殺処分寸前だったピットブルが警察犬に 犬種に対する悪印象から1年半ものあいだ引き取り手が現れず
闘犬用に誕生したことから、危険と思われがちな犬種。
米国ワシントン州のタックウィラ警察が、飼い主に捨てられ収容施設に入っていたアメリカン・ピット・ブル・テリア(通称:ピットブル)の「Apollo(アポロ)」を警察犬に採用したことをSNS上に投稿し、海外で話題になっています。
闘犬向けに改良されて誕生したピットブルは、攻撃性が強く危険なイメージを持たれがちな犬種。そのレッテルのために引き取り手が見つからず、殺処分されそうになっていたそうです。
「Apollo(アポロ)」が収容施設にいたのは6カ月間。里親探しが行われていたものの、ピットブルという犬種のせいで、自宅で飼育するには「too much energy(元気が良すぎる)」と敬遠されてしまい、引き取り手が見つからなかったそうです。殺処分寸前のところで、施設が警察犬トレーナーに連絡し、その能力をテストしてもらったところ、麻薬探知犬としての素質があることが判明。処分を免れ、警察犬としての第一歩を踏み出すことになりましたが……ここでも犬種に対するイメージが、行く手を阻みます。アポロを採用する組織が現れず、今度は12カ月ものあいだ、待ち続けることになりました。
昨年夏ごろ、警察犬を探していたタックウィラ警察は、トレーナーから「誰かがチャンスを与え、麻薬探査犬の学校に行けば最も早く卒業できるくらいアポロは優秀。しかし、彼にはそのチャンスが必要なんだ」という話を聞き、訓練を受けさせることを決定。本当にクラス内の他の犬たちよりも早く、訓練を終えてしまったそうです。
タックウィラ警察いわく、ピットブルの評判が悪いのは「訓練不足や誤解のせい」。凶暴な犬種と思われがちですが、アポロはとても人懐っこい性格をしており、Facebook上には子どもと仲良く遊んでいる様子も投稿されています。収容施設に入れられてから1年半かかりましたが、レッテルではなく中身を見てくれる人間がようやく見つかり、居場所ができたようです。
(マッハ・キショ松)
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ソーシャルメディアの力で、警察は少女と連絡を取ることが可能に。
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