日本全国のレトルトカレーが集結する「カレー大使館」でカレー食べ比べしてきた
レトルトカレーの魅力を伝える大使館です。
108種類をベースに日本全国からの厳選されたレトルトカレーを集めた店が東京の台東区蔵前にオープンした。この店、名前は「カレー大使館」といい、カレーの王国からやってきた大使が開いているそうだ。カレーの王国って一体何だろう……? 実際に足を運んでみた。
交差点角にあるビル2階のガラス一面に貼られた「カレー大使館」の文字がよく目立っている。入り口はビルの角にあり、階段を上ると店内に通じるであろう銀色のドアがあった。そこにペタペタと、レトルトカレーのパッケージが装飾され、ちょっと華やかに仕上がっている。手作り感がたまらないこのドアの向こうはどんな様子なのか、ちょっぴりワクワクと期待してドアを開けた。
すると、ジャジャーンと言わんばかりに敷かれたレッドカーペットが向こうまで続く。思いのほか厳かな雰囲気に緊張してしまったが、壁にズラリと並ぶレトルトカレーにすぐに心を奪われる。
壁一面がレトルトカレーで埋め尽くされている。まるでカレーライブラリーだ。パッケージを一つひとつ手に取って、じっくりと読みたい気分になる。
「メジャーカレーコーナー」と「ご当地カレーコーナー」。それぞれの言葉の下には説明書きがあった。「メジャーカレー」とは、スーパーやコンビニなどで取り扱われているお馴染みの大手企業商品。「ご当地カレー」とは、地域の特産品や特有の食材を加えた限定カレーのことだ。
では、それぞれのコーナーにはどんカレーがあるのか? ちょっと見てみよう。まずはメジャーから。確かに見たことや食べたことがあるカレーが並ぶ。かと思えば、こんなカレーあったんだ、という発見もあって面白い。
次はご当地。こっちは、どのカレーを見ても知らないものばかり。だからこそ、興味惹かれるカレーも多い。
カレーの色とりどりのパッケージに魅了され、壁の前でかなりの時を過ごしてしまった。ちなみにこの「カレー大使館」、飲食スペースもある。飲食スペースには晩餐会のようなテーブルとイスが用意されている。
店内には、異国の鎧や頭像がある。「大使館」だからなのだろうか? 少しいにしえの匂いがする店内だ。
店内をぐるりと見渡すと、ソファ席を発見。しかしここは、ちょっと雰囲気が違う。なんだかスペシャルな席のようなので座ってみたくなり、ドカッと腰かけた。
スペシャルな席からの眺めは最高だった。先ほど見入ったカレーたちが、壁のデコレーションのように見える。
ふと机に目を落とすと、極秘(TOP SECRET)の内国調査報告書が無造作に置かれている。これって、重要な文書なんじゃない? だとしたら、ここは座っちゃいけない席だったか? そんな心配がよぎった。すると、男性が声をかけてきた。
この男性は「カレー王国大使館 役員」の森戸さん。森戸さんはこの店について、いろいろと教えてくれた。このスペース席は「大使館執務席」といい、誰が座ってもOK。もちろん記念撮影も可能だ。そして、極秘文書も誰でも閲覧できるのだという。カレー王国について、この店のアレコレについて、が記載されているそうだ。
そろそろレトルトカレーを食してみることにした。オーダーの仕方は、セルフサービス方式。まず好きなカレーを棚からとってレジへ。料金を支払い、席で待つ。厨房から呼ばれたら、取りに行く。水や食べ放題の福神漬け、ライスのお代わりもセルフだ。料金は、メジャーカレー890円、ご当地カレーはカレー代金+490円。
何しろレトルトカレーは108つもある。どれにしようかとかなり悩んだが、ご当地カレーの「野菜としいたけの匠カレー」を食べることにした。
できあがるまで、役員としばし歓談。こちらに並べられるご当地カレーは、味がよくて、生産者などの想いが詰まったものだけを厳選している。一つの商品で“ストーリー”ができてしまうほど、奥の深いカレーがたくさんあるそうだ。価格はさまざまだが、500〜600円台のものが多い。しかし、なかには2000円くらいするものもあるという。メジャーカレーはよく見かけるものが多いが、今のレトルトカレーがあるのは企業さんの努力のおかげということで、王道のレトルトカレーをここに置かない選択肢はないそうだ。そんなことを聞いているうちに、カレーが完成。
カレーの味を楽しむのはもちろんだが、パッケージを読んだり、写真と同じものが入っているかを確認したりなど、レトルトカレーは楽しみ方が豊富だ。しかし、エンジョイする方法はこれだけではない。ここではカレーをあえて紙カップで提供している。これは一緒に来た人とカレーをシェアしやすいようにという計らいからだ。つまり、いろんな味を楽しんでほしいというカレー大使館の考えからなのだ。
さらに、メジャーもご当地にも、ここのオリジナルカレー「大使館カレー」がついてくる。具にこだわりのあるカレーが多いので、あえて具なしの野菜の甘みが強いカレーになっている。これだけをお代わりできる「かけル〜」(税別280円)というメニューも用意されるほど人気だとか。しかし、これもカレーを楽しむ方法のひとつとしての提供なのだ。
そして、陶器の器を使用できる「公賓対応」や、1日3組限定の最上級サービスが受けられる「国賓待遇」といったプランも用意されている。どちらもプラス料金が必要だが、VIP感を味わうことができ、違った視点でレトルトカレーを楽しめそうだ。
カレーを楽しむさまざまな仕掛けのある「カレー大使館」。役員は「レトルトカレーは製造工程に手間ひまがかかります。でも、おいしいものを作りたいという生産者や農家の想いがあって、このようなレトルトカレーが作られているんです。そんな魅力いっぱいのカレーをたくさんの人に知ってもらいたい! それには、いろいろ食べ比べて楽しんでもらいたいのです。そのために、私たち大使館職員がいますので」と話す。確かに、レトルトカレーをここまで楽しめたのは始めてだ。クセになってしまうリピーターが多いというのも頷ける。
オープンしてまだ日が浅いここは、客にいかに満足してもらえるかサービスの充実には余念がない。今後どんなカレーに出会えるのか、またどんな楽しみ方ができるのかなど、これからも大使館の活動に注目したい。
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
関連記事
- ラーメンの上にカツカレーを乗せてみた 金沢カレーとラーメンがコラボした「カツカレーラーメン」が登場
熱々のカツを熱々のスープで召し上がれ。 - 日産「行列を自動で移動してくれる椅子」を羽田空港で体験するチャンス カレーうどん専門店に1日限定で設置
むしろ行列が楽しみに。 - 糖質制限中のあなたに 松屋でライスを「湯豆腐」に変更できるサービス開始
糖質は約94%オフ。 - サメの乗ったカレーだと!? 珍しい魚介をトッピングした「海賊シャリカレー」 くら寿司から登場!
どういうことなの? - 福だるまミッフィーも登場! ミッフィーのコラボカフェ 池袋西武で3月7日より開催!
ミッフィーzakkaフェスタとの連動企画です。 - マンゴー風味なのにビーフカレーにしか見えない そっくりに作ったチョコが再現度高すぎて脳が追いつかない
まったく味が想像できない。 - ついにやりやがったな 「マズ過ぎる」チョコレート味カレー登場
その言葉だけは皆避けてきたというのに! - カレー染みを落とす機能がついてる……! インド特化型洗濯機をパナソニックが現地販売
インド独自のヘアオイル洗浄用コースも。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた