やしろあずきの調査―― 明らかに燃えそうなことを何でSNSに投稿しちゃうの? 経験者に聞くネット炎上の理由と怖さ(前編)(2/3 ページ)

» 2017年03月12日 12時00分 公開
[やしろあずきねとらぼ]

なんで炎上したの?


やしろあずきの調査

「ここからは結構プライバシーにも関わってきちゃう質問になるので、個人が特定されそうなワードに関してはぼかして書いてきますが……どう炎上したのか、炎上の経緯について聞きたいです」



やしろあずきの調査

「はい。Twitterを使い始めて少したって、ちょっとずつ使い方も分かってきて……そのころから有名人のアカウントを見たり、その人に対してリプライを送るのにハマってきちゃったんですよね」



やしろあずきの調査

「なるほど」



やしろあずきの調査

「最初は普通に感想とかをリプライで送っていたんですけど、まあ当たり前ですけど返事は返ってこなくて」



やしろあずきの調査

「まあそれはしょうがないですよね。ものすごく有名な人とか絶えずリプライ送られ続けているようなものだし……」



やしろあずきの調査

「なんだろう、それで有名人のアカウントって有名人が直接見ているものじゃないと勝手にどこかで思い込んじゃったのか、相手が本当にその人本人なんだっていう意識が欠落していたというか……めちゃくちゃな内容のリプライを送ったり、絶対に嫌がるだろって内容のこととかも送るようになってしまって」



やしろあずきの調査


やしろあずきの調査

「あー……」



やしろあずきの調査

「それでこう、バーっと……」



やしろあずきの調査

「炎上したわけですね」



やしろあずきの調査

「しましたね……はぁ、やっぱり思い出すと嫌な気分になっちゃいますね。当時の自分に対してですが……」



炎上中はどんな感じだった?


やしろあずきの調査

「炎上したって気付いたのはやっぱり通知がすごかったから?」



やしろあずきの調査

「はい。でも僕はTwitterの通知を元々切ってたんですよ。なので朝起きたら友達からLINEがめちゃくちゃ来てて、『お前やばいぞ!』って……」



やしろあずきの調査

「うわあ、朝起きたときそういうLINE来てると一瞬で心臓が破裂しそうになりますよね。出社を忘れてたときとかよくあったな……」



やしろあずきの調査


やしろあずきの調査

「出社って忘れるものなんですか? まあ、それで何がなんだか分からずにTwitterを見たら……フォロワーがめちゃくちゃ増えてて、例の……炎上する原因となったツイートもありえないくらいにリツイートされてて……」



やしろあずきの調査

「何が起きてるか分からなかった?」



やしろあずきの調査

「数分間は携帯の前でどんどん拡散されていくツイートを見ながら呆然としてました……。でも、だんだん頭の中が冷静になるにつれて、ああ……やっちまった……って」



やしろあずきの調査

「そこで炎上してしまったっていう自覚が芽生えたわけですね」



やしろあずきの調査

「はい、でも正直混乱してて、どうしていいか分からず……友達にLINEで相談したら『とりあえずツイート消せ!』って言われて、すぐにツイートを消しました。ツイートを消すことができるってこと自体忘れるほど混乱してましたね……」



やしろあずきの調査

「なるほど、炎上の火の元を消してしまおうと。ツイ消しですね。でもそれで『はい、炎上終了』ってことはないですよね……」



やしろあずきの調査

「そうなんですよね。今となってはあの時謝罪もせずにツイートを消したのは間違いだったとも思います。でも当時はツイ消ししてちょっと安心もしてました。消したしこれ以上は大丈夫だろう……という」



やしろあずきの調査

「でもそうではなかった」



やしろあずきの調査

「はい……むしろ消した瞬間『逃げたぞ!!!!』って認知されたみたいで……いや、実際逃げたんですけど、火の元のツイートのキャプチャー画像とか無限に送られ続けてきたし『逃げるなクソガキ』みたいなリプライももう1分間に何通も来て……自分が悪いって自覚はもちろんあったんですが、めちゃくちゃ怖かったですね……」



