「ネット検索の犯罪歴削除を」男性の求めを最高裁が棄却

「忘れられる権利」への言及はなかった。

» 2017年02月01日 18時52分 公開
[ねとらぼ]

 児童買春の罪で罰金刑を受けた男性がGoogleを相手取り、検索結果の削除を求めた仮処分の申し立ての抗告審で、最高裁は男性の申し立てを棄却した。


忘れられる権利

 男性は、インターネットで自分の名前や都道府県名を検索すると過去の犯罪に関する報道が検索結果として表示されてしまい、プライバシーが侵害されているとして保護を求めていた。

 今回の決定について、最高裁は「検索業者としての表現の自由とプライバシーの保護を比較し、プライバシーの保護が勝る場合には削除が認められる」と判断基準を示した。しかし今回のケースについては、児童買春が公共の利害に関する事柄として社会的に強い非難の対象となっており、プライバシーの保護が社会的意義に優先しないと判断したため、男性の訴えを棄却した。



 プライバシーに関する検索結果の削除に関しては、2011年にフランスで始まった裁判の中で「忘れられる権利」が認められ、今抗告審でも注目を集めていたが、今回の裁判では言及されなかった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議