繊細だからこそ他人を傷つけてしまう SNSの困ったちゃん「繊細チンピラ」とは:ねっと用語知ったかぶり
繊細とチンピラが合わさることによるパワーワード感。
たまに見かけるネット用語を、勝手に知ったかぶりで解説する「ねっと用語知ったかぶり」。今回は「繊細チンピラ」をご紹介します。
【繊細チンピラ(せんさいちんぴら)】
繊細チンピラとは、他人がつぶやいた「うれしい・楽しい出来事の報告」に対して「自慢をしている」と受け取り、攻撃する人のことを指します。もとはライター・イラストレーターの小野ほりでいさんが2013年に提唱した造語で(関連記事)、5月にフジテレビ系「ノンストップ!」でこの言葉が紹介されたことで大きな話題になりました。
繊細チンピラと呼ばれる人たちは、例えば結婚が決まったとつぶやくAさんに対して以下のように考える傾向にあるようです。
- Aさんは自分が持っていないものを持っている。つまりリア充である
- 一方非リア充の自分はAさんよりも弱い
- リア充な言葉は自分が傷つく
- 自分が傷つかないためには直接文句を言えばいい
- Aさんの発言に対して「結婚できない人もいるのにそういうこと言わないで」と言う
この例の場合、Aさんは単に出来事を報告しただけなのに、他人が勝手に自慢と解釈してけんかを仕掛けてきた……という感じになります。Aさんとしてはけんかを仕掛けたつもりはないので戸惑う、あるいは気分を害することもあります。
このようなやりとりは、SNSなどの「文字のみのコミュニケーションツール」で顕著になってきています。否定的なコメントがつくとつい反論しがちですが、反応すると怒りがエスカレートします。繊細チンピラに絡まれてしまったら、まずは反応せず距離を置く、スルーしてやりすごす……という対応が必要です。スルースキル、マジ大事。
また、命名者である小野ほりでいさんによれば、使い方を間違えると「真っ当な批判も『繊細チンピラ』でくくって撃退できる危険な言葉」であるとも。事実、現在はそういった使い方が増えてきていることから、小野さん自身もこの言葉を良くは思っていないようです。
【使い方例】
例1:普通に出かけたことを伝えただけなのに繊細チンピラに絡まれてさあ。
例2:繊細チンピラには勘弁してほしいよ……。
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