『絶望先生』単行本が“絶版先生”に? 編集部「連載終了から5年なら珍しくない」
正しくは「品切れ・重版未定」。
絶版した! 『さよなら絶望先生』の単行本が表紙の和紙を調達できず絶版した! ――現在、ネット上でそんな話が注目を集めています。『さよなら絶望先生』(久米田康治)は、週刊少年マガジンで2005〜2012年まで連載していたギャグ漫画で、アニメ化もされた人気作品。何事もネガティブにしかとれない高校教師「糸色望(いとしきのぞむ)」と、担当クラスである「2のへ」の生徒たちの学園生活が描かれました。
そんな人気作品が、連載終了5年で絶版になったというのです。これは、本屋で単行本を買おうとしたTwitterユーザーが投稿したもので、その原因を「単行本の表紙に使用していた和紙を調達できなくなってしまったためではないか」と推測する声もあり、広く拡散されました。
しかしその後、ヤングマガジンのスズキさんが「正確にいうと『絶版』ではなく『品切れ・重版未定』」「いまはデジタル製版なので版が無くなることはない」「突然需要が増えたら刷れる状態」というツイートを投稿。絶版ではなかったことが明らかになりました。
実際のところ、表紙の和紙は「品切れ・重版未定」の原因となったのか。また、連載終了5年でこのような状態になるのは珍しいことなのか。週刊少年マガジン編集部に話を聞いてみました。
―― 表紙の和紙は「品切れ・重版未定」となった原因に含まれるのでしょうか
週刊少年マガジン編集部: 具体的な理由についてはお答えできませんが、1つだけの理由だけでそういった状態になることはありません。和紙だけが原因ということはなく、複合的な事情があってのことです。
―― 『さよなら絶望先生』は連載終了から5年が経過していますが、このぐらいで「品切れ・重版未定」になるのは普通のことなのでしょうか
週刊少年マガジン編集部:はい。5年経過していれば、珍しいことではありません。
―― 「品切れ・重版未定」の本がまた刷られた例は過去にありましたか
週刊少年マガジン編集部:はい、あります。弊社の例ですと、『ディアスポリス』が実写映画化される際に重版が決定しました。
というわけで、少なくとも「和紙が調達できなくなったこと」だけが原因ということはないようです。また、電子書籍では現在も販売が続いています。
表紙に和紙を使っていたのが特徴的でした
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