「明治おいしい牛乳」新パッケージは実質値上げ? 「筋肉への負担が約1割軽減」にツッコミ殺到 明治の狙いは
「実質値上げなのでは?」という声があがっていました。
「明治おいしい牛乳(900ミリリットル)」に、「価格は据え置きで、内容量を減らした実質値上げでは?」との声があがっています。販売元である明治に、製品の狙いを聞きました。
同製品は2016年から一部地域で販売されていたもので、この4月からは関西地方も販売対象に。従来製品に比べてパッケージの横幅を5ミリ小さくしたことや、内容量を1リットルから900ミリリットルに変更したことで、「手が小さいお子さまや握力が弱い高齢者でも持ちやすい」「従来品に比べ、筋肉への負担が約1割軽減」と説明されています。
しかし、ネット上では「実質値上げでは?」「価格据え置きで内容量1000mlから900mlに減らした言い訳がこちら。筋肉への負担(という説明)に草も生えない」とツッコミが殺到しています。指摘されているように実質的値上げなのか、明治の広報担当者に聞いてみました。
なぜ900ミリリットルに? 広報に聞くパッケージ変更の狙い
――この商品は全国展開されているものですか
明治:現在全国では発売されていません。2016年9月から九州地区で先行発売後、2017年3月に中四国地区、4月からは関西地区で販売しています。
――これまで販売されていた三角屋根の牛乳パックと新パッケージは併売されるのでしょうか
明治:対象エリアに関しては、今月4日以降に店舗にお届けする分からは全て新パッケージになっておりますので、基本的に併売は行わない方針です。
――通常牛乳は1リットルのタイプが多いと思いますが、なぜ本商品は内容量が900ミリリットルなのでしょうか
明治:過去10年間で牛乳類の飲用量は約1割減少していること、1リットル牛乳を飲みきるまでにかかる日数が伸びていること、また、1リットル牛乳を飲み切れずに捨ててしまった経験がある人が多く存在することなどを勘案し、お客さまが余らすことなくおいしく飲んでいただける900ミリリットルとさせていただきました。
――ネット上では「いわゆる値上げなのでは」という声もありますが、実際のところはどうなのでしょうか
明治:「値上げなのでは」といったお声をいただいていることは承知をしておりますが、この商品は独自開発の新容器を採用した商品です。“新鮮な生乳のおいしさ”を追求し、「おいしい牛乳」の「おいしさ」を向上させ、より多くのお客さまにその価値をご提供していきたいと考えております。
――卸価格などは従来と同じなのでしょうか
明治:申し訳ありません、価格については回答を差し控えさせていただきます。
――独自開発の新容器にはどのような特徴があるのでしょうか
明治:開封するまで中身が直接空気と触れにくい構造となっており、牛乳の香りを開封するまで閉じ込めることができます。またこれまでの容器より遮光性にすぐれた容器であり、蛍光灯などの光による風味劣化を抑制することができるので、“新鮮な生乳のおいしさ”が長持ちします。
――筋肉への負担が1割減というキーワードも話題になっていますが、反響はいかがですか
明治:SNSなどで話題になっていることは承知しておりますが、当社のお客さま相談センターへは、ご意見はいただいておりません。
というわけで新開発のパッケージを採用したことや、年々減少しているという牛乳の消費量を考慮して、900ミリリットルの内容量となったとのことでした。
ちなみに関西地区以西限定で販売中の新パッケージは、通常パッケージよりもおいしく牛乳が飲めるとのことなので、ぜひ全国発売も検討してほしいですね。
(Kikka)
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