やらしいことでも考えてた? アニメ「からかい上手の高木さん」第2話の“からかいポイント”(1/2 ページ)
【ネタバレあり】思春期男子は不意打ちに弱い。
アニメ「からかい上手の高木さん」第1話放映後のTwitterの感想を見ていたら多かったのが「西片かわいい」「西片、高木さんのこと考え過ぎ」というもの。
この作品高木さんのキュートさが魅力ではあるのですが、それに翻弄される中学生男子の幼さ、純粋さの方にもニヤニヤしてしまう。高木さんが西片君のこと好きになっちゃうのも、よくわかる。
アニメ2話で繰り出された高木さんのからかいポイントを振り返ってみましょう。
その1:文字を使った遠回しな駆け引き「習字」
口では簡単に言えるものも、あらためて文字にするとなると悩ましい。形にするため、言葉選びが慎重になる。この思考こそが「書道」。
習字の時間、高木さんは「お互い相手に求めるものでも書かない?」と西片に提案します。西片君は「からかうな」ということをダイレクトに書こうとしていたようですが、OKした瞬間気付きます。「…これは難しいぞ」
彼が選んだ文字は「我慢」。自分をからかうことを少し我慢してほしい、という意味でしょうけど……だいぶまわりくどい。
人間が相手に意思を伝える手段はいろいろありますが、日常的に使う主な方法は会話・文字・スキンシップ。
「習字」回では「文字で伝える」と縛った。こうなると相手のことをよく観察するようになります。言葉を吟味することは、頭の中で自分の思いを整理し直す行為です。
だからこそ、急にスキンシップが入ってくると、情報が多すぎて思考がパニックを起こす。
集中してるところに不意打ちで、西片君の思考は大混乱。人間のかたくなな心って、こういうささやかなことで氷解するもの。西片君がちょろいわけじゃないと思いますよ。頬に当たる細い指の感触……。
もっとも、高木さんの真意はその前の文字で、すでに現れていました。
高木さんの書いた文字現状維持。
本人は「からかいやすい西片でいてほしいなーって」と言っていますが、これは深い。引っ掛かりやすいままでいてほしい、という文字通りの意味もあるでしょう。でもその奥にこういうやりとりができる仲が続いてほしい、西片君はこれからも私のことを見ていてほしいという願いが隠されているようにも感じます。
求めるものが「現状維持」って、今のなにもかもが好きってことだよ、ほぼ愛の告白だぞ、きづけよ西片ァ!
その2:避けようのない直球で攻める「英訳」
「英訳」の回は、2人の授業中のおしゃべりだけで進む話。
西片君はどうやって高木さんに勝とうか頭をひねっていたところ「どうしたら私に日ごろの仕返しできるか考えてたんでしょ。」とあっさり看破されます。
「考えてないよ、高木さんのことなんて…」西片お前もうトラップに足突っ込んでるぞ。
それに対しての高木さんの発言は、あまりにもクリティカル。
人間、テクニカルだったりまわりくどいセリフよりも、直球な言葉の方が避けられないものです。
高木さんは作中で「恥じらってためらう」ということがほぼありません。「目をそらして話す」ということもしません。ウソらしいウソもつきません。
いつだって、明快な言葉で自分の気持ちを投げかけます。その時は必ず、西片君の目を見つめています。
正々堂々とした言葉は、人の心を貫くもの。西片君が高木さんのことばかり考えているのは、高木さんの言葉が心に真っすぐ刺さったまま日々暮らしているからです。
その3:中学生男子は女の子に性的な話ができない「プール」
思春期男子は、女の子に興味津々。と同時に「そういう話をしたらエロいって言われる」ことへの恐怖心が上回る時期。女の子にセクハラ的発言をしようものなら、クラスで変態の烙印をおされます。
プールでたまたま一緒に見学になった高木さんと西片君。高木さんは、なぜ見学してるのか当ててみてよ、と言います。
プール、女子、見学。この3つのワードで生理と胸を連想しない男子は、まあいないよ。大人でも。中学生男子同士ならそういう話をこそこそするよ。「〜〜らしいぞ」っていう伝聞形で。
女の子は、少なくとも高木さんは、そんなの見抜いていないわけがない。「当ててみてよ」って言った時点で、胸の話と生理の話はハズレ。てかそもそも本当にそうだったら質問になんかするわけない。
でもそこで西片君が、変にかっこつけないのを知っている高木さん。彼が真っ赤になりながら小声で「せいり…だから…?」というのを聞いて大笑い。
西片君の、こういう時に恥ずかしがる誠実なところが、好感持てるポイントです。そんな西片君だからこそ、高木さんはからかえます。
ひとしきりからかった後に「手治ったら一緒に泳ごーね」と言ってプールに入る高木さんに、西片君が「だまされないぞ」と構えるところまで含めて、計算尽くなんでしょう。絶対また食いついてきてくれるって、なんて幸せな追いかけっこだろう。
明日もまた、現状維持な関係が続きますように。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
ahamoなど新料金プランのデメリット、イエモンの告知きっかけで拡散 メールや決済に注意
子猫と暮らし始めた和菓子屋のおばあちゃん 手のひらで爆睡する無防備な姿に目を潤ませる漫画がいとおしい
【漫画】海外の友人から送られてきた謎の動画 カメラが収めた「不気味な儀式」の正体にほっこり
正体判明までおびえること約1年…… 台湾人が日本で遭遇した「謎の宗教音楽を流す車」の正体に爆笑&納得
手乗りサイズの子猫を保護 → 立派な美猫に! 成長した姿に「昔も今も天使」「すくすく育ってよかった」と反響
【なんて読む?】今日の難読漢字「雪洞」
「木村拓哉の娘だ」「マジか」 Koki, 中国のオーディション番組にゲストとして登場 スタンディングオベーションで熱烈歓迎
「分かる」「ついさっきやった」 “歳取ったと感じる瞬間”を描いた漫画にダメージを受ける読者続出
「すマッチョぐらし」「乳首まで再現すなww」 「すみっコぐらし」の和菓子、予想外の“肉体改造”を施されて話題に
柴犬「いいもの見つけたワン!」 謎の大きな物体をくわえた柴犬さん、ご機嫌で散歩する姿がかわいい
先週の総合アクセスTOP10
- 指原莉乃、すっぴんからのメイク動画が1日で100万再生を突破 「プレゼンがすごく上手くてビックリ」と高評価も続々
- お水を飲みたいカラスさんがとった行動とは……? 人間に“ある方法”でお願いするカラスが賢くてかわいい
- 菊地亜美、体調不良の原因は「赤ちゃんと同じような大きさの…」 RIZAP10キロ減から2年で襲った悲劇
- アンガ田中、「みなおか」で買わされた“高級腕時計”を披露 438万円→800万円に価値高騰で「欲しがるコレクターもたくさん」と反響
- 息子が「パパ」と言って指さしたのは……? 親子でバスに乗ったときのエピソードを描いた漫画がジワジワ面白い
- アントニオ猪木、“リハビリ中”の現在の姿を公開 激励相次ぐ「猪木さんは不死身の漢や!」「負ける訳ないやないか」
- 「綺麗で腰抜かした」「シワ少ない!!」 67歳の研ナオコ、華やかメイク動画で披露したすっぴん姿に反響
- 実家に「ねこ様元気?」と聞いた結果…… やりたい放題のお猫さまが笑ってしまうかわいさ
- 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
- インコさんが逆さまのまま「すやぁ……」 衝撃の寝相で爆睡するインコが面白かわいい
先月の総合アクセスTOP10
- 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
- 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
- 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
- セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
- 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
- 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
- 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
- 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
- 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
- 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響