月10日以上の鎮痛薬で陥る可能性がある「薬物乱用頭痛」ネットに衝撃 本当なのか第一三共に聞いてみた

知らないうちに薬物乱用していたという声も。

» 2017年03月10日 13時59分 公開
[マッハ・キショ松ねとらぼ]

 眠れなくなったり、仕事や勉強に集中できなくなったりと悩ましい頭痛。しかし、それを抑えるために月に10日以上、「イブ」「ロキソニン」といった鎮痛薬を飲むと「薬物乱用頭痛」が発生する可能性があるというツイートが話題になっています。

 Twitter上では「ええっ!? ほぼ毎日飲んでる」「薬物乱用してた」と衝撃を受ける人が続出。この話が本当なのか、第一三共ヘルスケアに話を伺ってみました。


画像 「ロキソニンS」でおなじみ第一三共ヘルスケア(同シリーズのWebサイトより)

 第一三共ヘルスケア広報によれば、薬物乱用頭痛のリスクは、鎮痛薬全般に言えること。同社の「ロキソニンS」シリーズのWebサイトにも「鎮痛薬の使用は月に10日まで」「誤った使い方をすると、鎮痛薬がかえって痛みを誘発し薬物乱用頭痛を引き起こす恐れ」と記載されています。

 しかし、これは簡略的な説明の仕方で、正確には単一成分のもの(同社の市販薬では「ロキソニンS」「ロキソニンSプラス」が該当)は月に15日以上、複合鎮痛薬(ロキソニンSプレミアム)は月に10日以上飲むと過度な服用とされます。そうすると、痛みが収まるどころか、逆に薬物乱用頭痛に陥ってしまう可能性があるのだといいます。


画像 鎮痛薬の飲みすぎで身体が慣れて効かなくなるということはないそう。ですが、薬物乱用頭痛を引き起こす可能性が(同シリーズのWebサイトより)

画像 月に10〜15日以上飲んでる人も多いのでは?(同シリーズのWebサイトより)

 その一方で「もちろん乱用は良くないですが、痛くなったときはすぐに飲んだほうが効果的」という話も。時間が経過すると痛みの原因物質が増加して効きにくくなるだけでなく、原因物質に対する感受性が高まり、より小さな痛みでも感じやすくなるとのこと。つまり、我慢はしないほうがいい、けれども、飲み過ぎるのもNGというわけで、バランスを取るのがなかなか難しそうです。

 担当者は「薬の飲み方や対処方法について一番よくご存じですから」と薬剤師に相談することを推奨。そのうえで「用法・用量を守って、正しく使用するようにしてください」とコメントしていました。

マッハ・キショ松

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」