ネットでの人権侵犯事件、10年間で6.8倍に増加 プライバシー侵害や名誉毀損が大半占める
個人情報を掲示板にさらされて中傷を受けたといった事例が示されている。
» 2017年03月17日 19時30分 公開
[沓澤真二,ねとらぼ]
法務省の人権擁護機関が、人権侵犯事件に対する取り組み状況を公表した。資料によると、2016年に救済手続きを開始した新規の人権侵犯事件数は1万9443件。前年比7.4%減と、13年ぶりに2万件を割り込んだ。その一方で、インターネットへの投稿を巡る事案は1909件と、10年間で6.8倍に増加したことが判明している。
1909件中、プライバシー侵害事案が1189件、名誉毀損事案が501件。この両事案が全体の88.5%となる。同機関は、「元交際相手の男性により、アダルトサイトへ個人情報や交際時に撮影した性的な画像を投稿された」「掲示板に被害者個人を特定する題名のスレッドを立てられ、『人殺し』などと中傷された」といった事例を挙げている。
当該事件の処理方法は、大半が「援助」。これは、ネット上の人権侵害情報を被害者自ら削除依頼する方法を、同機関が被害者に教示するもの。また、同機関がプロバイダ等に削除を求める「要請」を行ったケースは、326件あったという(前述の事例はいずれも「要請」で処理され、当該情報及び画像は削除された)。
ほかにも、障害者に対する差別待遇に関する事件数が、286件と過去最高件数を記録したことが分かった。学校におけるいじめや、労働権に関する事件数は前年を下回ったものの、高水準を維持しているという。
(沓澤真二)
advertisement
関連記事
- 視覚障害者の「白杖SOSシグナル」めぐり議論 「広めるべき」「広まってほしくない」――協会に聞いた
サインを考案した福岡県盲人協会に聞いてみました。 - トランプ政権、トランスジェンダーの生徒の保護に関する指針を撤回
トランスジェンダーの生徒が自認する性別のトイレを使えるようにするといったことを定めた指針が撤回されました。 - 法務省のヘイトスピーチ啓発ポスター、改変出回る 法務省「許可していない」
「日本人へのヘイトスピーチ許さない」と改変されたポスターについて、法務省人権擁護局は許可していないとコメント。 - BPO、「NHKスペシャル」のSTAP細胞報道に勧告 小保方さんへの名誉毀損があった
放送の内容に対し「真実性・相当性が認められず、名誉毀損の人権侵害が認められる」と決定を発表した。 - 沖縄・中学生を一方的に暴行する動画拡散 校長が詳しい事情と心境を吐露、市教委は沖縄タイムスの報道を否定
市教育委員会「いじめという認識をもち、対暴力について事実確認及び指導を行っていく」。 - 映像加工で出演者を「脱落」扱いにしていた「ピラミッド・ダービー」にBPOが意見書公表 「放送倫理違反と判断する」
「独走感があって盛り上がらない」と編集を指示。 - ネットでの人権侵害、過去最高件数に 法務省が報告
ネット上での人権侵犯事件は前年から49.3%増加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
-
「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
-
「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
-
餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
-
毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
-
「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
-
放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
-
脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
-
父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
- 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
- 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
- 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
- コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
- 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」