露天スペースが超充実! サウナ好きなら絶対に行くべき穴場銭湯「ゆ家 和ごころ 吉の湯」えんやの銭湯イラストめぐり

「えんやの銭湯イラストめぐり」、第4回は銭湯界屈指のサウナコースが楽しめる「ゆ家 和ごころ 吉の湯」を紹介します。実は第1回で紹介した「小杉湯」とはちょっとしたつながりも……。

» 2017年07月29日 11時00分 公開
[enya honamiねとらぼ]

 銭湯イラストレーター、enya honamiさん(@enyahonami)がお気に入りの銭湯を紹介する「えんやの銭湯イラストめぐり」。第4回は永福町駅よりバスで10分・閑静な住宅街にある、露天スペースが魅力の「ゆ家 和ごころ 吉の湯」を紹介します。



吉の湯 吉の湯内部図解(クリックで拡大表示します)(作:enya honami


ゆ家 和ごころ 吉の湯(東京・成田東)



吉の湯 永福町駅よりバスで10分、閑静な住宅街の中にひっそりと佇んでいます


吉の湯 女湯浴室内。関東では珍しい、浴槽が中央にある構成


ゆ家 和ごころ 吉の湯

住所:東京都杉並区成田東1-14-7

電話:03-3315-1766

URL:http://yoshinoyu.sakura.ne.jp/

営業時間:13時30分〜22時00分(最終入場21時30分)

定休日:毎週月曜日





えんやメモ

  • 和モダンの木の格子天井
  • 充実度がすごい! 露天スペース
  • 銭湯サウナでは指折りのサウナコース
  • 待合室でキンキンの生ビールが飲める!



登場人物

えんや


えんや:週5日は小杉湯、週2日は他の銭湯に通う銭湯マニアイラストレーター。好きな水風呂の温度は「15度」。


ねとらぼ


ねとらぼ編集:ねとらぼ編集部の銭湯好き。




和モダンの木の格子天井


えんや


吉の湯は10年前にリニューアルされた銭湯です。麻布にある老舗「麻布黒美水温泉 竹の湯」が本店なんですが、リニューアルの際にご主人が和モダンをイメージして、露天に木の格子天井を設けたそうです。



吉の湯 女湯の露天風呂。男女ともに露天風呂は木の格子天井


ねとらぼ


竹の湯の姉妹店だったんですね。


えんや


ここ(吉の湯)の現在の店主、実は小杉湯の元番頭さんなんですよ。


ねとらぼ


マジですか! それ小杉湯ファン的には大事な情報です。


えんや


その縁もあって、現在製作中のパンフレット用にこの図解を描かせていただきました。


ねとらぼ


たしかここ、住宅街のど真ん中にありますよね。僕は近所だったので自転車で通ってたんですが、電車で行くにはちょっと大変で、銭湯好きの間でも意外と知られていないような気がします。


えんや


そうですね、メディアにもほとんど出ていなくて、超穴場銭湯だと思っています!




充実度がすごい! 露天スペース


ねとらぼ


えんやさん的にはどのへんが推しどころですか?


えんや


まず露天スペースです。



吉の湯 炭酸泉、サウナ、水風呂、つぼ湯が集まった充実の露天スペース


吉の湯 女湯の露天スペース。格子の天井が落ち着く空間です


えんや


炭酸泉、サウナ、水風呂、つぼ湯、休憩スペースが全部露天に集まってる銭湯はここ以外で見たことがないです。


ねとらぼ


普通の銭湯としてはかなり広めの露天スペースですね。


えんや


寿湯の男湯ぐらいあるかもしれません。


ねとらぼ


出た、寿湯。まだ紹介していないですが、露天風呂が広い銭湯として有名ですね。


えんや


あそこは男湯の露天が充実していて、露天風呂とサウナ2種類、水風呂2種類が集まっています。寿湯は次回で詳しく紹介します!


ねとらぼ


ここのつぼ湯、たまに温泉のときありますよね? はじめて吉の湯に行ったとき、つぼ湯が温泉で「なんてぜいたくな!」って思いました。



吉の湯 つぼ湯。毎週水曜と日曜は竹の湯の黒湯が楽しめます


えんや


毎週水・日が温泉の日で、本店の竹の湯から黒湯温泉を2トントラックで運んで来るそうです。



吉の湯 タンクに入った黒湯をポンプにつなげてつぼ湯に溜めます。


ねとらぼ


あと炭酸泉もありますね。



吉の湯 炭酸泉。長くつかれるのでいつも賑わっています


えんや


炭酸泉はだいたい38〜40度くらいで、15〜30分湯船につかるのが推奨されています。副交感神経が刺激されて眠りやすくなったり、あと疲労回復にも効果があるといわれていたりしますね。


ねとらぼ


温度は低いけど、炭酸の刺激のおかげでちょっとあったかく感じるんですよね。僕も水風呂の後によく入ります。


えんや


サウナ、水風呂後に入ると一気に解放される感じがあります。ちょっとチクチクした刺激がクセになる……!




