まるでアニメ? 生きているかのように動く「不死鳥タトゥー」が話題に

その発想はなかった!

» 2017年03月14日 15時45分 公開
[6PACねとらぼ]

 オーストリアのタトゥーアーティスト、アンドレ・ゼックマン氏がFacebookに投稿した動画が海外で話題になっています。

 女性の背中に彫られた不死鳥のタトゥーですが、肩を動かすとまるで本当に飛んでいるかのように翼が動きます。動画の再生回数は現在3800万回を超える人気ぶり。



動画はYouTubeにも投稿されています

 立体感を演出するため、翼の周辺には影が彫られています。また、翼が本当に羽ばたいているかのような動きを演出するため、翼と肩の動きが同期するよう計算された位置にタトゥーが彫られています。


動く不死鳥タトゥー

動く不死鳥タトゥー

 もちろん、不死鳥そのものもリアルに描かれていることは言うまでもありません。鳴き声まで聞こえてきそうです。


動く不死鳥タトゥー

 ゼックマン氏は2003年からタトゥーアートのシーンに足を踏み入れましたが、当時はグラフィックデザイナーが本業だったそうです。2011年にタトゥーアーティスト専門で生きていこうと決意し独立しています。


動く不死鳥タトゥー

 現在はタトゥーアーティストとしてだけでなく、トラハトというアルプス山脈地方の伝統的な民族衣装にタトゥーの技法を取り入れた、タトゥー×トラハトというコンセプトのファッションブランドも展開しています。


動く不死鳥タトゥー

 Facebookのコメント欄にはさまざまな言語が入り乱れ、「何度見ても惹きこまれる動画だ」「美しすぎる」「職人芸とはこのこと」「このタトゥーだったら人に見せびらかしたくなるわ」といった肯定的なコメントが多数寄せられていました。「年とって背中の肉がたるんだらどうなるのかな」と懸念する声もありましたが、いずれにしてもこの見事な「動き」は一見の価値ありです。


動く不死鳥タトゥー

追記:アンドレ・ゼックマン氏からメールでコメントをいただきました

―― タトゥーアーティストとしてどのくらい活動していますか?

アンドレ氏:2003年からタトゥーを彫り始めました。

―― このタトゥーが生きているように見えるのはやはり影があるからでしょうか。「3Dタトゥー」と呼んでもかまいませんか?

アンドレ氏:完璧な場所に彫ったことと、それともちろん影があるからです。私はリアリズムと呼んでいますが、確かに「3Dタトゥー」でもありますね。

―― どうしてこのアイデアを思いついたのですか。

アンドレ氏:お客さんは翼のある何か対照的なものを彫ってほしいとのことでした。そこで私の方から、動きがあったほうが面白いし、クールでしょうと提案しました。

―― このタトゥーだと料金はいくら請求されますか?

アンドレ氏:サイズや彫る場所によって金額は変わります。ちなみに1時間単位での請求になります。

―― 動画が話題になった後、同じようなタトゥーを彫ってほしいという依頼はありましたか?

アンドレ氏:もちろんありました。ただ同じタトゥーを2回彫ることはしないんです。



(6PAC)


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