ディープラーニングで「うまい棒」と「都こんぶ」を仕分けるマシン 20万回の訓練でつかむ位置まで正確に学習

物流革命を感じる……。

» 2017年10月03日 15時35分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 アジア最大級のIT・エレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2017」で、黙々と「うまい棒」と「都こんぶ」を仕分けするマシンを発見しました。

ディープラーニングを使った「うまい棒」仕分けマシン すごい

 この物流革命を感じさせるマシンを開発したのは、AIによる対話システムを強みとするネクストリーマー。なぜ対話AIと一見無関係な、「うまい棒」と「都こんぶ」の仕分けマシンを……? 担当者に率直な疑問をぶつけてみたところ、実は近年、ディープラーニングの研究を本格的に行っており、1年ほど前からロボット関係の研究も進めていたことから、CEATEC用の展示として、2カ月程度で同マシンを作り上げたとのこと。

ディープラーニングを使った「うまい棒」仕分けマシン うまい棒と都こんぶを正確に仕分けていきます

 卓上では「陳列棚」に見立てたカゴを2つ設置。カゴの中身がなくなるとマシンは「在庫切れ」と認識し、背後の「倉庫」にあるうまい棒と都こんぶを補充してくれます。マシンに取り付けられたカメラで形状を認識。ディープラーニングにより、どの部位をつかめば落とさずに運べるかまで学習済みなので、しっかりとカゴまで運んでくれます。データ上で行ったという訓練回数は実に20万回。

ディープラーニングを使った「うまい棒」仕分けマシン ディープラーニングによりつかむべき位置(画像緑色の部分)を判断
ディープラーニングを使った「うまい棒」仕分けマシン マシンとプログラムは既製品やオープンソースのものを使って組み上げたとのこと

 ただし会場内では多数の電波が飛び交っており通信状況が悪く、たまに誤作動を起こす場面もみられました。担当者は「弊社のメイン展示は対話AI関連ですが、もし反響があればディープラーニングを活用した物流関係の研究ももっと進めていきたい」と語っていました。

ディープラーニングを使った「うまい棒」仕分けマシン 電波状況が悪く、たまにうまく掴み上げられないことも

関連キーワード

ディープラーニング | うまい棒


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」