「差し入れ屋」って何? 拘置所の差し入れシステムと未決囚の生活を支える商店を解説(前編)(1/3 ページ)
食品から布団までさまざまなものが拘置所の未決囚に差し入れられます。
刑事収容施設にいる人たちに物品を差し入れられる商店、「差し入れ屋(さしいれや)」を知っていますか。今回はあまり知られていない「拘置所」の世界と、刑事収容施設にいる人たちの生活を支える「差し入れ屋」についてスポットライトを当ててみましょう。
「差し入れ屋」とは
差し入れ屋とは刑務所や拘置所にいる人に“差し入れ”をするための商店のこと。今回そのなかでも拘置所に差し入れを行う差し入れ屋(商店)について取り上げます。前編となる本記事では、差し入れとはどんなシステムなのか、なぜ差し入れ屋が必要なのか、差し入れ屋が語る営業の苦労などについて紹介します。
拘置所での暮らし
差し入れ屋の話に入る前に、まずは「拘置所」での暮らしについて簡単に説明します。
逮捕されて起訴に至った場合、裁判を待つ間に勾留(※)される場所が拘置所です。裁判で判決が出るまでは未決拘禁者(以下、未決)と呼ばれ、被告が有罪なのか無罪なのかは決まっていないものの、拘置所での生活にはかなりの制限があります。
(※)勾留……逮捕されてから判決が出るまでの間、刑事収容施設に未決の身柄を拘束すること。主に留置場や拘置所のことをいう。
テレビを見ることはできませんし、携帯電話やタブレットにゲーム機、音楽プレーヤーなどの電子機器はもちろん居室への持ち込み禁止。各拘置所によって細かな違いはありますが、衣服なども「パーカーは着用不可」「ネクタイは着用不可」と定められている他、「雑誌の付録は持ち込み不可」「バスタオルは持ち込み不可」など、かなり細かい規定・規格が定められています。では未決たちは、どうやってそういったものを用意するのでしょうか。ここで出てくるのが「差し入れ」なのです。
差し入れ
差し入れとは外部から物品を拘置所内に入れてもらうことで、差し入れを行うこと自体には制限がないため、面識がない未決にも差し入れが可能です。未決が差し入れを受ける場合には、主に親族や友人などを通じて拘置所に直接物品を届けてもらうケースの他、拘置所が認めた商店(=差し入れ屋)を通じて物品を差し入れてもらうことが認められています。
まず拘置所に直接差し入れてもらう場合は、各拘置所の窓口で親族や友人などが差し入れ手続きを行い、拘置所が検品。物品に問題がなければ数日で未決の元へ届けられます。この場合、手続きに時間がかかることや直接拘置所に出向かねばならないことなどから近年、郵送を利用した差し入れも多く行われているそうです。
次に差し入れ屋を通じて差し入れを行う場合です。これは親族や友人などが差し入れ屋に出向き、そこで差し入れたい品物を注文。商品の代金を支払って未決の元へと物品を届けてもらうという方法がスタンダードで、中には「1000円分を○×さんへ差し入れ」という風に注文し、代金を銀行振り込みをすれば、差し入れに対応する商店も存在しています。
またこの他にも勾留されている未決本人が、領置(※)されている未決本人の所持金を使って、差し入れ屋から商品を自弁購入する通販型も導入されています。
(※)領置……所持金や物品など、居室内に持ち込めないものを拘置所に預かってもらうこと。
差し入れで要望されるもの
拘置所で生活する未決に直接差し入れをする場合、「一体何を差し入れればいいのか」と悩む親族や友人が多いと以前取材した弁護士から聞いたことがあります。多くの人が「面会で何が欲しいか聞く」と言うそうなのですが、拘置所での面会時間は大体15分程度(※)。しかも混雑しているときや、拘置所側の都合がつかない場合などは10分に短縮される場合もあり、あいさつや近況報告だけで時間が過ぎてしまうこともザラにあるとのこと。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた