座りながらも動き続けているのと同じ状態を作ることで、身体と脳を活性化させるとしています。
座って同じ姿勢をとり続けることは健康リスクを引き起こすとする研究が、近年進んでいます。こうした問題の解消を目指したイス「ing(イング)」が、コクヨより発売されました。座った人の動作に合わせて動き、座りすぎによる弊害を防止してくれます。価格は標準タイプが8万8000円、ヘッドレスト付きが10万8000円(税別)。

特徴は360度全方向へ自由に動く「グライディング・メカ」。前後の傾きや左右・斜めのひねりに至るまで、座面と背もたれが人体の微細な動作に追随して動きます。これにより、身体の土台となる骨盤が常に最適な角度に。また、身体にかかる圧力がバランス良く分散されるため、負担も軽減されるとしています。



開発中の実験では、ingに座っているだけで肩や腰の筋肉が活動することが確認。ゆれながら4時間のデスクワークをすると、約1.5キロのウォーキングに相当する運動ができることも分かりました。さらに、読書の際にα波やβ波が出てリラックスもしくは集中しやすくなるほか、創造性テストで有用なアイデアが出やすくなったとする結果も出ています。


「人体は動くことを前提にできている」との視点から開発された、人を動かすイス。コクヨは特設サイトも開設し、ingに座ることでPC入力がどれだけ楽になるか検証したり、座り心地をラクダと比べたりと、ユニークな実験でアピールしています。

(沓澤真二)