「戦隊」へ配属された新入社員がピンク係を拒否 既成概念にあらがう漫画がアツい

内勤希望だったのに、「若くてかわいいんだからピンクをやれ」と命ずるブラック上司とも戦うことに。

» 2018年04月13日 07時30分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 色とりどりの戦士が協力して戦う「戦隊ヒーロー」において、例外はあれど女性は「ピンク系の戦士」を担当しがちなもの。この既成概念によってピンク係を強いられた、ハデな色が苦手な女性の悲劇を描くパロディ漫画がTwitterに登場しました。


第1話 スーツ姿でがんばるつもりが、派手なスーツが待っていた

 主人公は難関を突破し、晴れて「某省」へ就職。事務方のつもりでバリバリ働こうと意気込みますが、配属されたのは「平和戦隊課」で、「トツゲキジャー」のピンクとして迎えられてしまいます。「ピンクやだやだやだあああああ」と泣き出す主人公。女の子だからって、誰もがピンク好きってわけではないですからねえ。

 彼女をなだめようと、別の色を提案する赤や黄色。そもそもこの戦隊は規則がゆるく、黄色がリーダーを務める(既存の戦隊ものではほぼ赤が担当)など、色によるキャラ付けもされていないので、チョイスは個人の自由なのです。しかし、主人公は彩度の高い服が精神的に無理で着られないタイプ。全員が彩度と明度を7割落とすぐらいでないと……と、戦隊への配属を受け入れられないのでした。


第2話 名付けるとしたら「トツゲキえび茶」とか? ……渋い

 彼女が困惑していると、今度は通信モニターに長官が登場。「お前らの好みなんか知るか!」「ハデなほうが営業的なアピールになる」と高圧的に命令してきます。主人公が「内勤希望だったのに」と言葉を返すと、「若くてかわいいんだから外回りでがんばってよ!」とねじ伏せられる始末。前任のピンクもブラックな長官のせいでやめたのだとか……「黒」のいる戦隊は少なくありませんが、そういう意味じゃないですよ?


第3話 長官が「ブラック」とか笑えない

 このままではだめだと、リーダーの黄色は一念発起。長官を追い出して主人公を後釜に据え、自分は隊員をやめて彼女の補佐役を務めるのでした。そしてラストで初めて漫画のタイトルが「職場改善トツゲキジャー・完」だったことが明らかに。色の既成概念にあらがう話から、組織体質と戦う話にまで発展してしまった。


第4話 黄色さんかっこよすぎる

 同作は漫画『ゲーム屋BL』を手がけるヒゲフサ(@higehusa)さんが、2017年2月に公開したもの。Twitterで「『ピンク=女の子の色』という固定観念はいかがなものか」という意見が話題になった際(参考:togetter)、ヒゲフサさんがあらためて投稿したところ注目を集めました。

 物語は主人公が新長官となったエピソードで一区切りを迎えましたが、その後も継続。前長官のバックボーンや、“バイク乗りの戦士”が所属する「機動課」の存在などが明かされています。ヒゲフサさんは第20話までモーメントにまとめており、同人誌版も5月5日のコミティアで頒布するそうです。


画像提供:ヒゲフサ(@higehusa)さん


(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」