引越の段ボール箱に“マンガの集中線” 「割れ物注意」が目立つ&楽しいとネットで評判 デザインの意図は

「スター引越センター」の梱包用段ボール箱のデザインが話題に。制作経緯を取材しました。

» 2017年04月12日 20時20分 公開
[黒木 貴啓ねとらぼ]

 引越し業者「スター引越センター」の梱包用の段ボール箱が、「割れ物注意」を書くのに効果的なデザインだとTwitterで注目を集めています。箱の側面いっぱいにマンガの表現技法の一種「集中線」が印刷されており、その中央に「上積み厳禁」「天地無用」など文字を書くことで注意書きを目立たせることができるのです。これは引越し業者に訴えやすくて便利、しかもいろいろ遊べて楽しそう!

スター引越センター 段ボール箱 集中線 集中線が描かれている、スター引越センターの段ボール箱(写真提供:スタームービング)

 スター引越センターはスタームービング(本社:神奈川県横浜市)が営む、東京都・神奈川県と中部・関西・東北地方間の引越しを手掛ける運送業者。これまで同社の段ボール箱は、側面に企業のロゴが入っただけのシンプルなデザインでしたが、今年3月から集中線を大きくプリントしたものにリニューアルしました。

 4月10日にあるTwitterユーザーが「不思議なデザインだなーって思ってたんだけど、『割れ物注意』書くのにすごくいいんだね!」と段ボール箱の写真を投稿したところ、2日間で2万回近くリツイートされるなど大きな話題に。写真の箱には「ワレルー!」「ワレモノォー!!」とコミカルな注意書きが書かれていたのも相まって、「落書きしたくりますねこれ(笑)」「集中線wwwww」「いいですね」と共感の声を集めています。

 集中線をデザインした意図についてスタームービング担当者に取材したところ、「お客さんが荷物を梱包するときに、何か楽しい言葉を書きたくなるようなデザインを心がけました」と説明。どうも注意書きの強調というよりも、依頼人と運送業者間でちょっとした交流が生まれるのを期待してのデザインだったようです。

スター引越センター 段ボール箱 集中線 サイズは大・小2種類

 「最近弊社ではブランドイメージ向上のためロゴマークや名刺をリニューアルしております。中でも月に何万枚と使ってもらっている段ボール箱は一番お客さんの目につくので、こちらで何か面白いことをしてみたくなったんです。いつも配達業者に向けて注意書きやどの部屋に運んで欲しいかなどを書いてもらっていますが、もっと気軽に奇をてらった言葉や絵を書きたくなるにはどうしたらいいか考えた結果、集中線をプリントすることにしました」(スタームービング担当者)

スター引越センター 段ボール箱 集中線 せっかくなのでスタームービングさんにも書いてもらった

 リニューアル後、現場からは段ボール箱に変わった文字やイラストを見つけたという報告がポツポツ入るように。例えば複数の箱にマリオがキノコをとっている絵が描かれ、「キノコが1個しかない箱は○○の部屋へ」「2個ある箱は△△の部屋へ」と描き分けられているケースもあったそうです。運びながら笑みがこぼれてしまいそう。

 Twitterでの反響については「正にこちらが欲していたものを書いてもらえてうれしかったです。ツイートもかなり拡散されていたので、箱の存在が広まったことも非常にありがたい、という気持ちも正直なところです(笑)」と担当者も喜びをあらわにしてました。

 販売について問い合わせも相次いだため、スター引越センターでは段ボール箱の注文フォームを臨時で開設し、電話受注と併せて1枚200円(税別)で販売しています。対応が早い……! 春の引越しラッシュも落ち着き始めたころでしょうが、今後どこかで人知れず、依頼人と配達業者の間でこの箱を使ったコミュニケーションが生まれているかもしれません。

黒木貴啓


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/21/news163.jpg Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  2. /nl/articles/2503/20/news012.jpg 底なし食欲モンスターがいる池の水を、全部抜いてみたら…… 思わずブチギレた異様な光景に「半端ない」「複雑ですね」
  3. /nl/articles/2503/20/news026.jpg プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  4. /nl/articles/2503/22/news012.jpg 「ワークマン商品で1番使ってる」 2500円で買える“多機能バッグ”に反響続出 「これはすごく重宝します」「隠れた名品」
  5. /nl/articles/2503/18/news071.jpg 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  6. /nl/articles/2503/19/news030.jpg 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  7. /nl/articles/2503/19/news019.jpg 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. /nl/articles/2503/21/news035.jpg 白髪染めをやめていた60代女性、4年ぶりに髪を染めると…… “-5歳見え”の大変身に「すごーい!」「声がでちゃった」
  9. /nl/articles/2503/21/news031.jpg 「UNIQLO製品で一番かも」 ユニクロ新作“5990円セーター”に大絶賛の声続出 「これは買って良かった」
  10. /nl/articles/2503/21/news116.jpg マクドナルド、次のハッピーセットをWで“チラ見せ”…… “レジェンド”なキャラの正体に「激アツ案件!!」「きゃー!たのしみ」【ハッピーセットまとめ】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  2. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  3. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  4. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】
  5. ペットのカエルを土に埋め、約半年間放置→掘り返してみたら…… 「すげぇ」予想外の結末に「ほんと不思議」
  6. 「絶対当たったわこれ」→「は?」 ガリガリ君の棒に書かれていた“衝撃の文章”に「そうはならんやろ」 投稿者に当時の思いを聞いた
  7. コメダ珈琲店で「軽い食事」を注文 → 出てきた“まさかの実物”に思わず大仰天 「逆詐欺ですね」「軽食という名の主食」
  8. 最恐雑草“ヤブガラシ”根元をハサミでチョキッと切ると…… “驚愕の結末”に「すごい」「知りませんでした」
  9. 「笑い過ぎて涙が」 小学生次男、宿題で先生に不正を疑われる→まさかの原因が530万表示 「じわじわくる」 投稿者に話を聞いた
  10. 大阪梅田駅で撮影された“奇跡のような光景”に「今まで見たことない」「本当に贅沢な眺めだ」 全ホームにマルーンカラーが整列
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に