ニュース
» 2017年06月25日 11時00分 公開

日清食品のCM「もし『魔女の宅急便』のキキが17歳の女子高生だったら」の続編はあるの? 企画意図から今後について聞いてみた

青春でした。

[ねとらぼ]

 「アオハルかよ」――現在放送されている日清食品カップヌードルのテレビCM「もし『魔女の宅急便』のキキが17歳の女子高生だったら」を見た誰しもが、なにかしらのムズムズを心に抱いたのではないだろうか(関連記事)。

動画が取得できませんでした

 なぜ「魔女の宅急便」だったのか。「『まだ誰も知らない青春が、いま始まる』というコンセプトに基づき、“誰もが知っている著名な作品を『青春』に変換する”という手法で、カップヌードルらしいユニークさを表現しました」と答えてくれたのは日清食品ホールディングス宣伝部の岡崎俊英さん。「カップヌードル」ブランドの広告やプロモーション活動全般を担当している。

魔女の宅急便

 CMは角野栄子さん原作の児童文学「魔女の宅急便」(全6巻)をベースに、もしも主人公のキキやとんぼがこの現代で高校生として過ごしていたらというパラレルワールドが描かれている。黒猫のジジと一緒に海の見える街で暮らしていたキキは、あるとき高校の同級生のとんぼが後輩の女子に告白される場面を偶然見かけ、意を決して「お届け物があるの」「大好き!」と告白するというストーリー。キュンキュンせざるをえない。

「今回のCMテーマは『青春』で、コミュニケーションのターゲットは若者を中心にしています。そのターゲットに共感してもらえるキャラクターとして、日本の高校生という設定にしました。原作にも過去にもアニメ作品にもない設定ですが、原作者の角野先生にもご賛同いただいております」(岡崎さん)

魔女の宅急便 ほうきにまたがり急いでいるキキ。それに驚く黒猫はジジ? ボードのふせんには「おソノさん入学式プレゼント」の文字が

魔女の宅急便 桜舞う通学路。キキが振り返ると

魔女の宅急便 そこにはキキの淡い恋心に気づかないとんぼの姿が

魔女の宅急便

魔女の宅急便

 「魔女の宅急便」といえばスタジオジブリが1989年に公開したアニメ映画を想起する人も多いと思うが、テレビCMは完全に別モノ(ジブリ版は1〜2巻の内容をアニメ化した)。ジブリ版との関係については「原作にも過去のアニメ作品にも登場しないパラレルワールドを描いており、まったく新しい『魔女の宅急便』を制作することを意図しています。なお、今回のCMを制作することは、スタジオジブリさんにもお伝えした上で進行しております」とのこと。

魔女の宅急便 ある日の教室

魔女の宅急便 とんぼはドローンを持って友人と盛り上がっている。ついつい目で追ってしまうんですかね。教室の張り紙には「魔女注意」。黒板には「BUMP参上!」や「忖度」の文字のほか、「STAY HOT」「いいぞ、もっとやれ」といった過去のカップヌードルのキャッチフレーズも

魔女の宅急便 ほうきの画期的な使い方。これなら濡れない

魔女の宅急便 ふと視線の先に後輩に告白されるとんぼの姿が

魔女の宅急便 とたんに不安になるキキ

 制作期間は3カ月ほど。実写とは違って一度作業が進んでしまうと修正したい部分が出てきたとしても、スケジュール的にも描き直しにくくなるところに苦慮したと岡崎さん。キャラクターデザインは、漫画「ツルモク独身寮」などを手掛けた漫画家の窪之内英策さん、CMソングはBUMP OF CHICKENのオリジナル楽曲「記念撮影」。キキ役の声優はドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」でめんま役を務めた浜辺美波さん、とんぼ役の声優は「進撃の巨人」のエレン役などで知られる梶裕貴さんが務めている。

 窪之内さんは「圧倒的な画力で年齢を問わず多くのファンを魅了し、今回のCMのテーマである『青春』にふさわしい作品を数々手掛けられている」ことから。また「BUMP OF CHICKEN」については、「結成20周年を迎えても今なおリスナーを拡大し続けている大人気のバンドであり、今回のCMのテーマである『青春』のイメージに近い楽曲を多く手掛けられております。若者はもちろん、男女問わず幅広い年齢層に支持されていること」が起用した理由と明かす。

 岡崎さんによると「BUMP OF CHICKENさんの楽曲が、われわれが期待していたレベルをはるかに超えて、作品全体に“青春感”を与えていただいたこと」がうまくはまったと感じたと振り返る。ちなみに原作者の角野さんからは「イラストがかわいい、音楽も合っている」との感想をいただいているとのこと。

魔女の宅急便 悲しい気持ちのまま夏の夜を飛ぶキキ

魔女の宅急便

魔女の宅急便 思い出すのは過去のとんぼとの思い出。ジブリ版のオマージュも?

