SNSで拡散された「盲導犬を蹴る動画」について盲導犬関連団体が声明 「該当者と面談し厳重に対処する」
リードを持った男性が盲導犬の頭部付近を蹴り、その後歩きはじめる様子が写されていた。【更新】
盲導犬を足で蹴っている動画がSNS上で拡散されている問題について、全国盲導犬施設連合会が加盟する8団体と連名で声明文を発表した。盲導犬を蹴った人物は判明しており、盲導犬育成団体から厳重に対処される予定だという。
該当動画の撮影日などは不明。埼玉県和光駅のホームで撮影したとされる動画で、リードを持った男性が盲導犬の頭部付近を蹴り、その後歩きはじめる様子が写されていた。複数のSNSに転載されているとみられ、10月10日にTwitterに投稿された動画は2万5000RTを超えた他、500以上のリプライを集め注目を集めていた。リプライには「許せない」「早く助けないと」といった声の他、盲導犬関連団体へ連絡する動きもみられたという。
全国には11の盲導犬育成団体があり、同連合会に加盟する8団体には当該盲導犬使用者はいなかったものの、加盟外の団体にも調査を依頼した。結果、加盟外の1団体から「お問い合わせいただいた件、該当者が当会卒業生であることが10月11日に判明いたしました。緊急に該当者と面談をおこない、状況を本人の言葉で確かめたうえで注意はもちろんのこと厳重に対処することになります」との報告を受けたという。
盲導犬育成団体はそれぞれが独立して運営、訓練を行っているが、同連合会は「この件は関連する法律や、盲導犬訓練基準に照らしても、看過できない重要事項と受け止めている」としている。
追記
RJAV被災動物ネットワークに取材したところ、「当該人物から盲導犬を保護した」とする報告を盲導犬育成団体から受けていたことが分かった。
【更新:2017年10月13日17時50分 RJAV被災動物ネットワークへの取材内容を追記しました】
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