絵本なのに文字しかない 子どもが爆笑する『えがないえほん』、その秘密は(2/2 ページ)
» 2017年12月24日 11時00分 公開
[ねとらぼ]
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大友さん この本にはルールが1つだけあります。それは「書かれている言葉を、声に出して読むこと」。読み進めていくと「ばふっ」や「ぶりぶりぶ〜」などいきなり意味のない言葉が出てきます。それを普段子どもにしつけをしている大人が言わされてるというのが、子どもにとってツボなんでしょうね。
―― 『えがないえほん』の人気の理由はなんだと思いますか?
大友さん まず、絵がないというのがセンセーショナルですよね。なのに子どもたちが爆笑する。この絵本には、書かれている言葉を読むだけで子どもの爆笑を引き出す仕掛けがあります。そのヒミツは、コメディアンであり俳優でもある作者B.J.ノヴァクさんが創り出した“子どもに向けたお笑いの脚本”なのです。
―― どんな反響や感想が寄せられていますか
大友さん 「機嫌の悪かった子どもに読み聞かせをしたら大爆笑したので、いつもなら親がイライラしたりする場面でも親子で笑い合える」「新米の保育士さんが、一度の読み聞かせで大人気になった」「お姉ちゃんが弟に読み聞かせをして笑い合っている姿にお母さんが癒される」「不仲の親子がこの絵本で久しぶりに笑った」「4歳のこどもが『なっとうのみそしる』に興味を持ち、家族で作って食べたらおいしかった」「4歳のこどもが文字に興味を持ち、書き写ししている」――などなどたくさんの声が届いています。
―― 読み聞かせのコツはありますか
大友さん 大きく書かれている文字はお笑いで言う“ボケ”なので堂々と、小さな文字は“ツッコミ”として読むというのがコツです。絵本が導いてくれるので、難しく考えないで読み進めるのが良いと思います。
(画像提供:早川書房)
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ナレーションを大亀あすかさんが担当しています。
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