「『ものを大切に』100回言われるより、1回つくるほうが、身につく」 ボンドの広告が名言と絶賛の声を集める
「モノづくりの楽しさ」を今の子どもたちにも知ってもらいたい、という気持ちで作成されました。
木工用ボンドなどを手掛けるコニシの広告が、「素晴らしい名言」と絶賛されています。女の子がボンドで工作をしている横に「『ものを大切に』100回言われるより、1回つくるほうが、身につく」と書かれたもので、ネット上では「全くもってその通り」「間違いない」といった声が寄せられています。
この広告は東海道新幹線の東京駅や新大阪駅、大阪市営地下鉄堺筋線の北浜駅などで掲載されているもの。Twitterユーザーが広告を撮影して「いや、もうこれ死ぬほど名言でしょ」とツイートしたところ、2日弱で7万リツイートと11万いいねを集めるほどの人気となっています。
では、この広告はどのような思いを込めて作成されたものなのでしょうか。コニシに話を聞いてみたところ、以下のようにコメントをしてくれました。
弊社には約6000種類の製品があり、一般家庭用や住宅関連用、産業資材用、土木建設用などさまざまな用途の製品があります。その中で今回の看板では「ボンド 木工用」をメインに制作いたしました。この広告を見た方に、「ボンド 木工用」を使っていた幼いころを思い出していただければと思ったからです。
昔は、今のようにモノがあふれていた時代ではなく、モノを大切に、また壊れた時は補修したりして、長年愛用していたモノも多かったはず。
また、子どものころ、「物を大切にしなさい」と教えられたことは皆さんたくさんあったと思いますが、なかなか頭には入ってこない。ただし自分で作ったモノは意外と大切にしていたと思います。
子どもだけでなく、大人にもその気持ちを思い出していただき、「モノを大切にする」という気持ちをもっと持ってほしい。また、「モノづくりの楽しさ」を今の子どもたちにも知ってもらいたい。
そして「モノづくり」に、「ボンド」は「くっつける力で」これからも応援していきたい、という思いで作成いたしました。
ほとんどの人が使ったことのあると思われる木工用ボンドのコニシだからこそ、説得力のある言葉かと思います。大人になってから自分の手でモノづくりをする機会がなくなった人や、以前ほどモノを大切にしなくなった人もいるかもしれませんが、いろいろと考えてしまうのでは。
また、ネットで話題になっていることについてどう思っているかについては、以下のようにコメントしています。
初めて東京駅にこの広告を掲載したのが2016年4月1日でした。
「ボンド 木工用」の看板を見たよ! とはよく言われましたが、今回話題になっているこの言葉についてはあまり反響が無かったので、1年が過ぎてからこのような状況になり驚いています。
しかし皆さんの反応を見ていると作成した思いが伝わっているんだなっと、とてもうれしく思っています。これからも皆さんのモノづくりのパートナーとなるような製品開発を進めていきたいと思います!
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