勝ったら私のファーストキスあげるよ アニメ「からかい上手の高木さん」第3話の“からかいポイント”(1/2 ページ)

【ネタバレあり】間接キスに相合傘、ああ気まぐれロマンティック。

» 2018年01月22日 23時30分 公開
[たまごまごねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

からかい上手の高木さん (C)Soichiro Yamamoto / Shogakukan 2014-2018.

 甘い青春一直線のアニメ「からかい上手の高木さん」。前回までのエンディング曲はいきものがかりの『気まぐれロマンティック』カバーでしたが――。

 さて、中学生が一緒に登下校しておいてウワサされないわけがないでしょ、な関係になっているアニメ3話で繰り出された高木さんのからかいポイントを振り返ってみましょう。今回はだいぶ高木さん攻め気味です。


からかい上手の高木さん



その1:からかい度数90・間接キスは意識した方が負け「空き缶」

 缶ジュースを飲んでいた西片君。それを一口もらう高木さん。「あ、別にいいけどこれってさぁ…間接キス…だよね」西片君の魂胆は、高木さんを恥ずかしがらせようと言うものでした。

 「間接キス」って言葉に困らされた人、多いんじゃないでしょうか。そのまま流してほしいのに、誰かが「あ、間接キスだ」と言った瞬間に微妙な空気になる。気になったらもう、唇をつけることができなくなってしまう。


からかい上手の高木さん 間接キスは、意識して照れたもの負けなのだ(1巻P73)

 今回の西片君の攻め方は、それを踏まえた行動だったので、からかいとしてはなかなか的確だったと思います。同じことを例の女の子3人組にやったら大成功してたはず。

 しかし、高木さんは「言ったら恥ずかしくなる」の仕組みをよく理解していました。返したジュースで困る西片君に「間接キスだね」とグサリ。ここからは、クリティカルな攻めに転じます。

 空き缶投げ入れ勝負になったとき、西片君が投げた瞬間に高木さんが、爆弾発言。


からかい上手の高木さん 「ファーストキス」ここポイント!(1巻P81)

 高木「もし西片が勝ったら私のファーストキスあげるよ。」

 「キスしてあげる」ではなく「ファーストキスあげるよ」なのがミソ。選択権を西片に与えている。しかもファーストキスと明言。高木さんまだ誰ともキスしたことないんですってよ西片君、よかったね!

 アニメ1話でも出ていたように、西片君も高木さんに好きな人がいるんじゃないかとソワソワしています。今回で、少なくとも彼氏はいないことははっきりわかった。一言で「ドキドキ」と「安堵」を同時に投げかけてくる高木さん、クレバーです。

 じゃあ高木さんはどんな気持ちなんだろう。間接キスのときは気にしていない顔をしていましたが、果たして全く何も感じていなかったのか? このへんは全体を通してみないと見えない部分なので(からかいは照れ隠しなのかどうか、など)現時点ではわかりません。

 空き缶投げ勝負に勝った後は、西片君に「言うことを聞いてもらう」権利を放棄して「別にいいや 何もしなくても。」とも言っています。高木さんにしてみたら、2人でワイワイできる楽しい時間ができたというだけで、もう十分に幸せ。だから自転車あるのにわざわざ押して一緒に歩いているんだよ、西片君。

その2:からかい度数・10 西片君は高木さんのことで頭がいっぱい「筋トレ」

 珍しく高木さんのからかいが直接描かれず、西片君の奮闘がメインの話です。高木さんにからかわれるのが悔しい西片君。彼がとったのは、からかわれた回数×10回腕立て伏せをするという、修行でした。

 西片「これは普段からからかわれすぎている自分への…罰なのだ。この苦しみを噛みしめながら…次こそはという意識を高めるのだ…この罰の目的はそこにあるのだから…!!」


からかい上手の高木さん ほんとバカだけど、プラスに転じるその姿勢いいと思う(1巻P54)

 本当に、男子中学生はバカだな!

 彼はわざわざ高木さんにからかわれた回数をカウントしている。最初は15回だったのが、3日後には54回に膨れ上がっている。腕立て540回!

 単純に増えているのもあるでしょうが、おそらく高木さんへの意識が強くなっている結果なんだと思います。「これはからかいに入れておこう」「ひょっとしたらさっきのはからかいなのでは」。意識的に観察すればするほど、発見も多くなる。


からかい上手の高木さん 高木さんは、からかうけどウソはつかない(1巻P64)

 高木さんは、からかいはするけどウソはつきません。そこは西片君も知っています。「ちょっとだけどなんかたくましくなった気がするし」という彼女の瞳は純粋。

 なあ知っているか、中学生男子は女の子に褒められると、一生忘れないで頑張れるんだぜ。

 このときの彼の筋トレが功を奏したからなのか、スピンオフ『からかい上手の(元)高木さん』では西片君は、ある意外な職業についていますので要チェック。

その3:からかい度数・80 密着状態で相手にドキドキワードを言わせる「傘」

 相合傘って、その行為よりも密着に近い距離で長い時間を共にするというシチュエーションが成立する関係かどうか、ってとこが大事だと思うんですよ。

 自分の周囲にあるパーソナルスペース(他人が近づいてきて受け入れられる距離)が大きめの日本人にとって、相合傘の距離数センチに並ぶのは、かなりハードルが高い。


からかい上手の高木さん 相合傘、それは好きな人との距離を測る際の永遠の課題(1巻P105)

 相合傘は物理的に距離が近いだけに、緊張するなという方が無理だよ。高木さんは、すんなりと西片君の懐に入ってしまう。距離を詰めることにためらいがない。もっともそれは西片君にだけなのですが。


からかい上手の高木さん 距離数センチから、ゼロセンチへ(1巻P109)

 「今、2人で1つの傘を使ってるこの状況ってなんて言うんだっけ。」

 高木さんも無邪気なわけではありません、ちゃんと意識してはいます。こう言うのは、口にすることで恥ずかしさが何十倍にも大きくなるもの。西片君はこのからかいを無視せず全部まともに、顔を真っ赤にして受け止める。からかいは、相手がからかわれる姿勢でいてくれるからこそ、成立するものです。

 雨が降ってきたとき、高木さんは西片君に話しかけられるのを確信した上で、教室に残っていた説を唱えたい。ひょっとしたら、折りたたみ傘とかを持ってきていて、内緒にしているのではとすら……さすがに考えすぎかな、いや高木さんなら……。

 キスや相合傘のような、かなり直接的な接触の話をしても、ポーカーフェースの高木さん。そこは彼女なりにいろんなドキドキを楽しんでいるはずです。だって彼女だって、赤面すること、あるんですよ。是非原作を読んでください(特に5巻)。


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」