「これ私食べれた!」数年ぶりのトーストに大感激 小麦アレルギーでも食べられる”米粉パン”に喜びの声

米粉パン、腹持ちもよくて栄養価も高いとか最高かよ。

» 2017年04月10日 21時30分 公開
[佐藤 春華ねとらぼ]

 「小麦アレルギー用の食パン!! これ、これ私食べれた!!! 数年ぶりにトーストのパンが食べられた!!! うれしい!!!」――。



 喜びいっぱいのツイートを投稿したのは、漫画家の櫻日和鮎実さん(@ayuneo)。小麦アレルギーでも食べられる、米粉100%の「新潟産コシヒカリパン」を紹介するツイートがTwitterで話題になっています。数年ぶりに食べたトーストのおいしさがこちらにまで伝わってくるような文章で、フォロワーからは「よかったね〜!」「釣られて無関係な私もお礼メール送りそうだわwww」といった声も寄せられていました。

 あまりにうれしそうだったので、編集部では櫻日和さんに詳しくお話をうかがいました。


米粉パン写真 話題になっていた「新潟産コシヒカリパン」(画像提供:櫻日和鮎実さん

 櫻日和さんが小麦アレルギーを発症したのは数年前。当時ニュースでも大きく取り上げられた「茶のしずく石鹸」騒動の時でした。

 「小麦が駄目になるとパン粉もだめになるんですよね、なのでフライ系やサクサク焼いた系がほぼ全滅なんです。元々食べ物にそこまで激しい執着はない方だったんですが、それでもこの先何十年ずっと食べられないのかと思うと寂しかったです」(櫻日和さん)

 小麦アレルギーで辛かったのは、何より「外食ができないこと」。皆でカフェに行っても自分は飲み物だけで、周りにも気を使わせてしまう。誕生日やクリスマスのケーキもダメで、トーストしたパンやサクサクのフライの感触は、「冗談抜きで夢に見るほど」だったと言います。

 そんな時、おばあちゃんの買い物のお手伝いで近所のスーパーへ行った折、たまたまこの「コシヒカリパン」を発見。米粉パンと一口に言っても、実際は材料に小麦グルテンを使用していたり、通常の小麦入りパンと同じラインで製造していたりして今までは食べられなかったそうですが、半ば諦めつつも原材料を確認するとまさかのグルテンフリー! しかも、アレルゲンを持ち込まない製造ラインで作られており、これなら大丈夫と、期待に胸を膨らませながら買って帰ったそうです。


グルテン不使用記載 グルテンフリー(画像提供:櫻日和鮎実さん

原材料 米が主原料(画像提供:櫻日和鮎実さん


 そしてついに実食。夢に見るほど食べたかったという食パンのサクサク感に、櫻日和さんは「今私パン食べてるーーーー!!!」と大感激。その勢いのまま、すぐに製造会社に長文で感謝のメールを送ったそうです。後日、製造会社からはていねいなお礼のメールとともに、「よろしければお試しください」と、近所には売ってない同ラインのパン粉が到着。「いまから何を作ろうか楽しみです(ハート)」と櫻日和さん。



 この「コシヒカリパン」を作っているのは、新潟県にある「タイナイ」という会社。電話でお話をうかがったところ、もともと消費者から「アレルギー対応商品が欲しい」という要望があり、食物アレルギーの研究をしていた新潟大学の教授の協力を得て、小麦グルテンを使わない「コシヒカリパン」が誕生したのだそうです。ちなみに櫻日和さんのケース以外にも、全国から1カ月あたり20〜30通もの感謝の手紙やメールが届いているとのこと。やはりパンを食べたいという声がそれだけ大きいんですね。


製造会社HP ありがたすぎる

 パッケージには「トースト専用」と記載されていますが、これは主原料が米粉100%で、お米の特徴をそのまま持っているため。そのまま食べるとボソボソしていますが、熱を加えることでモチモチの食感に変わります。「見た目はパンですが、切り餅と同様に考えてください」と担当者。お米のベータ化、アルファ化が関係しているそうで、焼いて食べると、普通のパンでも滅多に味わえないできたて感や焼きたて感が味わえるそうです。


米粉パントースト これがお米だったなんて信じられない

 現在、「新潟産コシヒカリパン」「玄米パン」「米パン粉」の3種類が発売中。4月中には、ちょっぴりビターな新商品「焙煎玄米入りの玄米パン」が発売予定となっています。これらの商品は成城石井、ダイエー、OKストアなどで購入できるそうです。


4商品 「百聞は一食にしかず」ぜひ実際に食べてみて

スーパーの様子 店員に聞いたところ「なぜか売り切れてますね」。ツイート効果……?

関連キーワード

小麦 | お米 | アレルギー | サクサク | 漫画家


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」