やしろあずきの調査―― 中二病って本当に中学2年生で発症するの? 現役中学教師に聞いてみた!(後編)(3/4 ページ)

» 2017年05月31日 12時50分 公開
[やしろあずきねとらぼ]

先生が見てきた「真性」の方々


やしろあずきの調査

「いやぁ、僕と同じレベルの中二病の方々は普通にいる、というお話が聞けて本当に良かったです。というか前にTwitterで質問したときもいたもんね! 眼帯して学校行ってる人!! よかったぁ……」



やしろあずきの調査

「意味もなく眼帯をして学校にくる子、私も見たことがありますね」



やしろあずきの調査

「うーん、眼帯は真性にとっては避けて通れない道なのかな……そうだ先生、僕と同じレベルの子たちって具体的にどんな感じだったんですか? めちゃくちゃ気になるので個人を特定できない範囲で教えてほしいんですけど……」



やしろあずきの調査

「あ、いいですよ……まず記憶に残ってるのが『全身ボタン君』かな。彼も眼帯ユーザーでした」



やしろあずきの調査

「眼帯ユーザー。その時点で仲間ですね。で、その全身ボタンっていうのはどういう……」



やしろあずきの調査

「はい、学ランのありとあらゆる所に他の中学のボタンを付けてるんですよ。普通に呉服店とかで買ったやつだと思うんですけど、本人は俺が倒した相手から取った戦利品だって言い張ってました。パソコン研究会に入ってた全然ケンカとかするタイプじゃない子なんですが……」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

痛い



やしろあずきの調査

「最終的にはヤンキーに集めたボタンを全て奪われていました



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

ぜ、全身ボタン君――――――――ッ!!!!



やしろあずきの調査

「あとは突然ロン毛君とか。ある日突然母親のウィッグをかぶってサングラスをかけてギターケースをしょって登校してきたんですよね。本人はロン毛がキマってると思ってたんでしょうけど、母親のウィッグなんで全然キマってませんでした」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「一晩で髪の毛をバッサリ切って学校来る奴はいたけど、一晩でめちゃくちゃ伸ばして来る奴は見たことがない



やしろあずきの調査

「あとギターケースの中には鍵盤ハーモニカが入ってました」



やしろあずきの調査

何でだよ



やしろあずきの調査

「結局、この突然ロン毛君もヤンキーに鍵盤ハーモニカを折られて泣いてしまいましたね」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

先生の学校普通に治安悪くないですか?



もし自分の子ども・友達が中二病になったら?


やしろあずきの調査

「僕と同じレベルの中二病罹患者も結構いるということが分かったわけですが……その本人はとても幸せな気持ちでしょうから良いですが、その周りの友達や家族は結構苦労しますよね?」



やしろあずきの調査

「やしろさんの家族はどうだったんですか? 眼帯をして学校に行って眼帯をして家に帰ってたりしたんですよね?」



やしろあずきの調査

「母親はなんか……最終的には顔を見て大きなため息をつくだけになってましたね……思い出して辛くなってきた……」



やしろあずきの調査

「友達は?」



やしろあずきの調査

「何も思い出せません」



やしろあずきの調査

語りたくないぐらい嫌な思い出があったことはよく分かりました」



やしろあずきの調査

「いや……まあその通りなんですが……真性に限らず、中二病って正常な人たちからみるとちょっと奇抜というか、変に見えちゃうじゃないですか。もし自分の家族や、親しい友達が突然中二病になっちゃったらどう対処するのが正しんですか? 治す方法とかあるんですか?」



やしろあずきの調査

「うーん、最初に言っておくと、別に無理やり治す必要はないと思います。もちろん、あまりに妄信的な状態に陥っていない限り自分が考えてること、していることの恥ずかしさや矛盾点を説明してあげればすぐ治すことだって可能ですが……前に言った通り、中二病は思春期に誰もが通る道であり、立派な人生経験の一つであるため、あまりに酷くない場合はもう好きにやらせてやれば良いんじゃないかと」



やしろあずきの調査

「なるほど……立派な人生経験か……じゃあ基本、放置が良いってことですか?」



やしろあずきの調査

「家族の場合、良くない方向にヒートアップしていったら止めてあげるのが一番良いと思います。中二病もこじらせすぎると他人を不用意に傷つけたり、人間関係を悪化させてしまうこともありえるので……ヤンキー型もそうだし、大人しめな孤立型もあまりに人との間に壁を作りすぎるとイジメにつながって、不登校になってしまう事例などもあるので」



やしろあずきの調査

「子どもの中二病をちゃんと分析、観察してあげることが重要なんですね」



やしろあずきの調査

「はい。中二病をちゃんと制御できているか、中二病に完全に心が飲み込まていないかをしっかりと観察してあげることが重要です。心のどこか奥底で『これは恥ずかしいことだ』って分かってさえいれば、面倒なタイプにはならなくて済みます



やしろあずきの調査

「中学生男子は皆、鎖とか眼帯が好きなハズなのに実際にそれを付けて街に出ないのは心のどこか奥底で『これは恥ずかしいことだ』って分かっていたからなのか……」



やしろあずきの調査

「そうですね。やしろさんは思ってなかったから真性になってしまったんです。あのころ、自分のことを格好良いと思ってましたよね?」



やしろあずきの調査

世界一格好良いと思ってました…………



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「……あ、友達の場合はどうすればいいんでしょうか? 例えば自分がめちゃくちゃ仲良かったクラスメイトが突然マントに眼帯姿で学校に来て『俺は堕天使だ』とか言い始めたら……」



やしろあずきの調査

「いや、もうノってあげればいいんじゃないでしょうか。だって面白いじゃないですか」



やしろあずきの調査

「そういえば俺が眼帯で学校来たときノってくれた友達もいました。そっか……あれは面白がられてたのか…………」



やしろあずきの調査

昨日まで普通だった友達が眼帯つけて堕天使になって登校してくるの、どう考えても面白いでしょ」



やしろあずきの調査

悔しいけど超面白いです



やしろあずきの調査

「まあ、その真性の友達を見ながら『フッ……おこちゃまだな……』とか言っちゃってる友達も立派な中二病かもしれませんが」



やしろあずきの調査

やしろあずきの調査

「それを見てからかってるヤンキーも中二病ですしね……」



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた