シロナガスクジラの全身骨格が宙づり! 約25メートルの標本を見上げられる壮大な展示 英博物館で

1891年の標本を補修し中央ホールで豪快に展示。

» 2017年07月18日 13時35分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 シロナガスクジラの全身骨格標本を、ロンドン自然史博物館が7月13日(現地時間)に展示しました。中央ホールの天井から、全長25.2メートルの標本を宙づりにする豪快なディスプレイ。現地で見上げたらさぞ壮観でしょうね……。


左サイド
右サイド
側面
上面
引き 壮大にして華麗な展示

 クジラは1891年にオックスフォード・ハーバーへ打ち上げられていたところを、同博物館が買い取ったもの。2015年までは哺乳類ギャラリーで部分的に展示されていましたが、その後本格的な展示への取り組みが始まりました。


戦前 戦前に展示が試みられたときの作業風景

 標本を構成する骨は221本。脊椎の間を新聞紙で埋めるといった、1930年代に施された古い処置が残っていたといいます。そこで保全チームは欠けた右ヒレを3Dプリンタで補修するなど、新たな手法で全身の骨格を形成しました。

3年かかったという作業の様子

 地上にはキリンや恐竜の骨格標本も展示されており、館長は「クジラを現存する種と絶滅種との間に置くことは、生命の脆弱さと私たちの地球に対する責任を強く思い起こさせるものです」とコメント。「持続可能な未来作り」の象徴として、クジラは「ホープ」と名付けられています。


お披露目 盛況なお披露目のもよう

(C)The Trustees of the Natural History Museum, London

(沓澤真二)


関連キーワード

クジラ | 博物館


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」