メス猫のデュエル 二次元キャラとの恋を夢見る女子たちの遊戯「あとべさまゲーム」がなるほど無限じゃねーの

公式およびキャラクターへの敬意と友人への配慮を忘れないのがポイントだよ!

» 2017年02月22日 17時51分 公開
[橘 慧ねとらぼ]

 リアルライフの恋バナに花を咲かせる女子たちに紛れ、笑顔であいづちを打ちつつ、私たちは生きています。そう、実は「そんな話より二次元キャラとの恋愛を妄想するほうが何万倍も面白いのになぁー」などと考えてしまうイケナイ我らです。

 そんな女子たちに、かなり汎用性の高い、しかしちょっぴり高度な遊戯「あとべさまゲーム」をご紹介。古くから密やかに行われてきた遊戯ではあるけれど、遊び方について分かりやすく解説した、とあるツイートのおかげでまた流行の兆しがみえてきました。

 「あとべさまゲーム」の“あとべさま”とは、「テニスの王子様」に登場するキャラクターであらせられる跡部景吾様です。基本的に「様」づけがポイントなので、ここはよくテストに出ます。

 遊び方ですが、まず他愛もないオタク女子仲間同士の楽しい会話からスタート。内容の薄さと語彙力のなさをぶつけあったところで、第一発言者は「〜〜といえばさ、この前“景吾”がね」と切り出し、あろうことか跡部様との親密さをにおわす発言を突然はさみこみます。そう、あなたは今中学生で跡部様の幼馴染。そして学園では交際を隠しているけれど、なんと恋人関係にあるという設定なのです。跡部様の彼女になりきりましょう。デュエルスタンバイ。


画像 いらすとやさんの破壊力に負けないで。ダメウーマン(夢女子)! ルールを頭にたたき込むの!

 すると周りの女子たちは、それを受けて1秒以内(なかなか厳しい)にすかさず反応。「は? 跡部“様”でしょ?」「慣れ慣れしくない? ……あんたまさか」。暗黙のルールを破った発言者に向けて、このような定型文で応戦です。

 そして、第一発言者は重い口を開き、「あ〜(苦笑)、さすがにもう隠しきれない、かあ。……うん、そうだよ。私、景吾と付き合ってる」。で、でたー。秘密の交際暴露。開戦のゴングが鳴り響く。

 ここからはお好みで「跡部様があんたみたいな庶民を相手にするわけないでしょ?」「明日から氷帝(学校名)で生きていけると思うなよ!?」とメス猫(跡部様ファンはこう呼ばれます)同士の醜い争いを演じてお楽しみください。

 付き合ってる設定の第一発言者は(こわい……っ、でも、もう隠さない。相応しいオンナになってみせる!)といったモノローグを口に出してみるとより臨場感が出て、盛り上がること間違いなし。いわゆる「夢小説(特定の登場キャラ名を読者が設定して読める小説)」をテーブルトークRPGにしたようなものだと説明すれば分かりやすいでしょうか。


画像 さらに詳しいルール。奥深い世界やでぇ

 しかしながらメス猫ファイトをどうしても避けたいの! という優しい迷える穏健派子羊のあなたは「あっ、敬語が苦手でね!?」のような苦しい言い訳をすることでスタート前の楽しい状況を復活させることも可能ですのでご安心ください。

 また、「ほら、あの、樺地くんのほうがさ(以下略)」「そうそう、忍足くんが(以下略)」など、ほかの男子キャラを話題にあげることによって、男同士の友情に焦点を当てたゲームとして別の楽しみ方もできるもよう。無限かよ……!

 しかしながら、この高度な遊戯をするためには「公式およびキャラクターへの敬意と友人への配慮を忘れないこと」が肝心。本当に友人関係が壊れてしまったら「あとべさま」に対する不敬罪です。逆にその心構えさえ守れば誰でも手軽に楽しめるのが魅力ですね。

 なるほど、「あとべさま」を他作品のキャラクターに置き換えても楽しめそうだし、これはかなり汎用性がありそう。ただし、体験者いわく、リアルガチの険悪ムードになってしまう危険性を回避するためにも「本当の推しキャラ」ではなく、あらかじめ付き合う相手を「推しとは別格の信仰対象という扱い」のキャラクターに設定するのがオススメなのだとか。たいていどの作品にも「信仰対象」と呼べる存在はいますからね。質問です、この世に魅力的な男性キャラクターは何人いますか!? かならずいる。探すの。

 ここまで読んで「これのどこが面白いんだよ」と思う人には、そう思わせておけば大丈夫! このなんとも言語化しにくい楽しく愉快なニュアンスが分かる人と大いに盛り上がればいいんじゃねーの? って、景吾が言ってた。あッ……(口元を手で押さえる)。

ツイート・画像提供:円(@5kai79)さん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/27/news062.jpg 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  2. /nl/articles/2504/22/news120.jpg 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ → 2年後は…… 涙が出るほど尊い光景に「眼福」「素敵すぎる」 さらに1年後、ママに話を聞いた
  3. /nl/articles/2503/28/news169.jpg “有吉弘行も大ファン”の「伝説の女装愛好家」が死去 亡くなる2日前に「志半ばにして逝きますが燃え尽きる思い」とメッセージ
  4. /nl/articles/2504/25/news022.jpg 足の悪い母のため、庭に作った小道→100均アイテムで雰囲気ガラリ 天才アイデアに「すごい!」「真似します」
  5. /nl/articles/2402/15/news021.jpg 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. /nl/articles/2504/26/news004.jpg ケガして動けないエビのため半年間、口元にエサを運んで介護したら…… 「びっくり」「不思議」まったく予想外の変貌に大反響
  7. /nl/articles/2504/27/news031.jpg くたびれたユニクロのトレーナー、余った毛糸をザクザク縫っていくだけで…… 「なんて素敵」驚きのリメイクに「これならできそう!」
  8. /nl/articles/2504/27/news022.jpg “食べよう”と思っていたヤマメを、ドラム缶で育て始めて4年後…… 驚きの姿に「でっけえ」「もう家族ですねぇ」
  9. /nl/articles/2504/27/news027.jpg 「今まで味わったことない」 ワークマンの“最強暑さ対策”ジャケットに称賛続出 「はじめは信じられなかったけど……」
  10. /nl/articles/2504/24/news021.jpg ママ「昔は可愛かった」→娘は疑っていたが…… 1171万再生された当時の姿に「女優レベルやん」「元モデルは強すぎる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  2. 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
  3. 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  4. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  5. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  6. 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  8. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  9. 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
  10. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】