「これ私食べれた!」数年ぶりのトーストに大感激 小麦アレルギーでも食べられる”米粉パン”に喜びの声
米粉パン、腹持ちもよくて栄養価も高いとか最高かよ。
「小麦アレルギー用の食パン!! これ、これ私食べれた!!! 数年ぶりにトーストのパンが食べられた!!! うれしい!!!」――。
喜びいっぱいのツイートを投稿したのは、漫画家の櫻日和鮎実さん(@ayuneo)。小麦アレルギーでも食べられる、米粉100%の「新潟産コシヒカリパン」を紹介するツイートがTwitterで話題になっています。数年ぶりに食べたトーストのおいしさがこちらにまで伝わってくるような文章で、フォロワーからは「よかったね〜!」「釣られて無関係な私もお礼メール送りそうだわwww」といった声も寄せられていました。
あまりにうれしそうだったので、編集部では櫻日和さんに詳しくお話をうかがいました。
櫻日和さんが小麦アレルギーを発症したのは数年前。当時ニュースでも大きく取り上げられた「茶のしずく石鹸」騒動の時でした。
「小麦が駄目になるとパン粉もだめになるんですよね、なのでフライ系やサクサク焼いた系がほぼ全滅なんです。元々食べ物にそこまで激しい執着はない方だったんですが、それでもこの先何十年ずっと食べられないのかと思うと寂しかったです」(櫻日和さん)
小麦アレルギーで辛かったのは、何より「外食ができないこと」。皆でカフェに行っても自分は飲み物だけで、周りにも気を使わせてしまう。誕生日やクリスマスのケーキもダメで、トーストしたパンやサクサクのフライの感触は、「冗談抜きで夢に見るほど」だったと言います。
そんな時、おばあちゃんの買い物のお手伝いで近所のスーパーへ行った折、たまたまこの「コシヒカリパン」を発見。米粉パンと一口に言っても、実際は材料に小麦グルテンを使用していたり、通常の小麦入りパンと同じラインで製造していたりして今までは食べられなかったそうですが、半ば諦めつつも原材料を確認するとまさかのグルテンフリー! しかも、アレルゲンを持ち込まない製造ラインで作られており、これなら大丈夫と、期待に胸を膨らませながら買って帰ったそうです。
そしてついに実食。夢に見るほど食べたかったという食パンのサクサク感に、櫻日和さんは「今私パン食べてるーーーー!!!」と大感激。その勢いのまま、すぐに製造会社に長文で感謝のメールを送ったそうです。後日、製造会社からはていねいなお礼のメールとともに、「よろしければお試しください」と、近所には売ってない同ラインのパン粉が到着。「いまから何を作ろうか楽しみです(ハート)」と櫻日和さん。
この「コシヒカリパン」を作っているのは、新潟県にある「タイナイ」という会社。電話でお話をうかがったところ、もともと消費者から「アレルギー対応商品が欲しい」という要望があり、食物アレルギーの研究をしていた新潟大学の教授の協力を得て、小麦グルテンを使わない「コシヒカリパン」が誕生したのだそうです。ちなみに櫻日和さんのケース以外にも、全国から1カ月あたり20〜30通もの感謝の手紙やメールが届いているとのこと。やはりパンを食べたいという声がそれだけ大きいんですね。
パッケージには「トースト専用」と記載されていますが、これは主原料が米粉100%で、お米の特徴をそのまま持っているため。そのまま食べるとボソボソしていますが、熱を加えることでモチモチの食感に変わります。「見た目はパンですが、切り餅と同様に考えてください」と担当者。お米のベータ化、アルファ化が関係しているそうで、焼いて食べると、普通のパンでも滅多に味わえないできたて感や焼きたて感が味わえるそうです。
現在、「新潟産コシヒカリパン」「玄米パン」「米パン粉」の3種類が発売中。4月中には、ちょっぴりビターな新商品「焙煎玄米入りの玄米パン」が発売予定となっています。これらの商品は成城石井、ダイエー、OKストアなどで購入できるそうです。
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