ニュース
» 2017年06月23日 12時47分 公開

フジテレビ「映っちゃったGP」、鳥取城跡の心霊現象紹介VTRの事実誤認を謝罪 鳥取県知事がコメント

二の丸のトイレは霊が映るため鏡を外してある→実際は壊れたので外しただけなど。

[Kikkaねとらぼ]

 2017年4月21日に放送されたフジテレビ系列「映っちゃった映像GP」に関して、鳥取県知事が事実誤認を指摘。フジテレビが公式サイトで謝罪しました


映っちゃった映像GP フジテレビが掲載した謝罪(番組公式サイトより)

 番組は世界中から集めた「UFO」「UMA(未確認生物)」「心霊」など、怪しい映像を紹介するというもの。お笑い芸人の「やるせなす」中村豪さんと、タレントの中川翔子さんが鳥取城跡に関する心霊現象のウワサを検証するコーナーで「鳥取城跡の二の丸に餓死した農民を供養する供養塔がある」「二の丸広場は農民が埋められた場所」「二の丸のトイレは霊が映るため鏡を外してある」と紹介していました。


映っちゃった映像GP 番組内容の紹介(番組公式サイトより)

 ところがこの放送内容について、日本海新聞が6月22日に「鳥取城跡は心霊スポット? フジ系番組、何を根拠に」と報道。事実誤認の可能性を示唆しました。

 これを受けて鳥取県の平井伸治知事は6月22日中にフジテレビに対してFAXを送付。「多くの視聴者の皆さまに歴史ある鳥取城跡をご覧いただけたことはよいのですが、番組中に事実と異なる部分がありました」と事実誤認の指摘を行いました。県担当者によると、誤認があったのは以下の項目。

鳥取県がフジテレビに指摘した誤認内容

放送内容:羽柴軍が城下を攻めたため、城内に領民が避難。これにより1500人だった城内の人数が、4000人に増えた。

鳥取県の回答軍記などでさまざまな数字が挙げられているが、明確な根拠はない。

放送内容:吉川経家は山頂の城で切腹した。

鳥取県の回答吉川経家の切腹場所については、史料では「城内広間」としか分からないので、詳細な場所は不明。当時、山中にあったといわれる真教寺という説もある。

放送内容:二の丸に餓死した農民を供養する供養塔がある。

鳥取県の回答番組で供養塔とされたのは、城下町発展に尽力した人物の墓地。二の丸には天正の戦いの供養塔はない。

放送内容:二の丸広場は餓死した農民が埋められた場所。

鳥取県の回答天正8〜9年の段階ではこの曲輪(くるわ)は築造されていなかったので、ありえないと考えられる。

放送内容:現在の登山道は戦国時代のままの姿。

鳥取県の回答基本的には現在の登山道は江戸時代の道で、戦国時代にはこれより西側に大手道があったと考えられる。

放送内容:登山道途中の社は鳥取城攻めで亡くなった武士を祀っている。

鳥取県の回答「中坂稲荷」は、桂蔵坊を祀ったもので、一説には天正の戦いの後、宮部継潤と共に入城した山伏「桂蔵坊」の墓所ともいわれている。

放送内容:二の丸のトイレは霊が映るため鏡を外してある。

鳥取県の回答壊れたので外しただけ。


 こうした指摘についてフジテレビは6月23日に番組公式サイトを更新。「その内容に誤りがあることが分かりました」と報告しています。フジテレビが誤りだとしたのは、供養塔、登山道、登山道の社についての3つで、「視聴者の皆さまならびに関係者の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしたことを、おわび申し上げます。今後はチェック体制を強化し再発防止に努めて参ります」と謝罪しています。

 一連のやり取りについて編集部がフジテレビに取材を申し込んだところ、県への対応については「先方もあることなので、回答を差し控えさせていただきます」、そもそもこうした説はどこから得た情報だったのかについては「取材・制作の詳細についてはお答えしておりません」、視聴者からの指摘の有無については「視聴者からのご意見等はいただいています。またメディアからは問い合わせもありました」と回答しました。

 また鳥取県の担当者は本件について、「抗議というよりは事実が違うという趣旨でのご連絡」であると明かし、「鳥取には『地縛霊(じばくれい)』も『砂漠霊(さばくれい)もいません。しかし、幽霊族の唯一の末裔の鬼太郎は境港にいます』」とコメント。「鬼太郎に会いがてら、また鳥取に取材に来てほしい」と話しました。

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2312/08/news148.jpg DAIGOの姉・影木栄貴、ノーメイク姿の姉弟ショットで美形ファミリーぶり際立つ 「目元瓜二つ」「すっぴんでも綺麗」
  2. /nl/articles/2312/07/news024.jpg 生まれて間もなく捨てられていた保護子猫が“真っ白なエビフライ”に おなかいっぱい食べられるおうちで過ごす姿に心あたたまる
  3. /nl/articles/2312/08/news124.jpg 元・成宮寛貴ら、豪華メンバー飲み会に“元芸能人”が偶然登場 衝撃の身なりに「都内でこの格好ヤバっ」
  4. /nl/articles/2312/08/news109.jpg 小木博明の妻、52歳のサプライズ誕生日会に「負荷などありましたが嬉しくて」 “母”ら豪華メンバー集結に「みなさんいい笑顔」「ハッピーで最高」
  5. /nl/articles/2312/08/news023.jpg 赤いアロワナ(紅龍)を買ったら色が変化、「もしかして騙された?」と思ったら…… 劇的に変化した理由が興味深い
  6. /nl/articles/2312/05/news021.jpg 柴犬が見つけた瀕死の子猫、最後の力で立ち上がり…… 優しさが救った小さな命が600万再生「感動と感謝です」
  7. /nl/articles/2312/08/news026.jpg 子猫を保護して2週間、最初は警戒していた先住犬たちも…… みんなで団子寝する仲睦まじい姿に「なんて幸せな光景」「愛にあふれてる」
  8. /nl/articles/2312/08/news141.jpg 「感心しまくりでたーくさんGET」 神田うの、“初ZARA”での爆買いに感動「リーズナブルでビックリ」
  9. /nl/articles/2312/08/news147.jpg 寺田心、最新の“細マッチョ”姿に驚きの声が集まる 「体が逆三角形」「筋肉系になっていたとは」
  10. /nl/articles/2312/08/news017.jpg 柴犬、飼い主の「行ってくるね」にジワジワと表情がくもっていき……? 豊かな感情のゆれ動きに「切ない……」「押し寄せてる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」