「平成狸合戦ぽんぽこ」に登場する神社が存続危機? 神社保存の嘆願キャンペーン開始、市は「取り壊す予定ない」
神社のある小松島市は「取り壊すかどうかは未定」としています。
「平成狸合戦ぽんぽこ」のモデルにもなった徳島県小松島市の金長大明神(金長神社)が取り壊され駐車場になってしまうとして、chenge.orgで神社の保存を嘆願するキャンペーンが開始され、話題となっています。
金長神社は、4月5日に亡くなったアニメーション監督・高畑勲さんの代表作「平成狸合戦ぽんぽこ」の他「有頂天家族2」のモデルにもなった神社。観光客からはもちろん、地元住民にも愛される場として知られていました。キャンペーンを立ち上げた金長神社を守る会によると、神社が設置されている日峯大神子広域公園の敷地再整備計画の完成予想図に神社の姿がなかったことや、地元紙の報道などで金長神社がなくなってしまう可能性があることを知ったそうです。
金長神社を守る会は、キャンペーンを立ち上げた理由について「多くの方から金長神社が愛されている。この声を形にして小松島市や小松島市民や徳島県民のみなさんに知っていただきたいと思いキャンペーンを立ち上げた」とコメント。「金長神社という市民の心の拠り所、たくさんの方に愛された観光スポットでもあり聖地でもある大切な場所を未来に残していくための応援をお願い致します」――そんな言葉で締めくくられたこのキャンペーンは現在5000人以上の賛同者を集め、SNSでも拡散され続けています。
金長神社を守る会は、過去2回行われた神社を含めた公園の全体計画を話し合う検討会の出席者として、市と金長神社の存続に向けて話し合ったとのこと。また、その会議内で市から神社を記念碑などとして残すという提案があり、現在の活動に至っているそうです。
なお、小松島市に取材したところ、発端となった再整備の完成予想図は暫定的に作ったものでしかなく、建物が未登記で所有者も分からないため、「取り壊す予定はなく、言及できる立場でもない」としています。
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