ふんどし姿でゴミ拾いやファッションショー! 謎の集団「株式会社ふんどし部」の活動に密着

株式会社ふんどし部のゴミ拾い活動に参加させてもらいました。

» 2017年10月15日 10時30分 公開

 渋谷を歩いていると、ふんどし姿の集団に遭遇した。お祭りでもあるのか? しかし、街には提灯(ちょうちん)も飾られてなければ神輿(みこし)もなく、祭りの文字も雰囲気も一切ない。


ふんどし 渋谷・センター街に突如現れたふんどし姿の男たち

 かなり目立っていて気になる存在だったので声をかけてみると、彼らの正体は「株式会社ふんどし部」という企業の活動で集まったメンバーだった。しかも、これからふんどし姿のままセンター街へゴミ拾い活動に出掛けるところだという。活動そのものはいいとしてなぜその姿で?

 東大院生の2人によって2016年に設立されたという株式会社ふんどし部。ふんどしの製作とオンライン販売事業から始まり、今ではそれに加えて、ふんどしを軸に新しい価値感を生み出すイノベーティブで異色な活動を積極的に行っている。例えば、社員自らが「ふんどしマン」と名乗り、ふんどし一丁でダンスイベントや講演、ラジオ等に出演。また企業のプロモーションやブランディング協力、さらには筋力トレーニングのトレーナーやバク転指導など、活動は多岐に渡る。

 このゴミ拾い活動も、その一環だそうだ。しかも、今回はヤンキーの社会復帰を目的としたインターン事業を行う会社「ハッシャダイ」とコラボし、インターン生に社会貢献の大切さを感じてもらうことや、ふんどしを通して既成概念にとらわれず、本当の自分らしさを追求する力を育んでほしいという思いが込められているという。

 既にふんどしを締め終えている十数人のインターン生の中に筆者も加わると、にこやかにスタッフが近づいてきて「この中から、選んで履いてください」と、ふんどしを差し出してきた。用意されたふんどしを見ると、柄も色も豊富でおしゃれである。


ふんどし ふんどし部が製作、販売しているふんどし一覧

 「履かないと分からないじゃないですか」とスタッフに推されるものの、センター街でふんどし一丁は、さすがに恥ずかしい……。しかし、待機しているインターン生の視線が突き刺さる。ここで断ったら社会人の先輩として、いや男として、それ以上に記者としてどうだろうか? いろんな葛藤を経てふんどしで同行することにした。ふんどしを締めるのは初めてのことなので、履き方をレクチャーしてもらい装着する。実際に履いてみると、これがかなり気持ちがいい。通気性がよく、締めつけがないため、身につけている感覚が薄い。トランクスやボクサーブリーフなど、これまで履いてきた下着の締めつけが、いかに強かったのかが分かり驚きである。

 それから、皆でセンター街まで移動してゴミ拾いが開始される。やはり行き交う人の目が気になる。この集団を見て、笑う人や驚く人、しかめ面の人、好意的に話しかけてくる人、それぞれの一瞬の反応に敏感になってしまう。特に女性や警察官の前だと緊張が漂う。けれども、あくまで真面目にゴミを拾うだけなので問題はない。


ふんどし インターン生も真面目に黙々とゴミを拾う。燃えるゴミ、燃えないゴミを各自分別しながらセンター街を巡回していく

ふんどし 至る所に落ちているタバコの吸い殻を拾うふんどしマン

ふんどし 空き缶のゴミが多い

ふんどし ペットボトルのゴミはさらに多い

ふんどし 傘やゲーム機のゴミまで落ちている

 真剣に動き回っているからか、汗を大量にかく。そこへときおり風が吹くから心地よい。そして夢中でゴミを拾い続け、あっという間に2時間が経過、大量のゴミが集まった。街をきれいにした達成感があって、なんだかとても気分がいい!


ふんどし 最後はみんなで手分けしてもう一度分別

 しかも最初、あれだけ恥ずかしく周りの目を気にしていたのに、今では全然気にならないことが不思議である。それどころか、ふんどし姿の男たちがかっこよく見える。


ふんどし ゴミ拾い終了後、すがすがしい笑顔が溢れるメンバー

 今回、ふんどしでの活動を体験してみて、決してふんどし一丁であることのスリルや物理的な爽快感だけでなく、自分をさらけ出すことの気持ち良さが何よりも大きいことが分かった。言い換えれば、過度に他人の目を怖がったり、既成概念のカラに閉じこもって萎縮する必要は全くなく、善行を大前提に自己表現や自己主張をして自由に生きるべきだということを、ふんどしを通して学んだのである。もちろん、それが彼らふんどし部の狙いであり、理念でもあるのは先述の通り。ふんどし一つでこれだけのことが実感できるとは、正直に言って驚きであった。

 そしてゴミ拾い活動終了後、ふんどし部の今後の構想を聞いてみたところ、ふんどしの再普及はもちろん、日本の伝統的な下着として世界展開も視野に入れているという。またこうした活動も引き続き精力的に行っていきたいとのこと。そのうちの一つとして、世界初のふんどしファッションショー「ふんどしファッションフェスティバル」が 10月29日に渋谷で開催が決定している。


ふんどしふんどし デザイナーやスタイリストとふんどし部が共に手掛けたデザイン性の高いふんどしや、かわいい女性用のふんどしが登場する予定だ

ふんどしふんどし

 また、ふんどし部ではこの活動においてクラウドファンディングも行っているそう。活動に興味がある方、また賛同していただける方はのぞいていただきたい。


ふんどし 全日本ふんどし脱ぎ方選手権大会も同時に開催される

ふんどしファッションフェスティバル

日時:10月29日 開場:18時 開演19時 終演22時

場所:東京都渋谷区渋谷3-27-1 100banch 3F LOFT

チケット入手方法:クラウドファンディングページにて


(伊佐治龍 /LOCOMO&COMO)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  2. /nl/articles/2404/18/news025.jpg 生後5日の赤ちゃん、7歳のお姉ちゃんから初めてミルクをもらうと…… 姉も驚きの反応がかわいい
  3. /nl/articles/2404/18/news057.jpg 9カ月の赤ちゃん、バスで外国人の女の子赤ちゃんと隣り合い…… 人生初のガールズトークに「これは通じあってますね!」「ベビ同士の会話、とろけます」
  4. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/17/news034.jpg 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
  6. /nl/articles/2404/18/news155.jpg 大谷翔平選手、ハワイに約26億円の別荘を購入 真美子夫人とデコピンとで過ごすかもしれないオフシーズンの拠点に「もうすぐ我が家となる場所」
  7. /nl/articles/2404/17/news179.jpg 「ケンタッキー」新アプリに不満殺到 「酷すぎる」「改悪」の声…… 運営元「大変ご迷惑をおかけした」と謝罪
  8. /nl/articles/2404/16/news192.jpg 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
  9. /nl/articles/2404/17/news129.jpg 「ハーゲンダッツ硬すぎ!」と力を入れたら……! “目を疑う事態”になった1枚がパワー過ぎて約8万いいね
  10. /nl/articles/2404/16/news175.jpg 「そうはならんやろ」をそのまま再現!? 「ガンダムSEED FREEDOM」のズゴックを完全再現したガンプラがすごすぎる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」