44マグナムも防ぐ“折りたたみ式防弾シールド”、米大学が開発 日本発「吉村パターン」を応用
チューハイの缶でもおなじみの、あのダイヤモンド型のパターンが採用されています。
» 2017年02月21日 09時00分 公開
[沓澤真二,ねとらぼ]
アメリカのブリガム・ヤング大学が、折りたたみ式の防弾シールド「origami」を開発し、YouTubeで紹介しました。アタッシェケース程度のサイズに折りたたまれたシールドは瞬時に展開し、ハンドガンの弾を防ぎます。
警察など法執行機関での使用を想定して開発。素材にアルミフレームと12層のケブラー線維を採用することで、重さは55ポンド(約25キロ)と、一般的なシールドの半分程度となる軽量性を実現しています。それでいて堅牢性も保持。実験では、9ミリ弾、357マグナム弾、44マグナム弾のすべてを止めることに成功しています。
折りたたみ機構には、ダイヤモンド形が連続した構造「吉村パターン」を応用しています。これは、1951年に東京大学の吉村慶丸教授が見出したもの。これを用いた円筒は横方向からの力に強く、チューハイの缶にも応用されています。
「このシールドは警察官だけでなく、緊急事態で傷ついた人や子どもたちを保護できると信じている」と研究者はコメント。現在は当局の協力下でプロトタイプのテストを進めています。
(沓澤真二)
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