未熟な状態で生まれた、小さな小さな子猫たち 一生懸命ミルクを飲んで大きくなるニャ

体重はわずか卵ひとつ分。

» 2017年06月01日 22時00分 公開
[SakuraITmedia]

 予定よりも早い出産により、未熟な状態で生まれてしまった子猫たち。一時はとても危険な状態でしたが、スペシャリストの看護により何とか一命を取り留めました。


ALT 保護されたときは、息も絶え絶えの状態でした

 子猫たちが保護されたのは、米ノースカロライナ州の郊外にある小さなシェルター。早産のため、肺機能や消化器官が十分に育っておらず、命が危ぶまれる状態でした。予定よりも5日早く生まれた子猫たち。猫の場合、1日は人の1週間に当たります。人に換算すると1か月以上早く生まれたことになり、生き延びるにはあまりにも小さすぎたのです。


ALT しっぽも細くて頼りない…

 この子猫たちには特別なケアが必要と判断したボランティアたちは、非営利団体National Kitten Coalitionのスペシャリスト、スーザンさんに助けを求めました。米国にはたくさんの動物シェルターがありますが、せっかく保護しても衰弱していたり、小さすぎて助けられないケースが多々あります。National Kitten Coalitionは、動物保護にかかわるスタッフやボランティアに技術指導し、生存率を高める活動をしているグループなのです。



 その創設者でもあるスーザンさんのもとに運び込まれた子猫たちは、まさに瀕死の状態。体重は「Peterweets」(キジトラ)が51グラム、「Pattycake」(白黒はちわれ)は59.5グラム。およそ卵ひとつ分の重さです。大きさは、なんとリップクリームくらい。通常、85グラム未満で低体重とみなされるので、どれだけ2匹が小さかったのか分かります。


ALT キジトラはPeterweets、白黒のはちわれはPattycakeと名付けられました

 自力での呼吸もままならないため、スーザンさんは子猫たちを保育器の中に入れ、酸素吸入を施しました。消化機能が完全ではないため、ミルクは栄養価を抑えたもの。子猫たちは小さな体にもかかわらず、毎日必死でミルクを飲みました。その姿はまるで、何かと闘っているようだったとスーザンさんはFacebookで語っています。


ALT 一生懸命ミルクを飲むPeterweets


ALT Pattycakeも体力を振り絞ってミルクを飲みました

 1週間後には2匹の体重は113グラムと約2倍に増加。体重が増えるとともにすくすくと育ち、2カ月後にPeterweetsはほぼ標準サイズにまで大きくなり、Pattycakeも順調に成長し続けました。


ALT 2匹そろって大きくなったニャーン

 一時は生きることも危ぶまれた2匹ですが、今ではすっかりやんちゃな子猫になりました。もうじき里親を探すこともできるそうです。せっかく一緒に頑張って生きてきたのだから、できることなら2匹そろってすてきな家族と暮らせるといいですね。



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  2. 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  4. 友人にメダカと睡蓮をあげる→3年後に見に行くと…… 想像を超える“楽園”に「こんなに……!?」「めちゃくちゃ綺麗」
  5. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  6. 「24時間テレビ」ラストスパートでのやす子へのわいせつ行為に非難 「胸触りにいってる」「気持ちが悪い」
  7. 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
  8. 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. 300円で購入した格安熱帯魚を、1年じっくり育てたら……宝石に化けた「価格に見合わない」激変に「ダイヤ感出て綺麗」「ラメがすごい」
  10. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」