今年の新入社員は「ポケモンGO型」です! ←これを決めてるのって誰?

正直てきとうに決めてると思ってました。

» 2017年04月05日 16時10分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 公益社団法人日本生産性本部から毎年3月に発表される「新入社員の特徴」。2017年は昨年流行したポケモンGOにちなんで「キャラクター捕獲ゲーム型」と命名され、昨年は「ドローン型」、その前は「消せるボールペン型」など、単なる思い付きで付けたとしか思えないネーミングが毎度話題を集めます。でもこれ、実はある程度裏打ちされたデータを元に発表されているということは、案外知られていません。

今年の新入社員は「ポケモンGO型」です! ←これを決めてるのって誰? ゼーレ的な会議でてきとうに決めてると思ってました

 命名を行っているのは、同財団の「職業のあり方研究会」。社会学者でライズコーポレーション代表取締役の岩間夏樹さんが座長を務めています。報道では見出しの「ポケモンGO型」といったキーワードが目立つため、そちらに注目が集まりがちです。しかし発表内容をよく確認すると「キャラクター(就職先)は数多くあり、比較的容易に捕獲(内定)出来たようだ」「一方で、レアキャラ(優良 企業)を捕まえるのはやはり難しい。すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNS を駆使して 情報収集し、スマホを片手に東奔西走しなければならない」など、命名がその年の就職状況を背景に行われていることが分かります。


 実は同財団では毎年、新入社員に対し「春の意識調査」「『働くことの意識』調査」「秋の意識調査」といった調査を行っており、これらの結果を細かく公開しています。こうしたデータに加え、各種企業の調査結果、大学のキャリアセンター職員や企業の採用担当者からのヒアリングなどを踏まえて、その年の特徴がどうであったか、話し合いの場が持たれます。


 ところが、データに裏打ちされた調査が行われていることまでは分かるものの、実際のところ誰がどのように「ポケモンGO」「ドローン」といったキーワードを決めているかは不透明です。今年の「ポケモンGO」を発案したのは誰なのか、決定に伴う会議の回数、参加人数、期間などはどうなっているのか、ねとらぼ編集部が同財団に取材を申し込んだところ、残念ながら詳細は「非公開」との回答でした。

 「○○型」といったフレーズは耳目を集めますが、そのフレーズを支える論拠も調べてみると面白いもの。単なるレッテル貼りと切り捨てるのではなく、年度ごとの社会背景を知るきっかけとして利用すると、より有意義かもしれません。

出典:公益財団法人 日本生産性本部

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」