アイエエエ!? チキンナンデ!? 謎のミュージックビデオ「鶏攻撃の術」の中毒性にゴーチキンゴー

知恵と平和と正義のヨーデル。

» 2017年02月08日 17時50分 公開
[橘 慧ねとらぼ]

 YouTubeにて、不思議な中毒性をおびるミュージックビデオが公開されています。その名も「Chicken Attack(鶏攻撃の術)」。小学校低学年の少年たちですらもっとかっこいいタイトルを思い付くのでは? という疑問も浮かびますが、とにかく20秒見てください。見て。

「Chicken Attack」。とにかく見てみよう(沼への誘い)
advertisement

 とあるお屋敷に侵入をはかり、盗みをはたらくニンジャらしき姿の青年。脱出をはかろうと逃げる盗人の行く手を遮るように立ちはだかるのは和洋折衷すぎる不思議な風貌(ふうぼう)のおじいさん。その腕にはニワトリが――。

 「それを返せ、さもないと後悔するぞ」「お前1人に一体なにができる!?」。この会話劇、うん、茶番かな。ブラウザバックしよ……。と思った次の瞬間。ここはアルプスか? と己の耳をうたがってしまうほど美しいヨーデルが屋敷中に響き渡ります。なにが始まるんですか。おしえておじいさん。


画像 ファッ!?

 そして唐突に始まるミュージカルのような激しい展開。なんとおじいさんの腕に抱えられていたニワトリが人間へと変身して盗人とのバトルを繰り広げていくではありませんか。BGMは絶望感漂う歌詞を高らかに歌い上げるおじいさんの美しい歌声。

 「ゴー! チキン! ゴーぉぉぉおおおおおぉ~」のくだりは特に印象的で、一度聴いただけでもカラダ中にチキンの風味が広がっていきます。私は今何を見て聞いているのか。こんな時どんな顔をしたらいいか分からないの。おしえておじいさん。


画像 アイエエエ!? ニワトリ!? ニワトリナンデ!?

画像 皆の者、これが「鶏攻撃の術」だ…… ディスウェイ……

 どうやらこのおじいさんは森羅万象、全ての生きとし生けるものを操る能力があるらしい。屋敷中の人間に危害を加える盗人に対して、おじいさんの能力により覚醒したチキンが闘拳乱舞。攻撃レベルカンストチキンだ。ゴーチキンゴー(悟り)


画像 なんだこの絵面

 森へと追い込まれた盗人。もはやここまでか。 ニンジャ殺すべし。慈悲はない、と覚悟を決めた瞬間、おじいさんは青年に一羽のチキンを手渡します。お腹が空いているだろう、もうこれで盗みをしなくていい、と……。慈悲あった。さすが天使のヨーデルの使い手。

advertisement

 この後の展開もツッコミどころ満載なのですが、続きはぜひ己で見届けてください。一人での視聴は「しんどい」ので友達を巻き込むのがオススメです。


画像 慈悲はある。なお、ここから茶番のターン

画像 新たなる戦場へと向かうためにアップをおこなうニワトリ

 この動画を投稿した“Schmoyoho”は、アメリカの音楽グループであるグレゴリー・ブラザーズが主にヘンテコなミュージックビデオをアップするためだけにつくったYouTubeチャンネル。この「鶏攻撃の術」は、世界のさまざまなアーティストとコラボしている「SONG VOYAGE」シリーズの1つだったのです。

 ちなみにこの動画に登場する美声のおじいさんはヨーロッパで活躍するヨーデル歌手の石井健雄さん。ドイツの音楽功労者に贈られるというヘルマンレンス・メダルを受賞しているガチすぎる経歴のヨーデルマイスターです。なんて慈悲深い方だ(しんみり)。


画像 石井健雄さんの歌声を表現する神レベルの語彙力

 一回再生するともう一日中頭の中が「ゴーチキンゴー」になること間違いなし。チキンといえば“弱虫”などネガティブイメージが付きまとうものですが、この迷曲のおかげでそのイメージも払拭(ふっしょく)できます。チキン野郎と言われたら「ふっ、褒め言葉だ」と返してやりましょう。

関連キーワード

音楽 | ミュージックビデオ | 忍者 | 歌唱

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/01/news049.jpg 一般家庭で暮らすワニ、“ご飯だよ”の合図を聞いた瞬間 400万再生の予想外すぎる顔に「温室育ちの純粋な目をしてて草」
  2. /nl/articles/2502/03/news057.jpg 「押すなよ、絶対に押すなよ」なポーズの猫ちゃん→次の瞬間…… 笑っちゃうほどの展開が200万再生「爆笑しました」
  3. /nl/articles/2502/02/news028.jpg 生後2カ月で迎えた保護たぬき、犬に囲まれて育ち5カ月後…… 見事な“オラオラ俺様モード”に「愛嬌の塊みたい」「可愛すぎて虜」
  4. /nl/articles/2502/03/news152.jpg 母「昔は男性からモテまくりだった」→娘は信じられなかったが…… 当時の“説得力ある姿”が260万再生「なんてこった!」【海外】
  5. /nl/articles/2501/31/news050.jpg 「許されると思ってんの?」 スマホのアラームを設定→翌朝…… “絶望の通知内容”が430万表示 「ほんとこれ」
  6. /nl/articles/2502/03/news157.jpg 「目を疑った」 “8割引”も……恵方巻の「大幅値引き」目撃相次ぐ 「予約購入は少数派」消費者との温度差も
  7. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  8. /nl/articles/2502/03/news009.jpg 27歳女性がひとりで営む“おにぎり屋台”が話題沸騰中 必死にリヤカー引く姿に「なんだか泣けました」「見かけたら必ず買う!」400万再生
  9. /nl/articles/2502/03/news025.jpg 真冬なのに“様子がおかしい木”を発見→近付きよく見てみると…… まさかの正体が200万表示「初めてみた」「マジで存在するんだ」
  10. /nl/articles/2501/31/news164.jpg 妻「おはぎ教室行ってくる!」→持って帰ってきたものは…… 妻が作った“衝撃のおはぎ”が400万表示 「知ってるおはぎと違う」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議