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» 2017年05月20日 20時29分 公開

全盲の少年が「リズム天国」をクリアして任天堂にお手紙→数日後に返事を返す神対応に「感動した」の声集まる

心の温まるやり取りでした。

[宮原れい,ねとらぼ]

 全盲の少年が音楽ゲームの「リズム天国」シリーズをクリアし、任天堂に感謝を伝える手紙を書いたところ、その少年宛に返事が届いたというツイートが注目を集めています



 手紙を送ったのは、けんたろー(@kentarock1020)さんの長男で現在小学5年生の酒井響希(ひびき)くん。1歳半のとき、突然眼球に異変を感じた響希くんは病院で「両眼性網膜芽細胞腫」という約4万人に1人の確率で発生する小児がんと診断されます。そして主治医から「命を取るか」「両目を取るか」の選択を迫られた結果、家族で話し合い両眼の摘出手術を受け、2歳になってすぐに全盲に。そのため皆と同じようにゲームをしたいけど、できるゲームがほとんどなかったという響希くんが唯一楽しめるのがリズム天国でした。

 響希くんは任天堂に送った手紙で「僕が唯一できたゲームがリズム天国です」と、みんなで一緒に楽しく遊べたことや、同ゲームのシリーズすべてをパーフェクトでクリアしたことを伝え、「これからも任天堂さんを応援します」とメッセージをつづりました。


全盲 少年 リズム天国 任天堂 手紙 神対応 点字で書かれた任天堂への感謝の手紙(画像提供:けんたろーさん)

全盲 少年 リズム天国 任天堂 手紙 神対応 本気で「リズム天国」が好きなのが伝わってくる内容です(画像提供:けんたろーさん)

全盲 少年 リズム天国 任天堂 手紙 神対応 2015年発売のシリーズ最新作「リズム天国 ザ・ベスト+」(Amazonより)

 すると手紙を送ってから8日後、響希くん宛てに任天堂から「温かいお手紙を送っていただき、ありがとうございます」と返事の手紙が届きます。手紙ではゲームを楽しんでくれたことを「嬉しく思います」と述べ、また“シリーズの続編”や“体にハンデがあってもみんなと一緒に楽しめるゲーム”といった響希くんの要望を含め、「開発部門へ報告いたします」とも。

 これにけんたろーさんは「まさかたった1人の子どもの書いた手紙に対して、迅速な対応で心のこもった返事が返ってくるとは思ってもみなかった」と驚き、その内容を「まさに神対応」とツイート。これにTwitterでも同意の声が多く寄せられ、「感動した」という声も上がっています。


全盲 少年 リズム天国 任天堂 手紙 神対応 これは神対応……!(画像提供:けんたろーさん)

 返事を読んだ響希くんの反応についてもけんたろーさんに伺うと、「とてもびっくりして凄く嬉しかった」のはもちろん、「発売予定のなかったリズム天国の新作がもしかしたら発売されるかもしれないと思えるようになり楽しみができた」と話しているそう。ちなみに一番のお気に入りは「みんなのリズム天国」(Wii)収録ステージの「リミックス9」で、「曲とテンポとリミックスされてるゲームが全部好き」とのこと。

 響希くんは現在この音楽ゲームだけでなく、実際のドラムを演奏する“全盲ドラマー”として活動中。響希くんは全盲になったとき、おもちゃで遊ぶこともできず、自宅の壁や床を叩いて音を楽しむくらいしかできなかったそうです。そこで3歳のときに、ドラムセットのあるけんたろーさんの友人宅で試しに叩かせてもらったところ、大きく迫力のある音に感激。その後4歳からレッスンを受け始め、最近では人前でライブ演奏することも。

 直近では5月21日に「阿倍野区民センター」(大阪市)で、ラジオ大阪のアナウンサー・原田さんからのオファーでドラム演奏を披露する予定です。

 けんたろーさんは「両眼摘出手術を受けた約8年前のあの頃は辛くて辛くて涙する日々でしたが、響希の前向きに生きようとする生命力が私達一家に光を届けてくれました」と振り返り、また「障害=不幸・大変みたいに思われがちですが、障害があっても不幸ではなく、障害に負ける心が不幸なんだ」と響希くんが頑張る姿で教えてくれたと言います。

 「世界に勇気と希望を届けられるドラマーになる」と大きな目標と本気の思いを持って頑張る響希くん。けんたろーさんは「僕はできる限りのサポートをしていきます」と話しています。


TwitterやYouTubeで見事な演奏動画を公開しています

全盲 少年 リズム天国 任天堂 手紙 神対応 響希くん出演のイベント。大阪の「阿倍野区民センター」にて5月21日の13時30分から開演です

 また、この投稿は「リズム天国」の全シリーズで音楽監修を務めるつんく♂さんにも届いたようで、「泣きそうになった。てか、泣いた。ありがとう。そしてこれからもよろしくです」とツイートしています

(宮原れい)

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