やしろあずきの調査


やしろあずきの調査

「まあ、そりゃ怖いですよね……」



やしろあずきの調査

「当日、学校もあったんですがさすがに行ける気持ちじゃなくて、休んでずっと布団の中で携帯を見て震えてました」



やしろあずきの調査

「Twitterで謝罪するって考えとかは特になかったんですか?」



やしろあずきの調査

「はい……というか、自分からもう発言するのが怖すぎて……ツイ消しだけであんなになってしまったのだから、何か発言しようものならどうなるんだ……って、何もできなくなってしまいましたね。そうしたら友達の1人からLINEが来て『もうアカウントを消すしかない』って」



やしろあずきの調査

「垢消しですね。炎上した人は大半こうなる」



やしろあずきの調査

「ですね。その友達は『垢消しは最後の手段』みたいな感じで言ってたんですが、多分そいつはTwitterで結構フォロワーとか多いからアカウントの価値観が僕と違ってて……僕はもう『そうだ、消せるんだ!! 今すぐ消そう!!!』って感じですぐにアカウントを削除しました」



やしろあずきの調査

「何のためらいもなかったんですね」



やしろあずきの調査

「はい。消してしまえば見なくて済むし、拡散だってしようがないと思いまして……でもそんなに甘くなかったです」



やしろあずきの調査

「あれ? でもアカウントを消したら完全勝利! とかネットで騒がれて炎上が終わるパターンも結構ありませんか? まだ終わらなかったんだ」



やしろあずきの調査

「多分、それは表面上ですね。僕の場合もネットだと『あいつアカウント消して逃亡! 完全勝利!』みたく言われてたと思います。ネット上で一見鎮火したように思えても、こっちはリアルがありますから。ネットの炎上はリアルに燃え移ってからが地獄です



やしろあずきの調査

「そうか……リアルではアカウントとか消しようがないですもんね、逃げられない」



やしろあずきの調査

「リアルでアカウント削除といったら自殺するしかないですね」



やしろあずきの調査

「めちゃくちゃ怖いこと言わないでよ」



やしろあずきの調査

「で、まあTwitterのアカウントを消したあと何があったかっていうと、本名や学校、住所まで特定され公開されたんですね。まあ名前とかは元々自分で公開してたんですが……」



やしろあずきの調査

「うわあ……」



やしろあずきの調査

「Twitterのアカウントを消したことで終わったと僕は思っていたんですけど……やっぱりちょっと気になって全然適当な名前でTwitterのアカウントを作り直し、自分の名前で検索してみたんですよ」



やしろあずきの調査

「ほうほう」



やしろあずきの調査

「そしたら、僕の関係者しか知りえないような情報も出回っていて……。真相は分かりませんが、身近な人が情報の出どころなのかもと思って。……もう頭が真っ白になりました」



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/28/news029.jpg 「言葉が出ない」 TDL「スペース・マウンテン」現在の状態は…… 変わり果てた“衝撃的な姿”が423万表示
  2. /nl/articles/2412/25/news213.jpg 「やりすぎだろ」 M-1王者が通販サイトでの「非公式グッズ」販売に抗議…… 運営謝罪「申し訳ございませんでした」
  3. /nl/articles/2412/26/news108.jpg 藤本美貴、“豪華なクリスマス夕食”公開 2枚目には夫・品川庄司の“激変した姿”も……「一瞬びっくりした」
  4. /nl/articles/2412/26/news028.jpg パパに娘を任せて風呂から先に出たママ、ふと浴室を振り返ると…… 衝撃展開が400万表示「ホラーすぎ!」「うちの子も……」
  5. /nl/articles/2412/25/news171.jpg ホロライブ・鷹嶺ルイ、クリスマスイブに“悲しすぎる理由”で配信を終了し泣く 「そんなことある?」「悲しいエンディングでしたね…」
  6. /nl/articles/2412/26/news122.jpg 生え際が後退し、数年髪を切ってない男性を理容師がカットしたら…… 驚がくの大変身が1400万再生「彼の人生まで変えちゃった」「すごすぎて涙出た」【米】
  7. /nl/articles/2412/26/news110.jpg 辻希美の長女・希空、“完成度高いクリスマスケーキ”披露 杉浦家6人そろった“豪華すぎる料理”にも反響
  8. /nl/articles/2412/23/news193.jpg 【編み物】淡い色の毛糸を時間をかけてひたすら編むと 芸術品のような仕上がりに脱帽「美しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/18/news171.jpg “27歳差夫妻”、妻の母親に妊娠報告したら……涙を浮かべて まさかの「パパと同い年のおばあちゃん!」が誕生
  10. /nl/articles/2412/24/news037.jpg 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」