銭湯サウナでは指折りのサウナコース


えんや


吉の湯は露天風呂にサウナもあります!



吉の湯 露天スペースにはサウナも。90度設定のコンフォートサウナです


吉の湯 女湯のサウナ。女湯の銭湯サウナでは珍しい3段構造です。


ねとらぼ


えんやさん的には、ここのサウナはどうですか?


えんや


ちょうど良い熱さで湿度も抜群です! 女湯では珍しい3段構造なのもうれしいです。最上段だと相当汗かきますね!


ねとらぼ


ここは湿度が高いのが特徴ですね。


えんや


コンフォートサウナといって、蒸発皿から出る湯気で湿度を上げる仕組みなんですよ。


ねとらぼ


サウナ好きにはたまらなそう。


えんや


ここの水風呂は17度ですが、バイブラのおかげで体感温度は16度ぐらいなんですよ。店主はできればチラーを増やしてイベントなんかではシングルにしたいと話してましたね……。



吉の湯 男湯水風呂。緩やかなバイブラがちょうど良い


ねとらぼ


急に専門用語が!


えんや


あ、すいません(笑)。バイブラは泡が出る浴槽のこと、チラーは水風呂を冷やす装置のことですね。シングルは水風呂の温度が一桁台のことを指します。


ねとらぼ


シングルははじめて聞きました……! 銭湯業界用語ですか?


えんや


サウナ業界用語かもです(笑)。一桁台の水風呂は、関東ではスーパー銭湯の「ゆーらんど鶴見」ぐらいですね。ちなみに都内で水風呂が冷たい銭湯は駒の湯、桜館、清春湯です。要チェック!


ねとらぼ


パッと出てくるところが怖い。


えんや


体感16度も十分冷たいですが、ここはゆっくりできる休憩スペースもあるので、あの温度がちょうど良いと思います。


ねとらぼ


なるほど、それでここ推してたんですね。サウナ、水風呂、休憩スペースが完璧だと。


えんや


それが露天スペースに集約されているのがまたすばらしいんです。余計な移動がいらないからスマートなんですよね。



吉の湯 男湯休憩スペース。庭を見ながらゆっくりできます


えんや


サウナ好きには、水風呂後の外気浴(露天で風を感じながら休むこと)が大切なんです。


えんや


ここは小さい庭に椅子があるので、風・光・自然を感じながらゆっくり休むことができて、とにかく整うんです。初めて行った時は、水風呂から出た時に血行が良くなりすぎて足がガクガクして、急いで椅子で休みましたね。ちょっと焦りましたが心底気持ち良かったです。最高です。


ねとらぼ


(また早口に……!)


えんや


炭酸泉も温泉もあるし、いろんな人におすすめしたいステキな銭湯です。


ねとらぼ


おすすめする気持ちがよく分かりました。




待合室でキンキンの生ビールが飲める!


えんや


あと待合室で生ビールが飲めるところも最高です。



吉の湯 生ビールとおつまみ。よく冷えていてお風呂上がりには最高の一杯です


ねとらぼ


缶ビールはよくあるけど、生は珍しい……!


えんや


お風呂上がりだからか、普通の生ビールより何倍もおいしくてお代わりしちゃいました。簡単なおつまみもあるし、ソフトクリームやかき氷もあってお子さんも楽しめるはず!


ねとらぼ


サウナで整った後に生ビールとか……犯罪じゃないですかもう。まわりにお店が少ないから、中で一杯やれるのはいいですね。


えんや


ここで一杯飲んでから、バスで高円寺に出てしっかり飲むのもオススメです。近くの和田掘公園でランニングもできるし、駅から遠いというだけで敬遠するにはもったいなさすぎる銭湯だと思います!




作者プロフィール

えんやほなみ

塩谷歩波 honami enya/イラストレーター

TwitterInstagram

1990年生まれ。東京都出身。小杉湯所属。

インテリアコーディネーターの母と描いた住宅パースから建築の道を志す。早稲田大学建築学科に入学、地方都市の研究を経て建物と人の営みについて興味を抱くようになる。2015年、住宅設計で著名な某設計事務所に就職するも、過労により身体を壊す。休職中、医師の勧めで始めた湯治から銭湯の魅力を知り、喋らずとも温かみを感じられる銭湯という場がいつしか心の支えに。設計事務所で目指していた「誰かの居場所になる建物」としての役割を、銭湯が既に担っていたことに衝撃を受け、「銭湯に恩返しがしたい」と始めた都内の銭湯図解がネットで話題となる。2017年小杉湯に転職、ポスターや店内のデザインを担当している。好きな水風呂の温度は15度。



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