魔女の宅急便 ハロウィーンで仮装したこと

魔女の宅急便 寒い冬の夜にはグーチョキパン店の看板の上で食べたカップラーメンを

魔女の宅急便 図書館で勉強したあの日、触れたくて手を伸ばしたその瞬間も

魔女の宅急便 自分の思いに正直になろうとキキは告白を決意する

魔女の宅急便

魔女の宅急便

 実は今回のCMに先立ち、「青春と書いてアオハル」をキーワードに、予告編ともいえる映像が公開されている(関連記事)。予告編では林原めぐみさんのナレーションに乗せて、窪之内さんが描くキャラクターがBUMP OF CHICKENのBGMとともにさまざまな青春期の場面を切り取っていた。予告篇の段階ではBUMP OF CHICKENの楽曲であることは伏せられていたが、「CMで使用した数秒の歌唱部分だけでも、ファンの皆さんは一発で藤原さんの歌声だとお分かりになられたのが印象的でした」と振り返る。予告篇はテレビで1回しかオンエアしなかったにもかかわらず話題となり、動画再生回数は130万回を超えた。なお、今回の本編は配信からわずか1日で330万回を超えている。

 気になるのはキキの物語が続くのか、ということ。岡崎さんによると、残念ながら「『魔女の宅急便』の第2弾はない」とのこと。「HUNGRY DAYS」シリーズの今後については具体的な回答を避けた。

 日清食品は過去奇抜なCMも多く制作している。また、特設サイトなどでも未知の生命体「未確認“藤岡”物体」の怪情報を報告していたり、警察24時をほうふつさせる謎の動画を公開したりとやりたい放題だ。

「カップヌードルの場合、ブランドとしてだけでなく、日清食品の企業広告としての側面も持っているため、カップヌードルや日清食品に時代に合った鮮度感を与える効果があると考えています」(岡崎さん)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2109/18/news019.jpg 甘えん坊な猫ちゃん、起きた瞬間飼い主に向かって…… 胸キュンなかまってアピールに「こんなんズルい!」
  2. /nl/articles/2109/17/news049.jpg 100均で三角コーンを欲しがる2歳娘→家に帰って遊び始めたら…… 年齢に見合わぬ高度なギャグセンスを描いた漫画につい笑顔になってしまう
  3. /nl/articles/2109/17/news161.jpg はなわ、横浜の新居ルームツアーで家族圧倒 おしゃれな変身を遂げた広いリビングに「すばらしいおうち」
  4. /nl/articles/2109/17/news014.jpg 自分を拾ってくれた先住ワンコのことが好きすぎる保護子猫 早朝から「遊ぼうよー!」と甘える姿がいとおしい
  5. /nl/articles/2109/18/news048.jpg 想像以上にやばい 武田久美子、バスタブでまさかの“大クラッシュ”「あちこち切れてしまいました。。」
  6. /nl/articles/2108/19/news035.jpg 石見銀山の「景観に配慮した自動販売機」がステキと話題 設置のいきさつなど聞いた
  7. /nl/articles/2109/16/news030.jpg 転校生が一言もしゃべらない、と思っていたら……? 黙り続ける理由が判明していく漫画がジーンとくる
  8. /nl/articles/2109/17/news054.jpg 御茶ノ水駅に“お茶と水だけ販売”する自販機が登場 「こういうセンス好き」「普通に需要がある」と話題に 設置の経緯を聞いた
  9. /nl/articles/2109/17/news011.jpg インコ「のっしのっし……」→「シャキーン!」 堂々と登場するインコの姿が何回も見たくなるほど面白かわいい
  10. /nl/articles/2109/17/news127.jpg 市川海老蔵、小林麻央さんと暮らした家が“けいこ場”に改装完了 子どもたちの“ルームツアー動画”に反響

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 田中将大、石川佳純ら卓球女子との集合ショットに反響 「夢の共演」「どちらから声を掛けたのか気になる」
  2. 田中将大の五輪オフショット集、最後は柔道・阿部詩との2ショットでシメ! “モテ男”の期待裏切らず「美女好きですね〜」
  3. 「マジで恥ずかしいです」 中川翔子、数年ぶりの“水着披露”に恥じらいつつもマネジャー大絶賛「スタイルめっちゃいいすね!」
  4. 里田まい、楽天ユニフォーム姿の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛にツッコミの嵐
  5. 野々村真、動画で退院を報告 やつれた姿に衝撃広まる「コロナがより怖くなった」「ガリガリで衝撃を受けたわ」
  6. 「薬を問われ、アル中だと言われ」 西山茉希、“うわさ”ささやかれる痩せ体形に「懸命なもんでご了承願います」
  7. 柴犬「メシ、よこさんかーい!!(激怒)」 ごはんを忘れた飼い主に皿をぶん投げる柴犬、荒ぶる姿に「爆笑した」
  8. レイザーラモンRG、コロナ療養で“10キロ減”を告白 「顔が変わっちゃいました」とやつれた姿で復帰報告
  9. 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  10. 「ついついキレイな部分ばかり載せたくなりますが」 小倉優子が公開したインスタの“現実”に「勝手に親近感が」「共感しかない」