インフルエンザによる小児・未成年者の「異常行動」、厚労省が注意 「治療開始後2日間は一人にしない」
抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無関係なく注意しましょう。
厚生労働省は11月27日、小児・未成年者がインフルエンザにかかった際、「急に走り出す」「部屋から飛び出そうとする」「徘徊する」などの異常行動が報告されているとして注意喚起しています。
異常行動から起こり得る事故等のリスクを低減するため対策として、自宅で療養する場合、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無にかかわらず、少なくとも「治療開始後2日間は小児・未成年者を一人にしない」よう注意。また高層階の住居の場合、「玄関や全ての部屋の窓の施錠を確実に行う」「ベランダに面していない部屋で寝かせる」「窓に格子のある部屋で寝かせる」などのうち可能な対策を行い、さらに一戸建ての場合には「できる限り1階で寝かせる」ように呼びかけています。
また抗インフルエンザウイルス薬の服用後に異常行動が報告され、その中では極めてまれなものの転落等による死亡事例も(2009年4月〜2017年8月末までで8件)報告されていますが、因果関係は不明。ただし調査結果では、抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無に関係なく異常行動が現れることが報告されています。
異常行動の例としては、
・ 突然立ち上がって部屋から出ようとする
・ 興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う
・ 興奮して窓を開けてベランダに出ようとする
・ 自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・ 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す
・ 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る
・ 突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする
等が挙げられています。
なお医療機関等へは都道府県等を通じて上記対策の注意喚起の徹底を依頼したとしています。
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