「甘いものが嫌いなお化けもいると理解して」 不老不死、ゴースト、心が読めるなど特殊な人たちの憂鬱な日常を描いた漫画が話題(1/2 ページ)
心が読める少女「(電車内)めっちゃうるせー!!」
不老不死、ゴースト、心が読めるなど、特殊な人たちの日常を描いた漫画シリーズ「憂鬱なひとたち」がpixivで話題となっています。
主人公は200年以上生きているという“不老不死”。人間よりも上位の存在と思われる彼ですが、少年のような見た目をしていることから“外見年齢に精神が引きずられる”という大きな問題を抱えています。「(この課題をクリアしなければ不老不死の者に次の発展はないだろう)」なんて深刻な表情ですが、同居しているらしい青年から「今日の晩御飯は君の好物ですよ〜」と声をかけられると、思わず「ハンバーグか!」と満面の笑みで口走ってしまいます。だからこれ! こういうところだよ……!
続いての主人公は“ゴースト”。白っぽい身体に二本角がチャーミングですが、ブラックコーヒーをすすりながら「甘いものが嫌いなお化けもいると理解して欲しい」とまさかの不満をぶちまけています。「君も苦労するな その外見じゃ言わずとも菓子を配られてしまうものな」と同情気味の不老不死に対して、「ハロウィーンが終わるまでここにいてもいいかい?」と持ちかけ、今年は甘さと無縁のハロウィーンを過ごすことが決まります。
ところがそんな2人を尻目に不老不死と同居しているらしい青年が“ハロウィーン特製かぼちゃパンケーキ”を手に「バーン」と登場。一瞬にして“甘さと縁遠いハロウィーン”という幻想が消し飛んでしまいました。これには不老不死もゴーストも「うわー」とショックを受けますが、次のシーンではちゃっかり「僕はかぼちゃより芋が良いって言っただろ!」と口元をもぐつかせている不老不死。だから精神年齢が外見に引きずられてますから……!
続いての主人公は“心が読める少女”。多くの能力者が「人の悪意に触れて心を病む」とされているようですが、電車に乗る少女の率直な感想は「めっちゃうるせー!!」。「(眠眠眠眠眠眠眠眠 圧倒的眠気…)」「ヤバい… ヤバイ…」「ふんふん〜」などさまざまな人の心の声が同じタイミングで流れてくるため、「悪意とかそーゆー問題じゃない」状況になってしまうようです。
そんな彼女が最近楽しみにしているのは毎日乗り合わせているメガネ男子の“妄想物語を読むこと”。待望の男子登場に沸き立つ少女ですが、今回の映像には「一日あわないうちに新キャラが登場してる!!」「昨日までのヒロインはどこいった!?」と予想外の展開が相次ぎイライラ。「(一から順に妄想していってよ!!)」と行くあてのない殺気をメガネ男子にぶつけるのでした。
作者はTwitterやpixivを中心にイラストや漫画を発表している雪狸(@seturi)さん。今作には3400件以上の“いいね”が寄せられている他、「なるほど」「このシリーズ沢山読みたい!」「心が読めるってそうだよなぁ」といったコメントが寄せられています(1月9日時点)。また物語は現在、不老不死と心が読める少女が出会うところまで進んでおり、今後の展開にも注目が高まります。
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