花屋の幼なじみに頼んだブーケに一輪あった花は……漫画「貴方のためにブーケを」に青春の甘酸っぱさを思い出す
2回以上は読みたくなるお話です。
漫画家のおじさん/葵 日向(@gennkinauma)さんがTwitterで公開した「貴方のためにブーケを」が、幸せと青春の中にある切なさを感じさせるショート漫画です。
幼なじみで花屋のカズ君に、結婚式のブーケを作ってと頼むみちる。センスもないし面倒くさいと何度も断るカズ君がなんで俺なのかと尋ねると、「だってカズ君の作ったブーケで結婚式するのが夢だったんだもん!」と幸せを携えた笑顔を見せます。
そして無理矢理にオーケーをもらった数日後、結婚相手と一緒に住むみちるの家にそのブーケが届きます。素っ気ない態度と同様に「結婚式にはいけないけど 元気な家庭を作って 幸せになれよ じゃあな」という短い手紙を見ながら、昔の夏休みに一緒に遊んでカズ君に花の名前や花言葉を教えてもらっていた日々を「あの頃が懐かしいな」と思い出すみちる。
残念ながら花言葉だけ覚えられなかったと話す彼女ですが、その話を聞いていた彼氏がブーケの真ん中に1つだけ添えられた花の名前を聞くと、「あぁこれはね、確か……ガマズミって言うんだよ」とちゃんと覚えていて答える姿が描かれています。
ここまでみちる視点で見ていくと子ども時代を懐かしむほんわかした展開ですが、ガマズミの花言葉は「私を無視しないで」「無視したら私は死にます」というもの。漫画ではここまでしか語られていませんが、さり気なく一輪だけ忍ばせてあったガマズミ、そしてみちるが花言葉を覚えていないことを知っていたカズ君の視点でみると、なんとも言えないやるせなさを覚える物語が見えてきます。青春ってホントに甘酸っぱい……!
コメントではいろんな解釈ができる展開に「予想してたオチの斜め上を行って困惑してる」「深い…」といった声が寄せられ、他にも「(カズ君はみちるが)好きだったんですね…」や「(カズ君)死んでるんじゃ...」と手紙の「じゃあな」に心配する声なども上がっています。
ちなみにおじさん/葵 日向さんは、以前にも深読みしてしまう漫画「猫執事とお嬢様」(関連記事)や、人間嫌いな犬と女の子の漫画「願わくば」を公開して話題に(関連記事)。他にもさまざまな漫画をpixivに投稿しているほか、「貴様の攻めはなまぬるい」のコミックス全2巻や「平山さん家の鬼嫁さん」のコミックス1巻が発売されています。
画像提供:おじさん/葵日向(@gennkinauma)さん
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未見のかたは、ぜひ映画を見てからご覧ください。
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