」鳥肌モノの“神盆栽”に反響
  10. 義母「ランドセル代を振り込みました」→銀行口座を見ると…… 2児ママ絶叫の“神対応”が1520万表示「凄すぎる!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】